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『仮面ライダーオーズ』感想25

◆第39話「悪夢と監視カメラとアンクの逆襲」◆ (監督:石田秀範 脚本:小林靖子
見所は、モデルチェンジした後藤さんの変なジャケット。
タケノコを掘りに行きそうな映司に対抗したのか、渓流に釣りに行きそうな服装になっていますが、何もそこまで襟を立てなくても良かったのではないか。相変わらず色が重い(モスグリーン)ので、このぐらい違和感を出さないと画面に埋没してしまう、という判断だったのかもしれませんが(^^;
慣れないミリタリーショップに入って、タチの悪い店主に不良在庫を掴まされた感が漂います。
そんな後藤は会長命令により、里中をサポートに付けられる事になり、新コンビ結成。休憩時間には平然とゴリラの電源をOFFにする、どこまでもビジネスライクな里中のペースに振り回される事になり、念願の変身を果たしても後藤さんの苦難は続くのであった。
と、前回で栄光のルートに入ったと思われた後藤は、里中という強力な機雷の洗礼を浴び、あっという間にヒエラルキーの下層に再転落(笑) ごバース誕生ケーキを頬張る姿には早くも哀愁が漂い、前回から約3分ぐらいの、短すぎる栄光でした。
その頃、アンクは子アンクに吸収される悪夢にうなされていた……夢に出てくる白目映司が超怖い(笑)
“夢を見る”という異変に動揺し、映司の腹に抱える紫のコアメダルに対して神経質になるアンクだが、そこを訪れる町内会長・下田。町内の至る所に監視カメラを設置したと何やら異常な気配を見せる下田は、町の不審者として、映司とアンクに退去を要求(笑)
屋根から出入りする鳥頭と、店の看板にパンツを干す住所不定の2人組には、凄く、反論しにくいです。
町内の様子をくまなくカメラで監視する下田が見つけたマナー違反者にヤミーが次々と襲いかかり、その気配に気付く映司とアンク。橋の上から河川敷に投げ飛ばされた一般人に
「逃げて下さい!」
って無理じゃないかと思うのですが、割と普通に立ち上がって逃げたので、何か特殊な訓練を受けている人だったのか。
オーズがヤミーを殴ると、軍鶏ヤミーに成長。軍鶏ヤミーはいきなりワイクルー・ラムムアイ(ムエタイの試合前の踊り)めいた動きを見せるなど、どこかコミカルだが格闘戦に強く、苦戦するオーズはシャゴータ変身で、まさかの頭からライダー水流(笑)
続けてゴリラパンチを浴びせるも逃げられてしまい、その行方とヤミーの巣を探す映司とアンクは、町の異変に気付く。
その頃、クスクシエ付近の監視カメラを無効にして回っていた知世子と比奈の前に軍鶏ヤミーが出現し、比奈ちゃん、持っていた梯子でヤミーを迎撃(笑)
なんか、短い梯子を駆使して戦う格闘術があった記憶があるのですが……ジャッキー?
そこに映司達が駆けつけ、オーズ変身。軍鶏のリボン攻撃に拘束されてしまうオーズだが(拘束攻撃は鳥形ヤミーの共通能力?)、続けて後藤が駆けつける。
改めて後藤さんのバース変身と相成りましたが、変身用のセルメダルをリストバンドに収めているのは格好良かったです。また、武装用のメダルもミルク缶ではなくそれらしいバッグに収め、細かく伊達さんと差別化。後藤さん絶対、形から入るタイプだから!
戦闘でも、ドリルアームとカッターウイングの合わせ技を見せてだバースとの違いを見せるごバースだが、2対1でも軍鶏に苦戦し、またも拘束されてしまうオーズ。やむなく自らオーズをフォームチェンジさせようと泉刑事の体を離れるアンクだが、軍鶏リボンの流れ弾が刑事ボディに被弾。今更ながら、泉刑事の肉体を脅かす危険性に気付いた映司は自らプトティラを発動し、そこにバッチリ着替えとメイクをしていた里中が遅れて到着。プトティラ×ごバース×里中、の連携攻撃を受けた軍鶏は、バリアを張ると逃亡するのであった。
里中に関しては中盤に戦闘力を見せていましたが、基本、ほぼ『オーズ』世界の外縁に存在する無敵キャラなので、ノーコメントで(^^; 元々はもう少し物語に絡める予定があったのかもしれませんが、もはや開き直ったというか何というか、むしろここから終盤、変に背景とか付けられても反応に困るのでこのままで居てほしい。
「気持ちがいい。人を支配するって、本当に。この家だけじゃ足りない。もっとこの町を……もっとこの町を……もっとこの町をぜーんぶ、支配する」
ヤミーの親であり監視カメラの黒幕は下田の妻であった事が明かされ……
「僕は、僕は全部手に入れる……」
右手を取り戻す為に蠢く子アンク、でつづく。
分裂アンク、アンクと泉刑事、という二つの定まらない主と従の関係に焦点を合わせ、泉刑事のレンタル期間延長を許可した比奈が(あの時、私がアンクにああ言ったのは……)という台詞が、思わせぶり。
……にしても、泉刑事の体に関して、映司とアンクの会話を廊下で耳にする比奈、映司と比奈のやり取りを部屋の中で聞くアンク、と何故そこでヒロイン力で対抗するのだアンク(笑)
次回、誕生を祝われるのは、泉刑事か、アンクか、それとも……?!


◆第40話「支配と誕生会と消えるアンク」◆ (監督:石田秀範 脚本:小林靖子
軍鶏ヤミーが警官や警備員など制服の人間に手当たり次第に羽を飛ばして洗脳し、ますます過激になっていく奇怪な監視町内。
クスクシエでは負傷が癒えずに血を流すアンクの体を手当しながら、泉刑事の体に及ぶ危険性を認識した映司が、アンクをこのまま憑依させておいていいのか、という問題を蒸し返す。
「ちょっと待って! 映司くん、私、答は変わってないから。ただ……どうしてそうなのかは、実はずっと考えたりして。だから、映司くんにも聞いてみたかったんだけど」
もしあの時、自分がアンクを追い出せと言ったら映司はどうしていたのか。
「………………追い出してたよ。約束だから。……刑事さん助けるって」
改めての問いに、映司は迷いを漂わせながらも答え、アンクは苦虫を噛みつぶしたような表情に。
エスカレートしていく妻の差し金で、町内会長は夢見町住人規則を発表し、踏み込んできた警官らに退去を強要された映司とアンクは自らクスクシエを出て行く事に。残された知世子がキレて警官らを叩きのめしたり、町内会のあれやこれやは、前後編ともに石田監督が恒例の悪ノリ気味(^^;
ヤミーの巣である町内会長宅に辿り着く映司とアンクだが、邸内からリボン攻撃を受けてオーズに変身し、なんだか凄く久々な気がするメダル剣を使用。門の中に入り込むオーズだが、そこに立ちはだかったのは、ヤミーに操られる警察官ら人間の壁。これでは戦えない、と駆けつけた後藤と共に一時撤退した映司達は、ヤミーが餌を求めて外に出る所を狙うしか無いと、大量の缶ドロイドに屋敷を監視させる事に。
……今回、メダル剣の他、缶ドロイド大活躍で最後の?小道具大放出キャンペーンなのですが、町中に監視カメラを仕掛けた怪人の元締めをヒーローが監視するという構図は、狙った皮肉なのかなんなのか(^^;
「そういえば里中さんは?」
「………………支度が間に合わなかったそうだ」
「……あ〜……大変ですね」
クスクシエに戻れない映司とアンクはファンシーなBGMで時間を潰し、久々に、川でパンツを洗う映司。
……そういう事をしているから、捕まると思うんです。
「なんか……最初の頃みたいだな。ずっと、野宿で。最初は、戦いもいっぱいいっぱいで、おまえもすぐ乱暴な事するから、大変だったよ」
「……はんっ、それが今じゃ、俺を追い出せる気でいるとは、偉くなったもんだな」
「偉くっていうか、今の俺なら出来るでしょ」
映司、恐竜メダルで、ナチュラルに脅迫(笑)
やはりこう、本性がSだと思う所です。
「……ちっ、バカが。そうやって力を過信して、800年前の、王も暴走した」
アンクが珍しく、自分から王様について言及。この800年前の王(オーズ)がどんな人だったのかはちょっぴり気になる所ですが、なんとなく、性格悪そうなイメージがあります(笑)
アンクの性格がねじくれた原因は、王様ではないかというか。
「そっか……まあ比奈ちゃんが厭だって言ったらの話」
「だからそう言ったらだ! 本気で出来るつもりか」
「……そう言わないで欲しいって思った。……今はまだね。おまえは、おまえの偽物に狙われてる。ちょっとでも不利になれば、全部持ってかれる」
映司の言葉を聞き、……あれ? いつの間にか俺、こいつにガードされるヒロインの立場? という事に気付き、ちょっと動揺するアンクが、ピクピクしながら背中を向ける芝居が細かく上手い(笑)
まあ、気持ち悪いメガネに告白したように、映司には映司の理由というのがあるのですが、この根幹の所で、映司がアンクに全てを話してはいない、というのも今作の面白いというか、ねじくれた部分。
「…………それがおまえに何の関係がある」
「……困る。アンクだって困るでしょ」
そこに食事を持った比奈が訪れ、弱くなった立場、体の異変、変化する距離感、思うままにならない状況に苛立つアンクは、傲岸でインテリジェンスの光る俺様キャラを守らねばならぬと、突然、比奈の首を締め上げる。
「うぬぼれんな映司。おまえも比奈も、俺はいつでも潰せる。最初の頃とおんなじだ」
「アンク……」
アンクに首を絞められた比奈はしかし、抵抗する事なく、あえて体の力を抜く……。
「違うと思うけど。アンクなに焦ってるんだよ」
無抵抗の比奈と、慌てない映司の姿に、アンクはそれ以上どうする事も出来ず、更にそこへ、クスクシエの看板その他を台車で引いた知世子が登場。
「みんなー! うち営業停止だってー!! だからここでパーティしましょー!」
知世子さんが、格好いい。
「……アンク、誕生日おめでとう」
そして、ここで兄の体に居座った厄介者というだけでなく、そこにあるアンクという個の存在を認める比奈ちゃんも、格好いい。
かくして河川敷の即席クスクシエで開かれる、アンク/泉刑事の誕生パーティ。
(あの時、私が思ったのは、お兄ちゃんなら戦いに協力したいんじゃないかなとか、意識の無いお兄ちゃんをずっと見てるのが辛いって、勝手な事とか。でも、たぶん大きな理由はなくて、ただ一緒に居る時間が積み重なっちゃったのかなって。嫌いとか、好きとかより前に。―― 一緒に居る時間が)
一言でまとめれば“情が湧いてしまった”という事ですが、ここで、一種の化け物である映司だけではなく、比奈がアンクの個を認めるという大きな前進がなされ、またアンクがそれを理解してしまう事で、3人の関係性が新生。これを『オーズ』全体のイメージソングともいえる「HappyBirthday」と絡めたのが巧くはまりました。
――翌朝。
「…………餌わかった!!」
ヤミーの餌が監視カメラによる支配の映像そのものだと気付いた映司は大量の缶ドロイドに監視カメラを攻撃させ、それに激怒した親の意識に反応した軍鶏が出撃。
「――行こう」
「ああ」
「刑事さんの体! 気をつけろよな。あんまり酷かったら、やっぱり取り上げるから」
「やれるもんならやってみろ」
オーズ&ごバースは軍鶏ヤミーと再戦し、オーズが剣で近接攻撃、ごバースが銃で援護攻撃と見事な連携を決めるが、今回もリロードが不得手なごバースの隙を突かれ、ピンチに。だがその時、「ギャラの5%」による後藤の懇願を聞き入れた里中がタクシーで駆けつけ、弾丸を補充すると支援攻撃に参加。
体勢を立て直したオーズは、いつ以来か思い出せないラトラータを発動し、軍鶏バリアーを外部から無理矢理焼き払うとタイガー突撃殺法でせいやーーー。
……久々だったのに、短かった(笑)
ヤミーが消滅した事で町内会長の妻は正気に戻り、町もクスクシエも元通りに。
「大丈夫かなぁ……」
「家の中でやってる分には、問題ないだろ」
折檻される町内会長の悲鳴を、他人事で済ます映司とアンクであった……。
クスクシエでは比奈がアンクに誕生プレゼントを渡し、一旦は拒否するような素振りを見せるも結局受け取ったアンクは、屋根裏部屋でその中身を覗こうとした時、待ち構えていた子アンクの存在に気付く。
「戦いの後って一番油断するよね。隙だらけだよ――僕」
見た目のギャップが激しすぎて重なりにくい2人でしたが、ここでまさしく根が同一人物と納得(笑)
子アンクの気配に気付いて屋根裏に駆け込む映司と比奈だったが、伸ばした手を掴むも虚しく、3枚のコアメダルは子アンクの体に吸引され、床に倒れ伏す泉刑事の体。
「おかえり、僕」
右手アンクを吸収した90%アンクは遂に完全体となり、2枚の翼を広げるのだった……。
映司・アンク・比奈の関係性を一歩近づけたと思ったのも束の間、とうとうアンクが吸収合併されてしまうという衝撃の展開。守られるヒロインから、さらわれるヒロインへ! 着実にイベントをこなしてめきめきとヒロイン度を急上昇させるアンクの運命や如何に?!
次回――泉刑事、今度こそ帰還。