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『重甲ビーファイター』感想25

◆第28話「真夏の純情幽霊」◆ (監督:金田治 脚本:宮下隼一)
ジェラは異次元傭兵シニガミアンの能力により、幽霊で人間社会を混乱させる作戦を発動。
「今からおまえは幽霊としてジャマールの為に働くのだ」
「冗談やないで! うちにはまだやり残した事が沢山あるんや。おまえ等のいいなりになってたまるか!」
ところが、気っぷのいい関西弁の女子高生幽霊・香に逃げられてしまい、香は、死神傭兵との戦いで飛び交う煉瓦を受け止める拓也を気に入ると、熱烈なアタックをスタート。幽霊騒動を真に受けないメンバーに幽霊がなんと言っているか教えろと問われ、「俺の事が、好きだって?!」と驚き、痛い人扱いを受ける拓也(^^;
先日は異次元人女性の肩に手を置いてナチュラルにナンパしていましたし、大作の目が冷たい。
だがアースアカデミアを幽霊軍団が強襲し、それを退ける為ウラメシエネルギーを発揮した事で香の姿が全員の目に見えるように。香からデートをせがまれた拓也は、自分たちの戦いは遊びじゃないと撥ね付けてしまうが、訪れた香の家で、病気がちで若くして死んだ香が、一度でいいから恋をしたいという強い想いを抱えていた事を知る。
一方、アースアカデミアを飛び出した香に接触したジェラは、異次元世界で傭兵をスカウトして回る《交渉》スキルを発揮し、香を調略。まんまとのせられた香はアースアカデミアに戻ると、ジャマールのアジトを発見したと伝える。
「信用してへんの?」
「いや、僕は信じる」
正統派主人公としての拓也は、ラーラの回も受ける形で、“信じる男”というポジションに収まってきました。
「さっきはごめん。ちょっと言い過ぎた」
「拓也さ〜ん」
「君達はまだ、生きているのと変わらない。その君達を救うのは、ビーファイターの仕事だ」
「仕事……?」
だが、女心には疎かった。
こじれた香は、ためらいながらもビーファイターを罠へと誘い込み、3人は幽霊達に重甲を阻止されると、ビーコマンダーを取り落としてしまう。更に幽霊達のウラメシエネルギーを吸収して自らを強化する死神傭兵。このままでは幽霊達は消滅してしまう……ジェラの甘言にそそのかされた事に気付いた香は幽霊達に呼びかけ、コントロールを脱した幽霊達が3人を助けた事で、ビーファイター重甲。
香以外の幽霊達は、死神傭兵に操られて世間に悪さをしている部分しか描かれていないので、幽霊としてのスタンスがよくわからず、支配下を逃れた途端に人助け、という流れがもう一つ弱くなってしまいました。そこまで描く時間が無かったのも確かなのですが、もともと存在していなかった(?)幽霊達の消滅の危機を煽るというのも、何か根本的な所でズレてしまった気はします。これなら最初から、目に見えない幽霊社会の存在を描いた上で、その幽霊達が怪人の力で強化洗脳されて悪さを……という展開にした方が良かったような。もしかしたらそういう意図だったのかもしれませんが、描写の不足で扱いがハッキリしない為、ラストの展開が効果的になりませんでした。
3人が重甲した所で青を倒しにお邪魔虫が登場し、「おまえ邪魔しにくんな」とジェラが怒っている真っ最中に、更に戦闘機を投入する社長(笑)
メガビートキャノンを使用する為の都合全開で非常にテンポが悪くなってしまい、怪人はおまけ的に粉砕。
幽霊達は手を振って去って行き、拓也は残念に基づいたウラメシエネルギーの強さから最後まで残った香と遊園地デートに。観覧車の中で姿を消し、拓也1人で下りてくる、というのはなかなか綺麗なオチでした。
後半の盛り上がりに欠けるものの、拓也のキャラクター性は補強され、夏の単発エピソードとしては可も無く不可も無く、といった出来。そして次回――物語は遂に、ブラックビートの秘密に迫る!