はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『コンドールマン』感想12

◆第21話「悪魔の超一流塾」◆ (監督:まつしまみのる 脚本:山崎晴哉)
……あ、「北水」博士って「きた(ない)水」博士って事か! と1週間経ってから急に気付く。
「君にも手伝ってもらったんだが、やっとこれが完成したんでね」
「え? マッドヘドロが。では気が変になるという欠点が取り除かれたんですか」
待て。
「それを君に実験してもらおうと思って呼んだんだ」
「は? ご、ご冗談を」
「私は冗談は嫌いなたちでね」
「……あなたはいったい……?」
ようやく怯える所員ですが、「マッドヘドロ」という名称と、「気が変になる副作用」の時点で、自分が何かヤバい事に手を貸している事に気付け(笑)
公害研究所の通常業務に不穏な疑念が渦巻く中、正体を見せたヘドロンガーとゴミゴンによってマッドヘドロを無理矢理飲まされた所員は、頭脳が凄まじく活性化するが、白骨と化して溶けて死んでしまい、今回も冒頭からフルスロットル。
悪の天才マッドサイエンダーの計画は、このマッドヘドロの希釈液を用いて、成績向上を餌に子供達の精神を汚染しようという、卑劣きわまりないものであった! と、安定と信頼の天才塾もの。
「今度の超一流塾作戦、色々と好都合ですな。へへへへへへへ」
「ん、しかしま、何よりの収穫は、多くの子供達から、正義を取り上げる事。子供は人間の宝だそうですからの。ぬふふふふふふ」
「その宝が腐れば大人達に伝染して、人間どもなど、あっという間に征服できますなぁ」
下品に笑うモンスター一族の幹部達の姿が実にいやらしいと同時に、子供達から正義を伝播させていったコンドールマンの活躍と対になっているのが面白いところ。
日本各地で、急に勉強が出来るようになった子供が、学校で暴れたり万引きを行う事件が続発。情報を集める一心はコンバット部隊に絡まれ、珍しく生アクションを見せてからコンドールマンに化身。
口封じの為にアメーバゴミが戦闘員を呑み込み、頭が吹っ飛ぶというのが強烈な映像(^^;
ジュニアの常連メンバー、幸太も急な成績向上にともなって様子がおかしくなり、ジュニア脱退を宣言。簡単に足を洗えると思うなよと幸太を取り囲むジュニアと一心だが、急に頭を抱えて苦しみだした幸太は、「一心お兄ちゃんなんて、だいっきらいだぁ!」と叫ぶとバッジを投げ捨てて走り去ってしまう。
幸太の母に事情を聞いた一心は、幸太が通うようになった塾、超一流塾に、眼鏡+学ランという、ここに来て変なコスプレ姿で潜入。身内しか入れない授業参観に「幸太の兄」を偽って潜り込む為なのですが、これまでのコンドールマンからかけ離れすぎた手法と、コスプレそのものがいまいち面白くない為、妙な違和感だけが強くなってしまいました(^^;
にしても、超一流塾の塾長、東大卒(あずま・だいそつ)って凄い名前のセンス(笑)
「皆さんのご心配はよくわかります。しかし、天才と狂人は紙一重。妙な行動をすればするほど、子供さん達は天才に近づくでんす。それに、モンスターの出るような厳しい世の中だからこそ、他の子より成績を上げ、超一流の学校を出て、超一流の会社に入る必要があるのです。ですから皆さんは、大いに宣伝をしていただいて、他の生徒さんを、どんどん、この超一流塾に入るようにすすめて下さい」
マッチポンプで世相を持ち出して不安を煽るのは面白いのですが、他の子も成績が上がったら自分の子供の優位性が失われてしまうので、保護者に宣伝を求めても駄目なのでは(笑)
またも変なコスプレで教壇に近づいた一心は、大卒の変装を見破ってその正体が北水博士であると曝し、続けざまにコンドールアイ。ヘドロンガーが姿を見せて塾は大混乱に陥り、狂騒状態で煙突から落ちた少年を身を挺して救う一心だが、その間に幸太ら何人かの子供がモンスターに連れ去られてしまう。
中央公害科学研究所へ乗り込むコンドールマンだったが、より精神汚染を強化され、モンスターの操り人形と化した子供達に周囲を囲まれ、子供達ごとヘドロコンクリートによって固められて行動不能に。
「卑怯な! 子供達の心と体を餌食にするその悪、断じて許せん!」
「なんとでもほざけ。喰らえ!」
そして迫り来る、コンドールマン専用電子回転ノコギリ! は、縦分割なのがエグい。
(なんとしても子供達だけは救わなければ……)
絶体絶命の危機に呪文を唱えたコンドールマンは、コンドルサンダーでコンクリートを内側から粉砕して脱出&子供達を浄化。
基本サンダーは出鱈目技ではあるのですが、あまり物語の流れが乗らずに、力技オンリーの突破になってしまったのは残念。ちなみにコンクリートの破壊は氷を砕く映像で表現されるのですが、とある作品で、砂状の肉体を持つ打撃無効の怪人に高圧電流を浴びせる事で肉体をガラス化させて倒す、というのがありましたが、もしかしてそういうイメージ……?(コンクリートに雷を落とすとガラス質になるのかどうかは知りませんが……というかなったら困る気がするので多分ならなそうですが)
逃げ出したヘドロを追ったコンドールマンは水中戦を挑むが案の定苦戦。水質汚染攻撃で追い詰められるが、ゴールデンコンドルへと化身すると、
ビームで瞬殺(笑)
ゴールデンビームの映像がホント雑なので、必要以上に無慈悲すぎます……。
北水博士に関しては一心から特にリアクションが無いまま、ヘドロンガーリタイアとなりましたが、下半身が普通に人間だったのが、幹部のデザインとしては残念だった点(^^; いよいよ頭数の少なくなってきたモンスター一族は、次回果たしてどんな反撃に出るのか!
ラスト、子供達は元に戻って大団円も、
ナレーション「コンドールマンは子供達を救い、モンスターのアジトを叩いた。だが、一時的にもせよ子供達の心が傷つけられた事に、さすがのコンドールマンも愕然となった。モンスター一族は、想像以上に強大だったのである」
と、子供達の心を気にするのは、コンドールマンというヒーローらしい所。……今更それでモンスター一族の強大さに気付くのはどうかと思いますが(笑)