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『超人バロム・1』感想3

◆第5話「発狂魔人 ミイラルゲ」◆ (監督:田口勝彦 脚本:伊上勝
見所は、凄い勢いで鉄橋から線路に向けて放り捨てられる猛。
「飛び降りるのだ! その勇気こそ、ドルゲマンに必要なのだ!」
都内で続く、原因不明の連続転落死。それは、新たなエージェントを探すドルゲによる選抜試験であった!
「死も恐れぬ勇気。やれと言えばなんでもやる強い意志。この男こそドルゲマンに最もふさわしい男だ」
求人広告を出し、眼鏡にかなう人材を発見したドルゲは、その青年をミイラルゲへと改造。悪の病原菌をばらまく作戦を指示するが、ビルから飛び降りた青年がそのまま地割れに飲み込まれるのを目撃した松五郎が、それを怪しんで猛と一緒に尾行を開始。一転、ミイラルゲは正義のエージェントの片割れを始末する為に猛へと襲いかかる……!
ビルから真っ逆さまに転落する男、グロテスクなミイラルゲの左の眼窩から飛び出すヘビ! などショッキング系の演出はインパクトがあるものの、話の内容はこれといって面白くない出来。
バロム・1の正体がドルゲ側にバレており、ドルゲマンが割と容赦なく小学生を狙ってくる為そこで話の展開が止まってしまい、後はバトルするだけになってしまう、という根幹設定が、早くも色々と厳しさを感じさせます。
今回はミイラに悪の病原菌をばらまくという目的があり、バロムワンがヘビ攻撃を引きちぎった事で「バロム・1、貴様がドルゲの病原菌を街に振りまいたのだ!」という一ひねりは入るのですが、まるきっり狙った作戦のようには見えませんし、その後は松五郎に変装して再び猛の命を直接狙ったりするので、直接攻撃→病原菌拡散→直接攻撃、と怪人の行動が臨機応変というより場当たり的で必要以上に一貫性が無く見えてしまいます。
ヒーローの迂闊な行動で都内では次々と謎の伝染病が広がっていくが、「超能力を破壊」という表現で、ドルゲマンを倒すとその広めた伝染病も消滅する、と理由付け。前々回の細菌ガスや前回のケラ洗脳もこれと同じ理屈で、媒介はなんであれ、本質的にドルゲマンの超能力であり、根元を立つと効果を失う(その際、バロム・1の超能力が何らかの作用を及ぼしている可能性はあり)という理屈の模様。
ミイラルゲのドルゲフォールを受ける猛だが、咄嗟に飛び降りた健太郎と空中バロムクロス。
ドルゲが、その指示に従ってビルから飛び降りる勇気を見てドルゲマンを選抜するというエピソードで、健太郎が友情の為に躊躇無く線路へと飛び込む姿が描かれ、くしくも正義のエージェント:バロム・1と、悪のエージェント:ドルゲマンの表裏一体な性質が浮き彫りに。
最初からメーター全開のバロムワンはその勢いに乗せてどたどたと走り回り、バロムワンはハイパーダッシュの慣性をコマンド挑発「バローーーム」でキャンセルする事ですぐにその場に静止する事が出来るぞ!
壁を突き破るバロムダイナミックパンチを披露したバロムワンは、バロム空中落としでミイラルゲを大爆殺
今回のエージェントは、どういうわけか爆発後に人間の姿に戻り(ドルゲマンであった間の記憶は失っているという描写)、二人はそれを確認して「良かったな!」と喜ぶのですが、マイルドな着地というよりむしろ、これまでは全てを理解した上で「良くなかったな!」で済ませていた事がより明確になってしまい、つまるところバロム・1の悪のエージェントへの対応というのは
「さあ、おまえの運、試してやるぜ!」
であるとハッキリしたのでコプーは正義!
健太郎の見立て通り、ミイラルゲを粉砕した事で伝染病は収束し、松五郎も帰ってきて大団円。
ドルゲマンの扱いに関してはこのままマイルド路線に切り替わるのかもしれませんが、今作の根本設定の抱える厄介な問題が話が進むほどに大きくなっており、色々ねじ伏せる事はできるのか。