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『超人バロム・1』感想4

◆第6話「怪腕魔人 エビビルゲ」◆ (監督:折田至 脚本:伊上勝
今回わかった衝撃の事実:アントマンも元人間
アントマンにするには、心を悪の心に変えねばならん。警視庁の鬼刑事の心を悪に変えるには、時間がかかる」
そして割と、自分の能力に謙虚なドルゲ。
電話帳をめくったり、求人広告を出して面接したり、宇宙的悪の化身も組織運営が何かと大変です。地球の子供達に丸投げしたコプーと比べると、むしろ責任感があるように見えて困ります。
木戸刑事の貴重な休日、釣りに出かけた木戸家の男達だが、猛がサンドイッチボックスを開くと、中から点滅する 呪いのベルト ボップが。
海中に潜んでいたエビビルゲは通りすがりのトラック運転手の姿を奪うと、転落事故から助けを求めるフリをして木戸刑事を地下帝国へと誘拐。ドルゲは木戸刑事を使って白鳥デスクを誘き出し、猛と健太郎の両親を手中に収める事で、バロムワンの友情のエネルギーを引き裂こうと画策する……。
ドルゲより、木戸リンタロウという木戸刑事のフルネームが明かされるのですが、白鳥デスクは白鳥デスクのままで、もしかして、名前なのか、デスク。ドルゲまでいちいち、日読新聞を繰り返すのが、説明台詞というよりも、今作の世知辛い世界観を感じさせて仕方ありません。
社会的ステータスは正義!
行方不明になった筈の木戸刑事が白鳥デスクを呼び出していった事を知った猛と健太郎は、「人類全体の問題なんです!」とタクシー運転手を脅してその後を追うが、運転手はアントマンの変装で、タクシーを暴走させたまま姿を消してしまう。「死んだ気でやれ! 死んだ気でぇ!!」と宇宙的正義に骨の髄まで染まる2人はバロムクロスを発動させ、なんとか脱出。だが互いの父親を人質に取られた事で、エビを見逃して一時退却。猛は逃げた健太郎を詰り、2人の友情はまたも決裂してしまう。
「父親の為には、友情も忘れ、使命も忘れ、コプーは大きな間違いをしたわけだ」
人質無効が判明したバロムワンも、さすがに肉親の情には弱かった、と弱点を突かれて追い詰められるのですが、敵の手段といい台詞といい、ラスト間際のような展開。
なにぶん第2話でバロムワンの正体が小学生2人である事がバレてしまった為、ドルゲが正義のエージェント抹殺の為に容赦なく身内を狙い、第6話にして2人の父親が人質に取られてしまうというのが今見るといっそ斬新なのですが、エピソードとしてはドルゲ側の行動が面白みに欠け、必然的に残る人質要員が白鳥母と木戸姉(なお一度、病院で存在をスルーされておりヒロイン力は父親より低い)のみになってしまうなど、その先には手詰まりと後退しか見えません。
身近な怪事件を追いかけていたらドルゲの陰謀に繋がり、ドルゲもドルゲで、「バロム・1の正体は何者なのだ」と探りを入れていく……という方が面白く転がせた気がするのですが、ドルゲには、一度、記憶を失ってもらった方がいいのでは。
松五郎を伏兵に使って木戸刑事と白鳥デスクを救出した猛と健太郎は、「2人の喧嘩は芝居だったのさ!」と、エビビルゲに反撃。
「ははは、さっきのは違うんだな」
「本当のバロムクロスを、見せてやろうぜ!」
「おう!」
という台詞は格好良いのですが、話の成り行きはかなり大雑把。
今回は海の話という事で、この時期にはよくあったモーターボートバトル。マッハロッドは逃げるモーターボートを空から追いかけ、飛行可能な事が判明。バロムワンはエビビルゲを追い詰めると、バロムブレイク→パンチ連打→バロムブレイク、と執拗に大技で痛めつけ、最後はバロムスーパーヤクザキックで上半身を吹っ飛ばして爆殺!
良くなかったな!
前回決着時の描写からすると、ドルゲマンが爆発した後、2人から見えない所で人間に戻っている可能性はあるのですが、上半身と下半身が泣き別れで最期を迎えたので、人間に戻っていた場合(以下検閲)。
コプーは正義!
助っ人として活躍した松五郎は、小学生2人にいいように使われた挙げ句、ドルゲについては適当に誤魔化されて納得してしまう、という安定の酷い扱いで、就職失敗しすぎて、心が弱っているのでは。
助監督に長石多可男の名前がありましたが、この時期、『仮面ライダー』と掛け持ちか……?
次回――第7話にして学校初登場。