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『超人バロム・1』感想21

◆第33話「魔人マユゲルゲは地獄の糸で焼き殺す!!」◆ (監督:田口勝彦 脚本:滝沢真理)
祝・バロムワン、《説得》成功。
「いいか、こっから動くんじゃないぞ」
絶対無視されると思ったのですが、子供が、言う事を聞いてくれた……!
見た目は巨大カイコなマユゲルゲがドルゲの布を作り出し、その布で仕立てた赤い服を着た人々が次々と溶けてしまう。事件が群馬県・藪塚を中心に発生している事を知った健太郎と猛は、健太郎母をスポンサーに藪塚温泉へと向かう。
「姉ちゃんは溶けてしまったのだ。俺を倒さぬ限り、元には戻らぬ」
……戻るのか!
開始当初よりハードとマイルドの間で揺れ動きの激しい今作、骨ゲルゲの回などもでしたが、映像はハードなのに強引にマイルドに着地しようとする為に、しばしば必要以上に支離滅裂になって物語が二重人格のような事に。
色々と世間への配慮などもあったのかもですが、作風を完全に変えるわけではなく、映像のショッキングさにはこだわり続ける為に、時に随分と中途半端な事になってしまっています(^^;
被害者の弟がマユゲルゲに人質にされ、赤い糸が壁にメッセージの文字をつづる、というのは今回唯一良かったところ。
呼び出しの場所に赴いたバロムワンはマユ爆弾の罠にかかるものの、バロム死んだフリで逆転。赤い糸の拘束をドリラーで引き裂き、バロム張り手から爆弾パンチでマユゲルゲを見事に撃破。マユゲルゲの言葉通りに溶けた被害者が戻ってきて、なぜか女性陣がみんな揃って歌を唄って大団円。
執拗にドルゲソングを唄うマユゲルゲ → 歌手が被害 → みんなで歌うオチ というのは元々エピソード的な意味があったのかもしれないのですが、突然の藪塚遠征により腸捻転を起こして悶死、みたいな残念エピソードでした。遠征ありきだったのか、そうではないシナリオを強引に遠征仕様にしたのかは不明ですが、ただでさえゲスト少年中心で展開が鈍くなった上で、物語と一切関係なく藪塚ヘビセンター(現:ジャパンスネークセンター)の紹介が入るなどテンポもズタズタに引き裂かれてしまい、無惨な事に。
旅行に猛どころか猛姉や松五郎まで同行している辺り(白鳥母が猛姉を可愛がっているというのは理解できる範囲ですが、松五郎はどう考えても押しかけてきているとしか)、白鳥家からは昭和の小金持ち感が漂いますが……これは後の『プリキュア』に影響を与えているのでしょうか(笑)
次回――《説得》成功は終局への兆しだったのか、いよいよドルゲ最後の手段!


◆第34話「大魔人ドルゲが地底から出る!!」◆ (監督:田口勝彦 脚本:伊上勝
このサブタイトルは、ツッコミ待ちなのか。
「るろろろろろろろ……ドールゲー。忠実なるわがしもべよ、現れよ」
「これはこれはドルゲ様、ご機嫌はいかがですか」
渦巻き模様の帽子をかぶり、闇の中に浮き上がる潮健児
「人の心をそそのかし、善をたぶらかす、我が愛しのドルゲピエロよ。おまえの力を見せる時が来た」
この後の展開を見るに、恐らく組織の資金稼ぎに関わってきた地上工作員である所のドルゲピエロは、よみうりランドへと子供達を招き入れ、そこで子供達を前にバロム・1誕生秘話を語り出す少年(クレジットによるとアリゲルゲ回に登場したトオル少年なのですが、劇中で特に言及はされず)。
劇中ではトオル少年の語りという事になっているのですが、ナレーションによりバロム・1(コプー)とドルゲの基本設定がおさらいされ、明らかに普通の地球人が知らない事を少年が知っているのですが、ドルゲ菌カプセルに触れた際に宇宙的真理に近づいて、正気度と引き替えに新しい技能を修得してしまったのか。
それを傍らで聞いていたドルゲピエロは少年にドルゲ催眠をかけ、人相の悪くなるトオル
「だが、いつしか超人バロム・1は、段々と自分の強さを威張りだし、そして超人バロム・1は、段々と地球に悪の力を働かすようになったのだ」
朗々とした語りの内容が急にガラリと変わる、というのは普遍的なスリラーとしての面白さ有り。
「超人バロム・1は、次々に地球の平和を乱すようになったのである。そして、彼は、自分から魔人を作るようになったのだ」
しばらくドルゲ魔人名場面集となり、みんな台詞が「おまえを殺す」になっている為、集団ヒイロ・ユイみたいな事に。
「超人バロム・1こそ、正義の敵だ!」
バロムワンを糾弾してそれまでかぶっていたお面を投げ捨てるトオルだが、それを空中で受け止めたのは、通りすがりの松五郎。松五郎は少年に絡むと、バロム・1は親戚どころか自分の子分だとタチの悪い騙りを開始。
「おい、おまえ子供のくせに大人を疑うんじゃないよ?」
ホント最低です。
今度は松五郎の語りによる、バロム・1爆殺名場面集となり、オコゼから順番に始めたので33魔人全部やるのかと思ってドキドキしたら,
さすがに途中で省略されてほっとしました(笑) それでも回想シーン、約4分。まあ今作、怪人デザインのバリエーションが豊富なので、改めてまとめて見る事自体は案外面白かったですが。
気分良くバロムワンの活躍を語り終える松五郎だったが、話し終えるといつの間にか、聴衆の子供達も含めて周囲は暗い洞穴の中。
「どうだね? 幻の世界の居心地は。さーて、お次は死の世界へとご案内しようか」
ドルゲピエロにより生き埋めにされてしまう猛&松五郎&子供達だったが、外に居た健太郎がボップ反応を受けてとにかくバロムクロス。洞窟に突入したバロム1はアントマンをけしかけられた隙にピエロ催眠を受けて眠りに落ちてしまい、生き埋めにされそうになるが、後頭部に岩が当たった衝撃で目を覚ます(笑)
ドルゲピエロはこの際に岩の下敷きになってあっさり死亡しており、ドルゲの忠実な配下としてちょっとした能力を与えられた人間、とかであったのかもしれません。戦闘無しでざっくりリタイアは残念でしたが、着ぐるみ怪人の代役を務めてしまう怪優・潮健児、恐るべし。
子供達を無事に救出するバロムだったが、外に出ると巨大ドルゲが地上に出現。
「るろろろろろ……バロム・1、まだおまえにやられる私ではない。おまえは今に驚く。既に、私はおまえに勝ったと同然だ。おまえの親兄弟は、既に私の手の中にある」
「なんだと?!」
「ドールゲー!」
慌てて家に戻る猛と健太郎だが木戸家も白鳥家も無人であり、ドルゲは正義のエージェントがこれ以上逆らうのならば、両家の人間を苛烈な拷問でいたぶり殺してやると宣言、ラスボスが出馬して作戦が最初期に戻るという、壮絶な顔面ダイブで岸壁に衝突。
やはり序盤の、速攻で正体がバレる → 身内や近い関係者が次々と人質にされる、という展開が最後で再び大きな問題点として浮上してしまいました(^^;
ドルゲ催眠によるバロム1への風評被害から、偽バロム1が登場でもするのかと思ったら、ただただ回想シーンの前振りに終わってしまったのも残念。
次回――コプーは正義! ドルゲは悪!