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『ビーファイターカブト』感想33

◆第49話「地球滅亡の夜明け」◆ (監督:石田秀範 脚本:宮下隼一)
特救指令ソルブレイン』での監督デビューから6年目にして、東條監督でも三ツ村監督でもなく、石田秀範がラスト2話を担当。
「地球を滅ぼすのは人間……」とか言われると環境破壊ネタと絡めるのかと思うと全くそんな事はないメルザード最終作戦のタイムリミットが告げられ、テンション高いムカデはビーファイターに猛攻を浴びせる。
戦いを見つめるゆいの叫びが「お兄ちゃん!」の直後にムカデに人質に取られた後、「助けてカブト!」ってどうしてそうなってしまうのか(^^;
「これが俺の戦い方だ!」
と、数秒前までは単騎玉砕なにするものぞと最後の勇姿を見せていたムカデがあっという間に小悪党に成り下がり、最後の最後まで、ビークラッシャーをどう見せたいのかさっぱりわかりません。
ならばこれが正義の戦い方だとそこにメダルの戦士4人が駆けつけ、数の暴力で圧倒。連続で必殺技を浴びてアーマーが砕けていき、瀕死になったムカデはマザーにより闇の爆弾を起爆させられ、あえなく爆死。
「た、助けてくれ……助けてくれぇ!」
ついさっき、ムカデが凄まじく強いのは心中覚悟だからだ! とBFが理由をつけていたのですが、そんな事は全くなかった命乞いをしながら死亡し、何もかも一貫しません。死を前にして本音が出たともいえますが、そもそも爆弾起爆しなくても全必殺武器を受けて残HP1になっていたわけで、最後の力で7人+ゆいを巻き添えにしようとするも果たせず爆死、で良かったのでは。そして根本的に、やはりこれはサソリの役割だったのでは……。
映像の都合で実にパッとしない爆発は、まだ爆弾は未完成だったからだ、とマザーがフォローを入れ、無惨な爆発に怯えるゆい(これは良かった)。
「お兄ちゃん……あたし、死んじゃうの? 明日の朝、死んじゃうの?」
「ゆいちゃん、怖いのはゆいちゃんだけじゃないよ」
「僕たちもみんな、爆弾を抱えてるんだ」
女子高生に平然と昆虫戦士の覚悟を強いる君たちが怖いな!
ビーファイターもまた、甲平を除く6人全員が体内に闇の爆弾を抱えていた。そして、世界中の人々がそれと知らずに爆弾を宿している……誘爆を恐れずに戦えるのは自分しか居ない、と単身メルザード要塞に乗り込み、マザーが見せつけた起爆装置――闇の波動の結晶――の破壊を決意する甲平。昆虫たちの力を借りてメルザード要塞への道を切り開こうとする甲平だが、一人では行かせない、と仲間達が駆けつける。
「水くさいわよ、甲平」
「おまえ一人を、行かせはしない」
「一緒に、戦うぞ甲平」
「負けたらドカンだろう、ムカデリンガーのように」
「でも、心配なのは私達の命じゃない。街や、他の人達に対する爆弾の被害」
ソフィーが経験を積んで戦士の覚悟を身につけているというのは、もっとしっかり掘り下げていけば面白くなった要素だったと思うのですが……
「だからこそ、敵の懐に飛び込むんだ。敵の爆弾を抱えて!」
覚悟とはすなわち、腹マイトによる特攻だ。
小山内のオジキの仇じゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
「甲平、俺たち7人は、死ぬも、生きるも一緒。同じ、光の意志の戦士だ!!」
すっかり第45話が無かった勢いですが、宮下さんの中で『ビーファイター』らしさというのは、結局こういう所に行き着くのかな、と(笑)


「行くぞビーファイター!」
「「「「「「「超重甲!!」」」」」」」

さすがに7人並びはそれなりに見栄えしますが、突然、メルザード要塞に突入できてしまうのは超・謎。昆虫たちが本気になれば、いつでも突入可能だったのかメルザードス……。
「とうとう来たかビーファイターめ」
「爆弾を抱えたまま突入を……」
「馬鹿な!」
そして赤い二人、君らここに来て台詞はそれか……。
やべぇやべぇよあいつら頭おかしいよ! と慌てるサソリだが、マザーから、闇のフィールドの属性効果があるから大丈夫むしろ超有利、と言われ、よっしゃラッキーと出撃。そしてマザーは、最終作戦終了の暁には、とライジャを後継者へと使命する。
もはやどうでも良くなっていた話ですが、最終回で何か意味が出てくるのか、とりあえず目立つ要素は回収しておこうという宮下さんの意識か。
メルザード時空で戦闘力3倍(気持ち)のサソリは7人のBFを相手に大立ち回り。
「こいつ?! 俺たちの抱えた爆弾が怖くないのか?!」
……特攻してくるヒーロー達にこの期に及んでおののく敵幹部達も間抜けでしたが、ヒーロー達はヒーロー達で、どうして爆発が怖くて敵がまともに攻撃してこないだろう、という予測前提なのか(^^;
ライジャとミオーラも参戦し、なんだか、7人を迎撃する3人の方が格好良く見えるのですがどうしましょう。
本来なら個人では勝てない強大な敵に力を合わせて立ち向かう(その結束こそが正義の強さだ!)、という状況が成立する筈なのですが、限界まで希釈されたメルザード幹部にはもはや脅威のイメージがほとんど無い為、単純に、多勢に無勢にしか見えなくて困ります。
メダルの戦士4人が足止めに残り、マザーの元を目指すカブトン・クワガー・テントウだが、体内に闇の細胞を宿すクワガーとテントウが行動不能に陥ってしまう。メダルの戦士達、そして世界中の人々も爆弾化してしまう絶体絶命の事態の中、唯一戦う力を持ったカブトンは、よく観察して、マザーの弱点を発見。
要塞と繋がったエネルギー供給部分を破壊する事によってマザーに大ダメージを与え、闇の細胞による支配力が弱まった事でメダルの戦士達が合流。4人は闇の波動(超低周波)を相殺する光の波動(超高周波)を放ち、メダルパワーにより暗黒爆弾の起爆装置である闇の波動の結晶を破壊する。
メダルの戦士達の着地としては悪くなかったのですが、その煽りを受けたカブトンとクワガーは、ラスボス戦で石化。あちら立てればこちらが立たず、閉店セールが追いつかない、と結局最後の最後まで敵味方の頭数を持て余してしまいました。
闇の結晶破壊の代償としてメダルの戦士達は戦闘能力を失ってしまうが、全世界の闇の細胞は消滅。闇の最終作戦は失敗に終わり、メルザード要塞は地表へと墜落する。
「勝った! 勝ったんだ!」
カブトン達は要塞を無事に脱出、ゆいちゃんも笑顔で駆けつけ、みんな博士の事は150%忘れていたが(今回通して誰一人として博士に言及しない)、カブトンの立てたフラグに応え、マザーメルザードが巨大怪獣ジャドーマザーラとして復活。!
「みんな、最終決戦だ! カブテリオ」
……みんな、とは。
と思ったら、巨神召喚をサソリが妨害。そしてライジャとミオーラも参戦し、挟み撃ちに遭うBF3人。巨大怪獣も大暴れして市街地を蹂躙し、どうするビーファイター?! で、つづく。
マザー怪獣のデザインは、グロテスクかつ造形にもかなり力が入っていて、良かったです。