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『ウルトラマンジード』感想・第16話

◆第16話「世界の終わりがはじまる日」◆ (監督:坂本浩一 脚本:安達寛高
見所は、ゴミ捨て場に転がっているK先生。
傲岸不遜な悪役が転落して、這い上がる時を待っている姿って最高ですね……!
……とまあ特殊な性癖はさておき、宇宙の彼方で嫌がらせの接着剤を引き剥がしたベリアルがとうとう復活した頃、地球ではライハがリトルスターを再発症。そして脳裏に、
「ベリアルが来る」
という、聞き覚えが無いがどこか威厳を感じる声を聞くようになっていた。
ライハはゼナとモアによって宇宙Gメンの施設に匿われ……そこではリトルスターを所持した3人の少年少女が保護されており、やたらめったら攻撃的なリトルスターの効果を披露。
少年少女達が発動時に取るポーズはそれぞれ、元のウルトラマンの必殺技ポーズでしょうか?
施設の女性研究員はトリィ・ティプ、男性研究員はゴドー・ウィン、と横文字だとネタ元が露骨ですが(それぞれ、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアトム・ゴドウィンか)、モアの反応を見ると、女性の方は以前に出てきたピット星人? わからなくても困らないのですが、出来ればちらっと回想カットの1枚ぐらい入れてほしかった所です。
一方リクは、レイト/ゼロに、ベリアル襲来を告げる声について相談していた。
「ベリアルは……強い、ですか?」
「ああ、強い。悪夢を形にしたもの。それがベリアルだ」
第1話アバンにおいて多少の力は見せているものの、基本的には、みんなベリアル知ってるよね? という前提で進んでいた今作なので、ここで、具体的なベリアルの強さについて、多少なりとも言及してくれたのは非常に良かったです。とりあえず今作劇中において、ゼロが「悪夢のように強い」と表現するだけの実力者、というのは明確になったので。
一方で、
「お互い苦労するよなぁ……変な親父を持つと」
という軽口にリクが愛想笑いで頷くのですが、ゼロの父親の事を知っているの? 少なくとも、私は(シリーズにおける現在の位置づけを)よく知らないぞ(笑) という事でここは出来ればリクからツッコんで、よく知らない視聴者にさらっとでも説明を入れてほしかったところ。
……さらっとは無理、という事で諦めたのかもしれませんが。
「ベリアルを前にした時、僕はどうすれば」
「親父がどんな存在であろうと、おまえはおまえだ。自分の人生を生きろ。自分の道は自分で決めなきゃならない」
「でも……」
「道に迷ったら、仲間の事を思い出せ。過ごした時間を、夢を、自分が何故、ここに居るのかを」
Zレイトは強く拳を打ち合わせてリクを励まし、リクはその感触に幼い頃、ドンシャインとかわしたグータッチを思い出す……。
ゼロのヒーロー強度が高いのとベリアルとの因縁からどうしてもこうなってしまうのでしょうが、個人的には、レイトからもリクに一言でも、子を持つ親として声をかけてほしかったです。ここ数話、レイトのキャラクター性があまり活かされてなくて、少々不満。
施設の方ではライハの体をチェックしつつ、「カレラン分子」とか「幼年期放射」とか、第11話のK先生の説明を復習。……まあ、復習されても、もう1つよくわかりませんが(^^;
ところが突如、ゴドー・ウィンがトリィ・ティプを撃って人質に取り、偽の連絡で本部に呼び出されていたゼナ先輩にも、裏切り者の銃口が迫る。正体を見せたゴドラ星人はリトルスター保持者を連れ去ろうとするが、ライハが大変久しぶりに、怪獣を斬ろうとする女の面目を躍如して宇宙人を叩きのめし、本部でも先輩が宇宙人を制圧。
「我々はリトルスターを手にして、種族の繁栄を掴むのだ。負けるものかー」
追い詰められたゴドラ星人は巨大化し、これを見たリクはジードへと変身するが、しばらく戦っているとにわかに空が暗雲に覆われ、ベリアル、物凄くさらっと降臨。
散々その存在感を引っ張っていただけに、これといったハッタリがなく少々物足りない降臨でしたが、ベリアルは準備運動代わりにゴドラ星人を瞬殺し、ゴドラ星人はこの為の登場だったのか……(^^;
「息子よ、迎えに来た。父ベリアルの元に来い」
そして今回も、CMで次回の新装備を見せてきてしまうのであった。
ベリアル降臨を目にしたレイトはゼロに変身し、先制の跳び蹴り。
「久しぶりだな、ウルトラマンゼロ
「やっぱり生きてたのか。殴らせろベリアル!」
おまわりさーーーん。
「感動の親子の対面だ。邪魔するな!」
ゼロはベリアル波を回し蹴りで吹っ飛ばすと、ビヨンドに変身。
ひよっこどもの力を集めた所で、俺様には勝てん」
「ためしてみるか? ブラックホールが吹き荒れるぞ!」
テンション高いゼロビヨンドは、ウルトラ舎弟ラッシュからのウルトラ舎弟スラッガーでベリアルに確実にダメージを与えていくが、そこにジードが乱入した事で、二人まとめて大技で吹き飛ばされてしまう。
「息子よ……たくましくなったな」
ジードだ、僕はウルトラマンジード。その口で、僕のことを息子って呼ぶな!」
「その反抗心。さすが俺の子だ。父が可愛がってやる!」
降りしきる雨の中、泥水の中で両者はもつれ合い、ベリアルと戦うほどに、ジードの姿が黒に染まっていく姿は、フォルムがシンプルなウルトラマンだけに、大胆かつ印象的。第1話のジード初戦闘も踏まえているであろう事が、ベリアルという闇の存在感を強めます。
ベリアルは、ファイブキングとゾグ第2形態の怪獣カプセルを用いて、自らキメラベロスに融合合体。
レイブラッド星人というこれまた元ネタの直球な名称が出てくるのですが、劇中設定の補完なのか、他シリーズと関係しているのかは不明。K先生以外の宇宙人も利用している事を示している、という解釈でいいのか。
「さあ息子よ、戻ってこい。俺の所へ!」
ベリアル顔のブラックドラゴン、とでもいった姿のキメラベロスはジードを呑み込み、ライハに止められたゼロが攻撃を躊躇している隙に飛び去ってしまう。……この人、止められなかったら思い切りウルトラ舎弟ファンネルぶち込むつもりでしたよ!
「その姿を見た人々は、世界が終わる事を悟った。雄々しく広げられた翼、それは地面を離れ、人々の頭上を横切り、空へと高くのぼってゆく。その日、人々の中から希望は消えた」
毎度お馴染みリクのモノローグを用いて大きく煽るのですが、特に破壊活動をしたわけではないので、やや強引な煽りになってしまいました(^^; 人々の中に「ベリアルの記憶」が存在していてその影響、というニュアンスがあるのでしょうが、地球人類の「ベリアルの記憶」というのをずっと曖昧に扱ってきたので、しっくりと収まらず。
特に通常、強敵が出現すると派手な破壊を巻き起こす作品なので、飛び立つ前の置き土産に、都市部の大破壊ぐらいは見せてくれないと説得力が足りず。
ベリアルドラゴンは、ジードを完全に融合する為に、月面でその身を休める。絶望が世界を覆っていく中、ライハは、自分の中に響く声に耳を傾けていた。
「……まだ、終わりじゃない」
次回――なんかまた、凄いの出てきた。