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FFバンドやろうぜ


 俺たち売り出し中のロックバンド「フィフティーン」、まずはイカしたバンドメンバーを紹介するぜ!
 筋骨隆々の大男はグラディオラス。担当はドラム。見た目は怖いが気は優しくて読書家だ! どんな天気の日でも裸ジャケットなのが玉に瑕!
 眼鏡の優男はイグニス。担当はベース……と炊事洗濯運転経理までなんでもこなすマルチプレイヤー。風邪でも引かれた日には、俺たち全員飢え死にだ!
 金髪のひょろいのはプロンプト。担当はエアギター。ライブ中にステージの上から客席を撮影するお調子者だ! 時々演奏しながら後頭部を殴りつけたい衝動にかられるぜ!
 そしてリーダー、俺ノクティス。担当はギター&ボーカル。庶民派を目指してはいるが、気さくにフィッシング王子と呼んでくれ!
 いつかは帝国武道館を満員にしたい……そんな夢に向かって進み続ける俺たちに、ある日でっかい仕事が舞い込んできた。事務所が全面支援を約束してくれた大陸横断ライブツアー。これに成功すれば、俺たちの人気も一気に全国区だ! 一も二も無くこの企画に飛びついた俺たちは、それぞれの楽器を手に意気揚々と車に乗り込んだ。――それが、俺たちの最後のツアーになるなんて、この時はまだ誰も、欠片も思っちゃいなかったんだ……。
みたいな脳内設定で、終わりの見えない『ウィッチャー3』の気分転換に、『ファイナルファンタジー15』を開始。
ゲーム始めてものの数分で、初対面の女の子に土下座寸前で金を無心しようとする成人男子4名が主人公パーティである事を許せるかどうかが、最初のハードルでしょうか(体験版で体験できます)。
私は割とアリだったのですが、そんなズッコケ4人組に仕事の斡旋どころか準備費用まで提供してくれたシドニーさん(なお、CV:嶋村侑)は、もはやパーティ脳内で様付けです。ルシス王国民一同、末代まで頭が上がりません。なんだったらそこのプロンプトが椅子になります。
そのシドニー様に勧められるままに、王室御用達の高級車をワイルド仕様に改造してしまったのですが…………大丈夫かこれ、国に戻ったら国家反逆罪でギロチンにかけられないか。
そんな一抹の不安を抱えつつ、車であちこち走り回るオープンワールドRPG。
マップのアイコンが見づらいとか、フィールド上の探索ポイント表示がわかりづらいとか、重要な説明がメタ気味なチュートリアルやTIPSなどに放り投げられているとか、一部主要キャラを除くと名前ありでもNPCモデリングが割と粗いとか、変な所で待ち時間が生じるとか、初期に行く街で駐車場とクエスト受付け場所の間がやたらめったら遠いとか、ファストトラベルをしようとすると謎の10ギルを徴収されるとか、ちょこちょこ気になる箇所はあるのですが、全体的な感触は現状そんなに悪くなく、楽しんでやっています。
特に、明度が高く空間の開けたオープンワールド、というのはポイント高め。
また、謎な文明レベルの世界観で、亡国の王子の冒険物語を成立させるにあたり、“男4人の卒業旅行”というフォーマットで組み立てた
のは、かなり秀逸なアイデア。世界観などがいまいちわからないけど、とりあえずパーティ4人の関係性や旅の方向性は理解できる、というのが上手く出来ています。
あまりくどくど説明する所から始めたくないオープンワールド系のゲームとして、プレイヤーを引き込む導入のフックとしては、面白いアプローチだな、と。
戦闘は4人パーティ+複数の敵が入り乱れるので正直よくわからなくなりがちなのですが、仲間の動きがかなり優秀。また、ガード(回避)重視のシステムで雑魚敵でも攻撃力がかなり高い為、ガードが苦手な私はよく瀕死になるのですが、リカバー手段が多いので総じてストレスは低め。
仲間の性能が高めの分、主人公には短距離瞬間移動攻撃や合体攻撃の指示など、強力な特殊能力と戦闘指揮官の役割が与えられており、仲間を頼りつつプレイヤーがしっかりと活躍できる、というのは良いバランスの取り方になっています。
戦闘中も移動中もメンバーが何かと喋るゲームなのですが、ミニゲームの釣りの時に声をかけてくれるのが、割といい感じ。RPGにおけるミニゲームの釣りは、空気読まずに釣り糸を垂らす主人公を背後から仲間達が冷たい目で見つめているという構図になりがちですが、今作は釣りをしている間、後ろから声援やアドバイスを送ってくれるので、友達っていいなぁ……としみじみします(笑)
とか思っていたらプロンプトの野郎が、「暇だからゲームやりたい」とか言い出して、グラディオラスに「リーダーがむくれるからやめとけ」とたしなめられる一幕があって皆の本音が見えてしまいましたが、プロンプト、おまえはいつか人間ルアーにしてやる。
そんなこんなで、現在、チャプター2。
LV50越えおじさんに、王子ちょっとテロってこいやと命じられたのですが、もう王子とかやめて本格的にハンターに転職しようか、とじっと手を見る。