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迫るショッカー

というわけで『仮面ライダー』第1話を見たのですが、本郷猛はどうしてダブルのスーツを着ているのかというのが、いつ見ても気になって仕方ありません。
成り行き考えると、ショッカーの施設から逃亡中の本郷に立花藤兵衛が差し入れしたと思われるのですが、どうして、ダブルのスーツを渡したのだ藤兵衛。そして、きっちりネクタイまで締めているのだ本郷。
……ルリ子さんか、ルリ子さんに会う予定だからなのか?!
野性味溢れる見た目で子供のような笑顔を浮かべる本郷猛が、ダブルのスーツにネクタイというある意味完全武装でショッカーと戦うという衣装の設定は、どういう成り行きでそうなったのか大変気になります。
もしかしたらこの時代のヒーローはフォーマル寄りの衣装がスタンダードだったかもしれませんが……と考えていて今気付いたけど、《007》とか、そちら寄りの意識だったのか……?
あと第1話で面白かったのは、ルリ子を緑川博士の下に向かわせる為に囮となった藤兵衛とルリ子友人が、ショッカー戦闘員に襲われるも、そのまま無事だった事。
「すみません、人違いでした」と謝って帰ったのかショッカーーーーーー!!
もともと伊上脚本とはあまり相性は良くないのですが、『伊上勝評伝』を踏まえた上で見ると、ああ成る程、伊上さんにとってはそこは自明の理(或いは活劇のテンポとして不要)だから描写する必要がないのか、という理屈の部分も幾つか見えて面白かったです(伊上脚本に限らず時代性の要素もあるでしょうが)。
それからちょっと唸らされたのが、現在では理念として一人歩きしているかの有名な、
「及ばずながら、私も全力を尽くして、人間の自由の為に戦います」
という宣言が、
「君は今や改造人間なのだ。改造人間が世界を動かし、その改造人間を支配するのが私だ。世界が私の、意のままになる」
というショーカー首領の発言を受けての、かなり具体的な目的意識であった事。
勿論、テーゼ先にありきでそれを上手く物語に填め込んだのかもしれませんが、誕生時の仮面ライダーの立ち位置が、“支配構造へ対する戦い”であった事を再発見して確認できたのは収穫でした。