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知恵袋の明日はどっちだ

◆輝剣さん
 >というかブドーはともかく、貴方まで姪っ子に智謀で負けているのは、どういうことなの、樽爺!
……なんか色々な意味で、姪っ子の方が優秀な感じしますね(笑) 考えてみると樽爺、ここまでやっている事は、蘊蓄の披露と行動隊長への愚痴と、慌てふためくだけ。
 >船長も、ダイタニクスが復活すれば副船長に等と言っていたがNo2として遇するには、色々おもしろくない相手では会ったでしょう。
ブドーってそれこそ、刀に徹していれば非常に優秀なのでしょうが、なまじ軍団を率いているが故に扱いの難しい存在になってしまった、という感じでしたね。
 >五分割したからか、怒涛武者がちょっと使ったからか、彼の大暴れに比べて獣装光は威力が控えに思えるのですが…
五分割したから、というのが基本的な理由付けなのでしょうが、同時に星を傷つける事を望まないギンガマンが、無意識に力を抑制しているのかもしれませんね。
 >星を守るための力があればよく、星を壊すような過剰火力は必要ないというのは見事でした。
 >なぁ、市街地で大口径火砲ぶっぱするパトレンX
警察ヒーローがオーバーキルなのは東映の伝統なので、悪いのは警視庁電子工学研究所です(笑)
 >色々と面倒くさい奴扱いではあったとはいえ、忠誠心だけは船長にも評価されていた身が裏切り者とののしられ・・・
船長が船長で、「光が届いてないのが現実」と切り捨てるのも、えぐかったですねぇ……。
 >昔、バルバンの事をネロス軍団より酷いと書いた覚えがありますが真の酷さはまだこれからなんですよねー
目指せ、バイラム越え!(笑)
 >「ブドーは切腹に決まった」ってせめて介錯人は用意してあげてよ、船長。
当初シェリンダさんが公開処刑で解釈するのかと思っていたら、牢屋の中に脇差しが送られてましたね……。
 >この俳句を濡れ衣を着せた相手にしか託せないのがブドーの不幸
あそこは、仲悪いんだからもうちょっと考えようよ! と思いました(笑)
 >これはメドウメドウの話術や握り潰しが原因というよりもブドーは切れ者が故に気づいてしまったのではないでしょうか。
 >船長がイリエスの暗躍とブドーの無罪を察しつつ、それでもなお自分が見限られたということを。
おお成る程。ブドーの嗤いに繋がる流れがもう一つ自分の中でしっくり収まっていなかったのですが、船長に見切りをつけられた事に納得した、と捉えると色々な要素が繋がりますね。もはや船長にとって裏切るも裏切らないもない存在に成り果てたからこそ、ブドーは最後の意地で、一個の剣士に戻れる、と。
 >メドウメドウ、第2話から登場していたにもかかわらずギンガマンと戦うことなく敗死(怒涛武者からギンガの光を奪おうとしてニアミスしたのみ)
嫌われ役、としては見事な散りざまでしたね。
◆さやまきさん
 >実質ヒュウガ回というこれまでの積み重ねが見事な大輪の華火となりましたね
黒騎士の中からヒュウガ復活、はストレートな展開ながら、ここまでの物語との接続具合が絶妙でしたね。黒騎士の物語は黒騎士の物語で、しっかりと決着が描かれたも凄く良かったです。
 >黒騎士の最期はクランツの幻影の介入もあって(やはり弟というより息子に見えてしまうのですが)
黒騎士とクランツの見た目が近いと、ヒュウガ−リョウマの関係に重なりすぎるが、小さくして親子にすると今度は勇太少年と重なりすぎる、という辺りの判断はもしかしてあったのかもですね。クランツのデザインゆえに、“第三の関係”が成立した所はあるのかな、と。
 >ここでの非常に微妙な表情になるリョウマが秀逸
ヒュウガ復活は嬉しいけど、当然、星獣剣の所有の問題が出る……と、やはりキャラクターが自分の頭で思考していると、見ていてスッキリと入ってきますね。
 >兄弟の関係性が変わった部分と変わらない部分を上手く表現していて リョウマのレッドとしての回想も活きていて良かったです
脚本と演出もばしっとはまってましたねー。1年レッド経験のある役者さんというのも大きかったのでしょうが、色々と絶妙なシンクロ具合だったなと。
 >ヒュウガの新コスチュームは騎士転生する前から既に黒騎士の意匠が入っててチトフライング気味でしたが(苦笑)
今気付きましたが、ヒュウガの赤・黒の色彩は、後のタイムファイヤーの色彩でもあるんですね。
 >ゴウタウラスがヒュウガと共に戦う理由付けとしても違和感なくて良かったです
黒騎士の想いを受け継ぐ者と一緒に戦う事を選ぶ、という形で、タウラスがしっかりキャラクターとして成立していたのが、良かったですよね。
 >しかもメタですがリアル先輩レッドがメンバーの絵面に加わる事の安心感は画面にハンパない効果を出してますねww
個人的には、説教枠&イケメン枠が侵食されそうな、ハヤテの今後の存在感が心配です!(笑)
◆タイキさん
 >サラッと触れられてますが、ここで改めてこの描写が入ることで星獣も単なる戦士の駒ではなく意志を持った生物である
「力を与えるだけ」の存在ではなく、「ただ従う」という関係でもなく、タウラスが黒騎士の行動に否定的ながらもギリギリまで付き合った所も含めて、互いの情を持った絆が存在している、というのは良かったですね。
 >実はこのブルブラックの設定、高寺プロデューサー解釈の「ウルトラマン」だと気づきました?
ああ成る程、逆ウルトラマンというか、ギンガの「光」を持って地球にやってきた「超戦士」が、人間の体を借りる事で仮初めに戦う力を得ているわけですね。そして追いかけてきたのは「犯罪者」と。
 >しかも炎のアースを内側に取り込んでいるお陰で実は氷度笠の氷の針から無事で居られたことの理由付けにもなっているという
そういえば、黒騎士パワーで何とかしそうだなと流していましたが、きちっと対抗属性が繋がっていたのですね。
 >3000年間臨戦態勢でアースを鍛え続けてきたソルジャー・オブ・ソルジャーのパーフェクトヒーローであるギンガマン達でなければ守れないと言えます。
善玉も悪玉も、どちらも相当のハイスペックという、戦力的拮抗が今作の魅力の一つでありますが、この辺りは前作の反省もあったんですかね……(笑)
 >撮影本番まで顔合わせをしないようにとスタッフと打ち合わせして、本番で現れるという形
おお、そんな事をしていたのですか。
 >罪滅ぼしをしてそれでお終い、じゃなく残されたギンガマンやヒュウガ、星獣達、死んだクランツの今後にも繋がっていくというのがね。
途中でトマトのトラックとか襲っているので、黒騎士には相応の責任を取って貰わないといけないのですが、その上で、取り戻した想いが継承されていくという構造が美しかったですね。
 >リョウマとヒュウガの力量の差がそう簡単には埋まらないというシビアな現実を入れている所ですよね。
リョウマが成長した戦闘力を見せつけてヒュウガが「やるな!」ではなく、あくまでリョウマの意思を見せ、ヒュウガがそれを認める、という流れが良かったですね。
 >この星獣剣で死神を斬る描写をもってヒュウガ自身もまたわずかにあった星獣剣の戦士への未練を断ち切っていますね。
リョウマ側の葛藤ばかりではなく、ヒュウガの未練も同時に織り込まれているのが、物語を深めて良かったですね。
 >今作のこの辺は正に以後の靖子作品の伝統が全て一つの完成を迎えますね。
個人の作品とスタッフワークの作品は違うという上でなお、凄く、作家性を色濃く感じる初メイン作品のターニングポイントになっていますね。
 >実は五人が光になる瞬間に虹が一瞬映るんですが、もしかしてその辺も計算に入れてこの二番をここで持ってきたのでしょうか?
おお成る程、2番の歌詞→ギンガの閃光の演出→見せ場で2番、というのが頭にあったのかもですね。
 >しかも今だとより玩具販促の面が強くなってるからここまでガッツリドラマを描けたのもこの時代だからこそだなあと思います。
戦隊における追加戦士もまだ過渡期で、約束事ではなく、ドラマ要素、としてじっくり描けたのは大きかったのでしょうねー。
◆鷹Deさん
 >完成したギンガマンがどうパルバンに挑むかにフェーズが移る1つのターニングポイントですね
強化展開・二つの退場・新たな敵と新たな仲間、と目一杯に詰め込まれつつそれが綺麗に繋がってギンガマンの飛翔になる、という素晴らしい展開でしたね。
 >黒騎士が最後の最後にクランツの幻影をギンガマンと重ねることによりクランツの願い通りに「戻る」という綺麗な収まり方でした。
弟の願いに応える、という形だったのが説得力が上がって良かったですよね。勇太くんほだしも回避しましたし。
 >今なおヒュウガのことを凄いと思いながら、それでもギンガレッドとして戦い続けたいというのも想いの強さと積み重ねを感じます。
単純な能力の強い弱いとは別に、戦士を全うする事でリョウマが「大人としての責任」を果たそうとする、的なニュアンスが入っているのが、特徴として面白いなと感じた部分です。
 >ヒーローとして普通のことのように思え、だからこそギンガマンに限らずあらゆるヒーローが使ってきた「星を守る」というワードがここまで綺麗にハマるなんてなぁと感心します。
使命感の強さもあり、最初から自明の理としてそこに一切の疑問を持たない戦隊であったギンガマンが、ネガ存在に対してその具体性を示す事でその意味を掘り下げてみせる、という構造はホントお見事でしたね。
 >ここまで大人になってから構成の見事さに唸ることはなかなかなくて関心します
一つの大きな区切りがついたところで、後半戦をどう盛り上げてくるか、楽しみです。