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安易な回想シーンの挿入は、作劇法としては禁じ手に近い

今週の『BLEACH』(久保帯人)、なんか東仙隊長は“思いこみの激しいちょっといまいちな人”になってしまったなぁ……。強さがある程度のステータスになる世界観・立場において、ろくな見せ場も無いままに剣ちゃんに(実質的に)軽くやられたのも問題ですし、何より回想シーンだけでさくっとキャラを成立させてしまおうとしまったのが、大失敗。手法・演出としても失敗だし、回想シーンの内容もどうかと思いますし。まあ、マンガ的な都合も色々あるかとは思いますが、無理にここで回想シーンによってキャラ立たせなくても良かったと思うんですけどね。
で、ふと思うと、『BLEACH』って回想シーンの多いマンガですね……ま、過去エピソード、との区別の基準も難しいですし、回想じゃないと書けないシーンというのもあるわけですが。
それがうまく機能している時というのもありますし、全てが悪いとは言えませんが、実際問題、作劇法としてはあまり上等とは言えないわけで。久保帯人の今後、という意味でも、も少し回想シーンに頼らない展開は模索してほしいなぁ。作風、と呼んでしまうには、少々厳しい。