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さだまさしと私2

作詞において、「情景をうまく書ける」人も「情動をうまく書ける」人も「時の流れをうまく書ける人」もたくさん居るとは思うのですが、それをシンクロさせる力、というのがさだまさしは絶妙だと思うのです。そこが一つ、さだまさしの詞の抜けている所だなぁと。


この町を綿菓子に 染め抜いた雪が 消えれば
お前がここを出てから 初めての春

雪景色があって、時の移ろいがあって、それが子供を思う親の心と重なり合う。そして「今度 いつ帰る」を受けて、恐らくこの間、一度も里帰りしていないのだろうなぁ、という所までドラマが拡がる。この辺りが凄いよなぁと。
さだまさしの場合、こういった行間に滲ませる作詞とは別に、ドラマそのものを語ってしまい歌だという事にしてしまう、という事もやってのけてしまいますが、その路線では「風に立つライオン」とか、非常に好きです。この歌、最初は全然よくわからなかったんですが、最近になって好きになってきました。
まあでも、生命とか、雄大な自然がどうこうというより、男と女の歌だと思って聞いているので、聞き方は間違えているかもしれません(笑)
うーん、一個一個語っているとキリが無いなぁ……というか、最初に選ぶにはさだまさしは(私にとって)重すぎるテーマだった気が今更してみる(おぃ)
というわけで後は端折りますが、他に好きな歌は
「関白宣言」「秋桜」「精霊流し」「無縁坂」「親父の一番長い日」「防人の詩」「天空の村に月が降る」「アパート物語」「月蝕」「檸檬」「Birthday」「まほろば」
といった辺り。
「アパート物語」は前にもちょっと書きましたが、“安アパートで同棲生活を送っていたが、女が隣の部屋の画学生に惚れて二人で出ていってしまい、取り残された男は名画座の客席で泣きながら、けれどお前も苦しかった筈で少しも恨んではいないんだ”と独白するとゆー、凄まじく格好いい歌(笑) もう、さだまさし以外の誰にも書けないし歌えません。
「天空の村に月が降る」はTVで聞いて一目惚れ(?)した歌で、これ欲しさに買ったアルバムが『日本架空説』。ベスト盤2枚以外では唯一持っているアルバム。まさしは好きなんですが、アルバムが多すぎて、いざ買うとなるとちょっと躊躇うのですよね(^^; 『日本架空説』は上記「アパート物語」も入っていて、なかなか当たりでありました。
ああそうそう、まさしの好きな所をもう一つ思いだしたのですが、歌があまり説教くさく無いんですよね。本人のコメントなんかでは割と説教くさい事も言うし、そういう歌や歌詞が皆無な訳はないのですが(例えば「風に立つライオン」なんかにはちょっとある)、それが全面(前面)に押し出されてはこない。
まあ、説教通り越して哲学に入っている説もありますが、この辺りの聞き易さ、それを出しすぎてしまわないところは、好きな所です。
例えば久保田早紀なんか、ある時期から歌が説教くさくなってしまって、私は受け付けなくなってしまったりしているのです(^^;
「関白宣言」とか「秋桜」とか「精霊流し」はもう、弱っている時は歌詞読むだけでなんかじんわり来てしまいます。「関白宣言」に至っては日本の歴史的名歌といって差し支えないと思っております。
さだまさしはねー、なんというか、せっかく日本に生まれたのなら一回は聴いておいてほしい歌手、なんですね私の中では。聴いた結果、好きになるか嫌いになるかどうでもいいかは個人の嗜好の問題ですから構わないとして、一回は聴いてみてほしい。それだけ思い上げられる歌手は今のところ、さだまさしぐらい。あと、日本語の使い方という事に関してこだわりのある人なら、中島みゆきも聴いておこう、とは思いますが。
最後に、圧倒的にもの凄い、「関白宣言」3番の歌詞から。

子供が育って年をとったら 俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい 俺より早く逝ってはいけない
何もいらない 俺の手を握り 涙のしずく ふたつ以上こぼせ
お前のお蔭で いい人生だったと
俺が言うから 必ず言うから

本当は、今日改めて聴いたらやはりもの凄く良かった*1風に立つライオン」の歌詞を全部書いてしまおうかと思ったんですが、長いし某組織が怖いのでやめ(笑)

*1:多分、今日体調が今ひとつだから(笑)