腹が減って気が立っていた主人公、影山さんに理不尽な暴力を振るうの回。
うーん、今回はなんか、全体的に滑り気味だったような。
もうちょっとシンプルな話にしても良かった気がします。
変身アイテムに呼び出しを受ける主人公、の図は面白かったですが。
まあ、加賀美の話、ベルトの話、影山の話、と途中経過のネタ振りエピソードだから仕方ないと思うしかないかなぁ。
一番の問題はつまるところ、ワームさんがわざわざシャドウのみを狙う理由がわからないという所に行き着くわけなのですが。そんなに脅威っぽくないのですもの、シャドウ。この辺り、ワームさん側におけるＺＥＣＴの認識が微妙に伝わってこない、というのは本作のストーリーラインにおいて根っこの所でちょっと苦しい所ですね。
例えばこれでＺＥＣＴが普通に正義の秘密組織でそれほど謎めいてなければ、“単純な図式”というのは悪弊ではあるかもしれないけれど、少なくともフィクション上の説得力というのは自動的に持つわけです。
すなわち、ワームがＺＥＣＴを狙うのはそういうものだからアリ、という事になる。
ただ今作ではＺＥＣＴ自体が微妙に怪しいし単純な正義の組織では無いという描き方を明らかにしている為に、そこで本来なら＜ワームから見たＺＥＣＴ＞という要素を取り込んでおかないと、そこに説得力が生じない。要するに、動機の意義付けが薄いわけなんですが、これはこの作品において、勿体ないという意味も含めて気になる所。
位置関係、というのがもう少し明確になっている方が、正直見やすいし、物語としてはそうあるべきだと個人的には。
あと、何やかやで無駄にパーフェクトハーモニーにこだわる影山さんは、前の上司から変な病気を移されたような感じがして仕方がありません（笑）
