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補償、もう一つ

日本ハムは金銭補償で解決。
この額も額でまた凄いですが。
この問題に関しては理解の浅い所もあるので、あんまり書くと馬脚を現しそうでもあるのですが、結局、選手の権利球団の権利というのがごっちゃになっている所があって、お互いの妥協点を探って摺り合わせた結果、変な所でねじれたままというか。そもそも、FA宣言したけれど高額年俸がネックになってどの球団からも声がかからない、とかいう時々ある話もなにか変だなぁと思うわけで。
以下、やや極端な話ですが、究極的には宣言した選手が自分から意中の球団に売り込みに行く、ぐらいでいいと思うんですよね。そこで「何円で雇ってくれ」「何円までなら出しても良い」という話をして、自分の行きたい所に自力で行く努力をするというのが、権利の行使であって本当のフリーなのではないかなぁと。宣言して後は受け身、というのも変な気がするし、結局もとの球団でそのまま、というのももっと変な話だと思うし。……もしかしたらFA制度そのものを誤解した意見かもしれませんが、権利を行使するというのは本来、そういう事でないかと思います。勿論、交渉事のプロとしての代理人の活用はアリで。
で、宣言された球団には純粋に引き留め交渉の権利のみが与えられると(引き留めたいなら)。それで駄目なら、それまででしょう。
このやり方の問題は当然、出て行かれてばかりの球団と取ってばかりの球団が出来てしまいかねない、という点になるわけですが、もう、それは仕方ないと思うんですよね。ドラフト制度もそうですが、もういい加減、“出来るだけ戦力均衡という建前”には無理があるし、正直かえって野球をつまらなくしていると思います。支配下選手枠の制限は存在するわけですし、取るばかりにも限界はありますし、逆にフリーハンドになる事でそういう無理が見えてくる部分もあるのではないかなぁとも考えます。
そんなわけで、“FAするなら自分で行きたい球団と交渉して好きな球団で契約を結べ*1、ただし交渉がまとまらなかった時のリスクを負うのは全て自分、一方、球団同士の補償は無し”というぐらいが、個人的に思う形であったりします。勿論これはかなり大雑把ですし問題は多々あるとは思いますが。
でもって、

元来、工藤ってそんなに好きな選手というわけではなかったのですが、事ここに及んで


「球団も若い選手やレギュラーを取られることを避けたい気持ちはあるでしょう。恨むことは一切ない」
と言える男はやはり格好いいと思うし、新天地でもう一花咲かせる事を、お祈りします。
一方、下品な事を続けていた中村紀はいよいよ崖っぷち。正直、自業自得だと思いますが。


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*1:年俸激減で良いのでこのチームでやりたいんです、というのも当然ありというかむしろあり