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ふと今頃、『蟲師』を読む

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)

あー成る程、変なマンガだ。
そしてこれは『百物語』なのですね。
“わからないもの”がナチュラルに存在した時代の、不可思議が不可思議のまま受け入れられる世界。というか。
その“わからないもの”の所にを持ってくるわけですが、話のオチに、伝聞・説話としての「〜だそうだ」というのが割と使われる所も含めて、新釈『百物語』といってもいい物語なのかなぁという印象。おまけページのエピソードとかは、まさに『百物語』を地で行く話ですし。
そんなわけで、『蟲師』が好きな方には興味深いかもしれません↓
百物語 (新潮文庫)

百物語 (新潮文庫)

と何故か杉浦先生を宣伝して終わる(笑)
いや、普通に面白かったですが、一気読みでしたし。ただ、いざ感想書こうとすると困るというか、言う事といえばギンコのジゴロ属性が気になる、とか。あと、男女の識別ができるようになるまで読み辛かったとか、探幽さんが割と好きだとか、本筋と関係ない事ばかり。本筋が何か、と問われれば、本筋など特に無い気もしますが。
しかしこういうマンガが、ビッグコミック系列以外でも連載される余地があるというのは、良い事だと思う。