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だれも知らない小さな国

コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)

コロボックル物語1 だれも知らない小さな国 (講談社文庫)

昨年末から、講談社文庫で<コロボックル物語>シリーズ(佐藤さとる)、復刊しているのか……!
2月には第2作である『豆つぶほどの小さな犬』発刊、以下、3ヶ月ごとにシリーズ6冊を復刊との事。
幼少時の読書体験において、後々まで影響するトラウマを受けたのは『くまの子ウーフ』なのですが、おそらく私の中のファンタジー観の原点として幻想に関する絶大な影響を受けているのが、この<コロボックル物語>シリーズ。
当時買ってもらった青い鳥文庫版、未だに持っているのですがボロボロなので、この期に買い直そうかなぁ。
買い直してもいい、というぐらいに好き。
コロボックル物語>シリーズがファンタジーとして何が素晴らしいかというと、身長3cm、文字通りに“目にも留まらぬ”速さで動ける為に人に見つかる事のないコロボックルという小人達が人の都市圏ではない所で独自の生活をしていて、それでいながら、彼等のちょっとした油断や、彼等自身の意思によって、人に姿を見られる事もある、という事。
この、もしかしたらそこにあるかもしれない幻想、の距離感が実に凄い。
児童文学ではありますが、未読の方にはお薦めできる作品です。