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『特警ウィンスペクター』感想11

◆第17話「怖い宇宙の贈り物」◆ (監督:小笠原猛 脚本:杉村升
山深い山村の外れに、小型の人工衛星ファルコン2が落下。調査・回収に向かったウィンスペクターは、現場近くでリゾート開発を進める男性が、奇声をあげて倒れるのを発見。竜馬と純子は衛星の調査をバイクルとウォルターに任せ、男性の娘ととともに彼を村の住宅まで送り届ける。リゾート会社が村ごと買い上げた事により、数人の社員を除いてほぼ無人の村……家を出た時には全くいつも通りだったという男の身に、何が起こったのか? 一方、衛星を調査中のバイクルとウォルターは、ゲル状の謎の生物に襲われる。ウォルターのデータベースにも存在しない謎の生命体は、宇宙からやってきた存在なのか……? 住宅を取り囲む、スライム生物の群。突如、家族に襲いかかる男。銃弾も通じず、人間を操る宇宙生物を、ウィンスペクターは、突破できるのか……?!
というわけで今回は、『人形つかい』(ロバート・A・ハインライン)辺りを思わせるSFホラーです。
話としては特に面白くなかったですが、ネタとしては面白かった(笑)
たまに、こういうエピソードあってもいいよね、的な。
完全に設定とシチュエーション優先にした為、突然現れる正木とか、サンプル運んだ研究所はどこにあるのか、とか、リゾート会社の家族はわざわざ村に住んでいるのか、とか、細かい謎が多いのですが、まあ今回は設定劇として楽しむべきなのでしょう。
筋の中でほぼ意味の無い、途中でやってくる、封鎖の看板を無視して入ってきたカップルとか。
あれは2時間の映画だったら、途中で死ぬ役(笑)
それだけだとあんまりだと思ったのか、村に入ったリゾート会社が開発の為に大規模に農薬を散布したり木を伐採したりしていて、宇宙生物の襲来に関して、社員の娘が「神様が怒ったのよ」と、いきなりな環境問題を投げ込んでくるのですが、脚本家の中でもそこがメインではないので、非常にぞんざい(笑)
せめて冒頭で、少女が自然を愛するシーンを入れておいたりすれば、もう少し全体が締まったかもしれませんが、まあ、無理に付け足しただけなので、仕方がない。
なおこのゲスト少女は、バイクルと一緒にロープアクションしたり、ファイヤーと一緒に川に飛び込んだり、大活躍。
最終的に、酸性の成分を持つ宇宙生命体はアルカリ性の物質と触れあうと中和されて炎上消滅する事が判明し、バイクルとウォルターが石灰を撒きまくり、宇宙生命体は全滅。リゾート会社の社員も、村の開発を考え直すのでありました(うんまあ、全然関係ないけど)。


◆第18話「超能力!孝行少女」◆ (監督:小笠原猛 脚本:鷺山京子)
今度は超能力少女。
超能力開発システム理論を発表し、学会から追放された三田博士は、自身の娘・ひとみでシステムを実験、実際に超能力を発現させる事に成功していた。だがその開発システムは脳に悪影響を与え、脳波の異常や頭痛を引き起こしていた……。
超能力少女ひとみちゃん、箱の中に閉じこめられた状態で外の鎖や南京錠を破壊したり、迫り来る炎を消したり、水の中に手を突っ込んでお湯を沸かしたり分子運動とかに干渉できる模様。
学会を追放されて荒れていた時期に、父の振るう暴力に耐えかねて家を出た母に会いに行ったひとみは、激しい頭痛に襲われて病院へ運ばれ、そこで父に連れ戻される。
母に会いたいと手紙を出しながらも、如何にもダメ人間な感じの見た目の父がやってくると、父と共に行く事を選ぶ少女……と離婚した父母の間で揺れる少女と、久々に、重いドラマ。
頭痛を隠しながら、父の実験に協力し、
「パパの研究がうまくいくなら、なんでもお手伝いするからね」
このまま頭痛を放置しておくと危ないと語る竜馬に
「パパの研究が成功すればママも帰ってきて3人で暮らせるの」
と、ゲストの少女がひたすら健気。
一方、父の三田博士はいかにも学者バカ一直線。
そして学会を追放された彼を後援し超能力開発システムに投資していたのは、江藤五郎という怪しげな人物であった。
良太がひとみの超能力を目撃していた事から関わる事になった竜馬は、三田と一緒に病院に来ていた男が、暴行障害・恐喝などで前科3犯の村川正だと知り、更なる調査から、江藤が国際犯罪組織と繋がりがある事が判明する。江藤は超能力開発システムを悪用し、犯罪組織に売却しようと計画しているのだ!
いよいよシステムが完成し、江藤は犯罪組織の関係者を集めた超能力のデモンストレーションを計画する。
屋敷を出る江藤の車を、思いっきりパトカーで追う竜馬
その追跡を部下に邪魔させる江藤。
それはそうだ……と思ったところ、安心した江藤の車を、横から出てきた隠密同心のジープが尾行。
と、この二段仕掛けの尾行ネタは秀逸。
人里離れた採石場で行われる、世界各国の悪い人達の前での超能力デモンストレーション。事ここに至って、自分が利用されていた事に気付く三田博士。ひとみは箱の中に閉じこめられ、木で組んだ台座に火が付けられる……普段ならそこから脱出できる筈だが、その時、激しい頭痛に襲われ、ひとみは箱の中で気を失ってしまう。舞い上がる炎。そこへ駆けつけるウィンスペクター!
世界中の悪い人達はバイクルとウォルターの催眠ミサイルにより一網打尽にされ、気を失ったひとみも、ファイヤーが救い出して事件は解決。三田博士は深く反省し、夫婦はよりを戻して、家族はもう一度やりなおそうと故郷へ帰るのであった。
学者バカの父と健気な娘の物語としてはよく出来ていたものの、今ひとつ、クライマックスが盛り上がらなかったのが残念。今クール入って、新装備のアタッチメントを使う縛りを、まだ各脚本家がうまく消化できていない感じ。
それにしても三田博士は、資料全部燃やさなくてもよかったような。
次回、竜馬さんが凄く爽やかな服装に!
夏服?