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『特警ウィンスペクター』感想9

◆第13話「竜馬が死んだ!?」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進
◆第14話「死神モスの逆襲!!」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:高久進
初の前後編で、パワーアップ展開。
日本の里村植物研究所に保存されている、稀少な7万種に及ぶ種子を狙い、死神モスの異名を持つ人物が率いる世界的な犯罪組織が動き出す。研究所の所長である里村博士が正木の友人であった縁もあり警戒にあたっていたウィンスペクターだったが、組織の繰り出してきた赤いスーパーカーにいいように振り回された挙げ句、パトカーを破壊され、竜馬が意識不明の重体に陥ってしまう。
組織のスーパーカー(どうせなら変な名前でも付ければ良かったのに)は、マッハ号かボンドカーというノリで、宙を舞い、階段を走り、勿論ミサイル発射。速度とコーナリング能力にも優れ、圧倒的な性能差でバイクルの追撃を振り切り、竜馬さえも叩きのめすというインパクト。
竜馬を欠く特警だが、歩みを止めている時間はない。
研究所の警備には機動隊の協力を要請し、この恐るべき敵に対して装備の強化を図り、まずはバイクル専用バイク・ウィンチェイサーがロールアウト。
バイクル専用バイク。
…………バイクル専用バイク……
どうしてバイクルにバイク
……と思ったのですが、よく考えるとこの時点でのパワーアップは企画段階から折り込み済みの筈なので、むしろ滑走能力を持っているからバイクルなのではなく、バイクとセット活躍するからバイクル、だった模様。
とすると、ウォルターはどうなのか、という話になりますが、もしかするとあれか、
壁(ウォール)か!?
弾よけの壁だからなのかっ!?
実際、今回のエピソードでウォルターだけパワーアップ無しでちょっと可哀想。
新キャラ(メカ)のデミタスもバイクルの相棒扱いですし。
デミタスは野々山(特警の白衣眼鏡)が制作した缶コーヒー大のミニロボットで、会話機能とジャンプ移動能力、他に溶接ビームなどを使用できる事がこの前後編で判明。小さな体にやたらな高性能で、今後、色々と都合良く使われそう。
今回は、これまで、バイクルとウォルターの発進シーンぐらいしか仕事の無かった野々山が急にクローズアップ。バイクルとウォルターのメンテナンス以外に、新装備の企画開発も担当していたようで、デミタス、ウィンチェイサー、そして新パトカーと、次々と登場。
初期パワーアップなので、ここまでの伏線無しでも別に構わないと思うのですが、デミタスを何故作ったのかだけは、説明を入れて欲しかった所。バイクとパトカーは純粋に戦力強化なので理解出来るのですが、デミタスだけは、作成の意図が不明。「サポートロボです」ぐらいの大雑把な事でもいいから、野々山の口から言わせないと、ただキャラが増えただけ、になってしまいます。そこに最低限でもいいから理由付けをする事で物語の奥行きが増すので、いい加減に処理すると勿体ない。
国民の血税で開発しているわけですし。
デミタスに限らず、13・14話は随所で繋ぎと詰めが雑で色々と勿体ない構成。
脚本が悪いのか演出が悪いのか両方悪いのか、CM開けたらBパート冒頭にいきなり新バイクとか、竜馬が意識不明で久々に正ヒロイン(竜馬妹)が登場したのに、昏睡する兄の見舞いだけで、二人の絡みが無いとか。
竜馬が悪夢にうなされるシーンの後、本部長が危険を承知で新パトカーのテストに乗り込もうとする所に「もう大丈夫です!」と現れる所も、主役の復活なのに一切のタメ無し。そもそも映像の繋ぎだけ見ていると、前日まで意識不明だったようにしか見えないのですが、目が醒めた時点で一回妹さんと絡ませるシーンとか入れないで、何の為に妹さんを出したのか。
前回の同脚本家による「爆弾犬」の回のような明確な話の筋の破綻は無いものの、全体として盛り上がらない事、甚だしい。
他の脚本陣が意欲的に色々とやっている中、正直、高久進だけが、80年代から全く進歩が無い。
もともとあまり感心した事のない脚本家ですが、前回の正木回に続いて、なぜこんな重要回を担当しているのか。メインライターだったら仕方がないですが、一応今作のメインライターは杉村升だと認識していたのですが、この時期は他と掛け持ちとかだったのか……?
15話の方も、里村博士を人質に取ったモスの部下が電話連絡してきた場所を逆探知し、ウォルターがそこを偵察に行くが迎撃に合う→里村博士の命を救う為に種子を組織に渡す取引現場に張り込む竜馬と女刑事、と何故かウォルター→あれさっき、倉庫でやられていなかった? というか、ここにウォルター出てくるなら、ウォルターは何のために単独で倉庫へ向かったのか。
など、明らかに繋ぎと展開の不自然なシーンが幾つかあって、脚本も演出もガタガタでおかしい。
そんなわけで、折角のパワーアップ前後編ですが、今ひとつ、盛り上がれませんでした。
竜馬の新パトカーファイヤースコードは、真っ赤で割と格好良くて好きですが。
ファイヤースコードも、字幕は「ファイヤースコード」と出ているのに、ナレーションは「ウィンスコード」と言っていて、非常に謎。時間か、時間が無かったのか。
全体的に、制作時になんかトラブルがあったとしか思えません(^^;
次回以降の巻き直しに期待。
〔※追記〕:ファイヤーの新パトカーは、マシンそのものの名称が「ウィンスコード」、SPカードで着化した状態が「ファイヤースコード」、変形前の白い状態が「パトロールスコード」との事。Beniさん、ありがとうございました。