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大トミノ祭:『オーバーマン・キングゲイナー』感想7

◆第19話「リオンネッターの悪夢」
かつてゲインと共にエクソダスをし、ゲインの相棒だった男、エリアル登場。ゲインに気のあるそぶりを見せていたコナは、ゲインあまりに相手にされないからか、この男に興味を見せる。要するに、いわくありげでワイルドな男が好きなのか。
エリアルの持ち込んだパーツとこれまで集めた部品、前回大破したガチコのパーツで回収できたもの(ブリュンヒルデの腕や狙撃銃など)を組み合わせて、つぎはぎオーバーマンの組み立てを開始する、ゲインとメカニック達。
その頃、シベリア鉄道側と通じていたエリアルは、難民として流入しているドームポリス・ガンガランの元市長と接触。キッズ・ムントと密約を結んでいた市長は都市ユニットの一つを切り離し、停止させてしまう。更に、不満の高まるガンガラン市民から暴動が勃発。そこへカシマル率いるシベリア鉄道が襲いかかる!
……ううーん、コンテが良くない。
ここまでで一番酷いかも。
前半にもちょっと酷い回があったけど、全部見終わったら、同じ人か後で確認しておこう。
今回のオーバーマン・リオンネッターは、相手の苦手なものを見せるというオーバースキルを所持。少々メックスブルート(幻覚攻撃)とかぶっていますが、カシマル編は、精神攻撃をしてくるオーバーマンが次々と出てくるという体裁を取ったので、多少はやむを得ないか。幻覚の筈なのだけど、実体があるような反応を見せるし、いまいち謎。もう一ひねりは、欲しい所ではありましたが、ゲイナーが戦う事になる、王冠付きの巨大キングゲイナーは、絵としては面白かった。
アデット先生がナメクジに弱いのは、やっぱりヘビ系の女だから?
……とすると、サラ(カエルに弱い)はナメクジなのか、という事になってしまいますが(笑)
この後色々あって、ゲインが組み立てた新オーバーマン・エンペランザで、リオンネッターを撃破。この作品では非常に珍しく、カシマルは思いっ切り殺されました。
ゲインを裏切ったエリアルは、自分が“逆エクソダス請負人”として生きてきた事を語り、かつて二人が参加して失敗したエクソダスを、もう一度やり直そうとゲインを誘うのですが、最後は自ら頭を撃ち抜いて死亡。
正直、ちょっとよくわかりませんでした。基本的な話の筋はわかるのですけど、間と間を繋ぐ劇が無い為に場面場面の意味と、キャラクターの心情が読みとりづらく、、展開が非常に不明瞭。終盤の作劇で忙しくて監督がコンテ直す時間なくて「もう、仕方ないから今回はこれでやっちゃえ!」みたいな回。
◆第20話「カテズで勝てず」
買い付けに行ったドームポリス・カテズでシベリア鉄道の警備隊に追われるゲイナーとサラ。カシマルのリタイアにより直属の上司がシンシアに替わったようで、ちょっと張り切っているケジナンとエンゲ。逃亡途中にゲイナーとサラは、そのシンシアとゲームセンターで遭遇する。
前半は、お互いの立場を知らないまま、協力してドタバタ逃亡劇(シンシアは、薄々勘付いている節が見受けられますが)。
ドームの外に出てキングゲイナーに乗り込んだゲイナーを見たシンシアは、ドミネーターを呼び、遂に二人の戦いが始まる!
現実の戦いもゲームの延長線上としてしか捉えられないシンシア、友達とは戦えないと受け身に回るゲイナーだが、殺気さえ感じるシンシアの攻撃に、反撃せざるを得ない。
オーバースキルを発動させたキングゲイナーが、カテズのシルエットマシンの動力を吸収して停電状態にしたり、変な光を放ちながらオーバーフリーズを引き起こすブリザードを発生させたり、なんか、少し∀ガンダム入ってきました(笑)
何時のまにやらシンシアに取り入ってシベリア鉄道に転職していたアスハムは、その戦いの光景を見て「オーバーデビルの眷族なのか……」と終盤への伏線。
戦いはドミネーターの勝利に終わるが、裂けたコックピットの破片でゲイナーが大きな怪我をしたのを見たシンシアはショックを受け、ゲイナーもまた、シンシアを倒そうとしていた自分、まるで戦いに引きずり込むかのような反応を見せたキングゲイナーに恐怖する。
ううーん、シンシアの、ゲームと現実の区別が薄い子、というのはちょっとざっくりにして唐突すぎ、かつ月並みすぎる描写になってしまったかなぁ。同じゲーマーでも……というゲイナーとの対比になっているのはわかるのですが、ちょっと浮世離れしすぎ。その辺りも含めて、この次の回でシンシア側の事情が描写されるのですが、いっそ順序が逆でも良かったような。
◆第21話「オーバーマンの闇」
ゲイナーを傷つけたショックで、シンシアはドミネーターの中で体育座り。過去に想いを馳せる。
回想シーンで、彼女が親の顔も知らずに複数の子供達と共にキッズの下に集められ、シミュレーションと戦闘訓練を繰り返して選抜された戦闘エリートであった事が描写され、やたらに浮世離れしている理由が判明します。このくだりは、ゲイナーvsシンシアの前に置いても良かった気はします。その方が、シンシアの性質を素直に理解しやすかったような。
選抜をくぐりぬけた時にキッズから渡された母親の顔写真(シベリア鉄道に唯一残っていた母親の資料だとキッズは説明)を手に涙するシンシアは、キッズの為に闇雲に戦闘する事が出来なくなった自分を知ってしまい、ドミネーターに乗ったまま、逃走。一方、怪我の治療を受けて眠っていたゲイナーは目を醒ますと、キングゲイナーに乗ってシンシア救出の為に飛び立つ。
同乗したサラに、両親が殺されて引きこもっていた時、自分を唯一現実と投げてくれたのが、オーバーマンバトルで戦い続けてくれたシンシアの存在だったと語るゲイナー。一方のシンシアは、キッズの下での戦闘訓練に勝てば勝つほど周囲の人間が居なくなる(選抜試験から脱落)経験から、何度戦っても居なくならない相手、としてのゲイナーの存在を特別視していた。
それ故に、ゲイナーを喪失するかもしれない、事に対して混乱が大きいという話が戦闘の後付けになってしまったのは、やはりちょっとわかりにくかったか。
ただここで二人の関係を恋愛に昇華させてしまうと、安いメロドラマになってしまうので、それをしなかったのは監督のセンスと経験値。駄目な作品は、こういう関係をすぐに恋愛にする(というかそれでしか消化できない)から、物語が安くなる。
逆に言えば、サラというキャラクターが最初から確固たる存在を占めている(そしてここまでで、ある程度、関係性が近くなっている)為に、シンシアとゲイナーの関係をこういう形に配置できた、ともいえますが。
シンシアと接触するゲイナー。だがそこに、キッズの専用列車と共にやってきたブラック・ドミネーターが姿を見せる。ヤーパンの天井とシベリア鉄道の先端も開かれ、暴れ毛長象の群れによる突進攻撃(暴れ毛長象による攻撃(牛の角に松明くくって突撃させるあれみたいな感じ)を仕掛け、象の背中で吼えるアスハム
ところで毛長象(序盤からちらちら出てくるマンモスのような生き物)、この回で「保護動物」って言っているけど、19話で捕まえてバラして食卓に出していたような。
こっそりだったらいいのか?
混戦の中、再び輝きを増したキングゲイナーは戦場の全てのシルエットエンジンを停止させ、更にパイロットであるゲイナーの心までをも凍らせていく。
果たして、キングゲイナーとは何なのか?
そして姿を見せるキッズの巨大空中要塞、アガトの結晶(見た目、とにかくばかでかい岩。イメージはラピュタで可)。シンシアはブラック・ドミネーターにより回収されてしまい、今、ヤーパンの天井のエクソダスの前に、シベリア鉄道総裁が自ら立ちふさがる。
ラスト5話という事で、巨大要塞が出てきました。
シンシアに取り入りなんだか暗躍しているアスハムとか、わざわざエクソダス阻止の前線に出てきたキッズとか、腹に一物あるキャラ達の目的とか心理について描かれていない部分が多いので、行動原理が錯綜してわかりにくいのですが、何となく最後に盛り上がってしまう、巨大要塞効果、恐るべし。