はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

笑いの種類

ぴたりとくる日本語あるいは丁度いい外来語が見つからなくていつも説明に困るのですが、私の中で「ギャグ回」という時は、
ギャグ = 世界観をある程度破綻させても笑いを取りに行く行為
という意味で用いています。
広義のコメディー(喜劇)とは、その笑いの要素の中に何割のギャグを取り入れるかで、性質が決まるという風に考えています。世界観を破綻させない範囲で仕込む笑いと、世界観を破綻させても仕込む笑い。
後者の割合が多くなればなるほど“世界”の枠組みそのものが成立しなくなる、故に「ギャグマンガ」というのは本質的に、不条理ものへ近づいていく。
勿論更にまたその中で、破綻の度合いのバランス、というものも存在するのですが。
この「ギャグ」に対比する言葉が何かあれば説明しやすいなぁと思うのですが、「ユーモア」だと少し違うし、「コメディー」だとジャンルそのものになってしまうし、まあむしろ「ギャグ」がジャンル名称化しているので、「ギャグ」と「コメディー」で緩やかに分別してもいいのかなぁ、みたいな事も思っていますが。結局、私的区分なので説明はしないと伝わりにくいよな、と、ううむ。
ああ後、あくまで配分率(バランス)の問題なので、共存しうるものです。
そこがまた少し説明の難しい所でもあるし、実際の作劇において、バランスの境界線を間違えがちになる所でもあります。
基本シリアスな作品にギャグを交える、というのはわかりやすいですが、コメディーを指向している作品においてこのバランス取りの作業は難しくて、時に作品世界を不安定にしがち。その上で、作品世界がしっかり固まっているからこそ成立する笑いというのも存在する為、うまくバランスを取らないと笑いが笑いとして成立しえなくなる、というのが、作り手の勘所の見える所となる。