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『未来戦隊タイムレンジャー』感想21

先週分。
今更ですが、「滝沢」と「直人」の表記が揺れまくっているのは、故意に調整しておりません。勢いで、どちらで書きたいか優先。最初カタカナで「ナオト」表記で合わせようかと思ったのですけど、キャスト表記の所で漢字なので、それに準じています。まあそれ言うと、TIMEFIREであるべきかもしれませんが(笑) 「ファイヤー」だとファイヤーで、竜馬さんと被るしなぁ。色々難しいぞ滝沢。で、あんまり滝沢滝沢言うと、マンガ『炎の転校生』(島本和彦)を思い出すので、気が付くと「滝沢さん」とか。
◆CaseFile.35「明日が来ない」◆ (監督:諸田敏 脚本:山口亮太
タイムファイヤー、CTスキャン中。スーツの解析の為に、VコマンダーにDセンサーなる装置を取り付ける。
昔出てきた、第三研究所の博士が再登場するなど、こういう所で脇役を繋げるのは好き(低予算の1年物では、諸事情でやりたくても出来なかったりもするわけですが)。
「平和の為に研究を進めたい」という博士に、「蕁麻疹出るんですよ、そういう綺麗事聞くと」と毒づく滝沢。
外に出ると、受付の所に花束を持ったタツヤの姿。
いきなり土 下 座
直人はタツヤに半ば強引に、ある病院に連れて行かれる。病院でたまたま(掃除のアルバイト中に)知り合った、タイジという少年に、タイムファイヤーの姿で会って欲しいというのだ。心臓の手術を控える少年は、タツヤ達がタイムレンジャーの姿で励ましに行っても「タイムファイヤーじゃなきゃやだ」というぐらいの、タイムファイヤーの大ファン。そんな少年を励ましてほしいと頼まれるが、直人は渋い顔で頷かない。
約束したにも関わらず、なかなかタイムファイヤーが現れない事に、「明日なんか来なければいい」と叫ぶタイジ少年。
その時、病院に警報のベルが鳴り響く。病院のコンピュータが外部からハッキングされて停止してしまったのだ! ロンダーズ怪人である犯人はハッキングを解除してほしければ、と金銭を要求する。そして同じ頃、都内全域の救急病院で同様の事件が発生していた。
タイジ少年を励ましにタイムレンジャーが病室を訪れたシーンで、他の子供達に囲まれた時のユウリのぞんざいな子供の扱い方とか、相変わらず着ぐるみ芸が細かい。
簡単にハッキング元を割りだしたシオンの助けにより、ロンダーズ怪人の元へと向かうタツヤと直人。
なんだかんだで会社に連絡せずに、迅速な共闘を選ぶ滝沢。
突入した小屋で二人の前に姿を現したのは謎の老人……その正体は、ハッカー・ユーゲント。
頭脳派かと思いきや、電子頭脳で相手の能力を一瞬で解析するユーゲントに思わぬ苦戦を強いられる二人。駆けつけた仲間達も次々と撃破され、ユーゲントの放った光線がファイヤーを直撃、Dセンサーが奇妙な火花をあげ、そして……
パンツ一丁でベッドの上で目を開く滝沢。
周りには、第三研究所の面々。
その日の朝に、滝沢は戻っていたのだ
はっきりとそれに気付かないが、奇妙なデジャヴを感じる滝沢。
そして繰り返される一日。
タツヤと病院を訪れた直人は徐々に繰り返す一日の記憶を取り戻していき、非常ベルが鳴るやいなや、記憶にあるユーゲントのアジト前へと向かう。2週目は、適度に省略しながらほぼ同じ流れで動くのですが、ユーゲントのアジト前に辿り着いた時、地面に落ちていたQP人形を、1回目は滝沢が川に蹴り飛ばしたのが、2回目はタツヤが拾って川に投げ捨てる、というのが秀逸。
また、何故わざわざ怪人に人間体を使ったのかと思ったら、一見して「ただの老人」と「正体はロンダーズ」と知っているタツヤと直人のギャップを出す為だったと非常に納得。
そして再び戦闘。二人もタイムレンジャーもユーゲントに蹴散らされ、再びユーゲントの光線が滝沢を襲う。
またも、パンツ一丁でベッドの上で目を開く滝沢。
ハッキリした繰り返しの記憶を持った滝沢は、恐慌に陥る。
「俺はいつから同じ一日を繰り返している?」
劇中で見せている分は3回目ですが、もしかしたらタイトルの始まる前から既に滝沢は何回も同じ1日を繰り返していたのかもしれない、と視聴者に思わせるこの台詞が非常に秀逸。
公園のベンチで考え込む直人の前に、花束を手に現れるタツヤ。直人は振り払おうとするが、タツヤと口論しながら移動している内に、気が付けば病院の前へ来ている。駆け出す直人。いつの間にか、ユーゲントのアジト前。またもQP人形。
追いついてきたタツヤに「俺は同じ一日を繰り返している」と告げる直人だが、「そんな馬鹿なぁ」とあっさり否定される(笑)
30世紀の未来人と付き合いある割に、凄くざっくりですよタツヤ!
そんなに言うなら確かめてみよう的に、直人の制止を無視してユーゲントのアジトへ入っていくタツヤ。「運命からは逃れられないっていうのか?」呟く直人の前で、小屋の中から吹き飛ばされてくるタイムレッド。「あいつには勝てない」と戦意を喪失し、ファイヤーに変身もしない直人は、ユーゲントの攻撃を受けた時に、Dセンサーの異常に気付く。再びタイムレンジャー達が蹴散らされ、迫るユーゲント。Dセンサーを必死に外そうとするが、それより早く、生身の直人にユーゲントの放つ光線が……炸裂する寸前、直人をかばうタイムレッド。吹き飛ばされ、黒く煤けながらも、レッドは立ち上がる。
「運命なんて、自分次第で変わるるもんだろう。脅えていたら、流されるだけだぜ」
タツヤの言葉に、直人も恐怖を振り切り、立ち上がる。
「相変わらず脳天気なやつだぜ。そんなやつが俺の運命に口出すな!」
ファイヤーに変身する直人。レッドとファイヤーの共闘で、ユーゲントを撃破。ちゃんとDVフレイザーしてくれる直人だが、やはり怪人は巨大化する……まあこのパターンだと、武器で圧縮冷凍できるとか凄くどうでもいいと、滝沢で無くても思うわけで(笑)
タイムシャドウがハッキングされてタイムロボは危機に陥るが、滝沢がレックスロボで容赦なくシャドウを打撃。シャドウは正常に戻り、ユーゲントの撃破に成功するのであった。
ラスト、せめてもう一度タイジを励まそうと、病院を訪れるトゥモローリサーチの面々。
「来なかったな直人」
「来るわけないだろ」
その時、角を曲がって見えてくる病院のベッド。
そこへ連れ添っているタイムファイヤー。
最後はファイヤー、病院の子供達に囲まれて、あわあわした所でジ・エンド。
滝沢がタイジ少年を励ます理由は特に無いのですが、彼なりにタツヤに借りを返した、という所なのか。
SF的なプロット(繰り返す一日)と作品の大きなテーマ(運命は変えられる)をうまく融合した、面白い回でした。
繰り返しネタは映像的に、最初は面白いけどあまりやると飽きる所を、「俺はいつから同じ一日を繰り返している?」という台詞によって、時間軸の広がりを見せ、滝沢の恐慌を納得できるレベルにしたのが、非常に秀逸。
タツヤと直人が近づきすぎず離れすぎずのうまい距離感で収まったのも良かった。
それから、この終盤に来て、今回からアイキャッチが変更。
ユウリさんがやたらどアップ。
そしてシオンがやたら小さい。
誰だか確認できないレベルで。
………………黒いから?


◆CaseFile.36「素顔のままで」◆ (監督:諸田敏 脚本:小林靖子
拾ったパスケースを、まだホナミに返していなかったドモン(笑)
ホナミにアヤセを紹介するかどうか、ひたすら悩み中。
一方そのホナミは、巷で話題の武器商人の事件を追おうとしていた。
ロンダーズファミリーである武器商人・バンジャンは30世紀の爆弾を売りつけていたが、取引現場に闖入した謎のチンピラに、現金と爆弾、二つのトランクを奪われてしまう。取引相手と協力して、ゼニットにチンピラを追わせるバンジャン。
その頃、トゥモローリサーチ社。ドモンが外で悩み中、シオンとアヤセが買い物に出かけている間に、どうやら二人で昼食にホットケーキの用意をしていたらしい、タツヤとユウリ。
タツヤ「おいしそうにできたね。ユウリなかなかじゃん」
ユウリ「タツヤのおかげよ」
タツヤ「そんなことないよ」
なんかソファで、距離が近い。というか既に、カップルの空気。
そうかタツヤは、「料理を教える」という名目で、地道に好感度を積み重ねていたのか!
「ただいまー」
タツヤ・ユウリ「「あ」」
三人が帰ってきて慌てて離れる。
シオン「これユウリさんが作ったんですか」
タツヤ「俺の特訓のおかげ」
シオン「食べられます?」
ユウリ「シオン!」
なんかシオンの言動が、黒い所を隠さなくなりつつある
このままラスボスになるのか、シオン。
そして、二人の姿を見てどうも何かピンと来たっぽいアヤセさんの視線が生暖かい。
まあ、ドモンにも突っ込まれるぐらいだしなぁ……。
タツヤ「おいしいだろ?」
シオン「意外においしいです」
ユウリ「意外にじゃないわよ」
シオン「意外にです」
ユウリ「謝んなさいよ!」
背景でダークシオンと乙女ユウリが交戦を始める中、「食事が終わったらちょっといいか」とアヤセに声をかけるドモン。そこへ飛び込んでくる、一人の男(冒頭のチンピラ)。男からの「トランクを晴美埠頭まで運んでくれ」という飛び込みの以来に、これ幸いとドモンは仕事を受け、アヤセに同行を頼む。
「で、俺になんの話しがあるんだ?」とアヤセに水を向けられたドモンは「ホナミちゃんと一度会ってやってくれ」と頼み、「つまりその、こういう事だったんだよ」と例のパスケースを見せる。
あちゃーーーーーという顔のアヤセは一言、「断る」。
揉める二人だが、そこをトランクを追ってきたギャング&ゼニットの化けた人間に見つかり、襲われる。とりあえず逃げ出す二人。追っ手を何とか撒いた二人の元に、晴美埠頭で待っているチンピラ(どこかへ高飛び?するつもりらしい)から電話がかかってくる。焦れるチンピラは、「10分以内に持ってこなければ中の爆弾を爆破する」と本末転倒な脅迫。中身を確認した二人はそれが30世紀の爆弾だと知ると、トゥモローリサーチに連絡を入れ、タツヤとユウリがリモコンの回収に向かい、シオンが爆弾の解析を進める事に。再び追っ手に見つかり、走るアヤセとドモン。
この辺りは演出的にも、スラップスティック的な展開を意識している感じが見受けられるのですが、小林靖子はこの手の、ドタバタ展開を面白おかしくする、みたいなのはそれほど巧くない。この20年で特撮業界でスラップスティックを見事に書ける人となると、浦沢義雄井上敏樹が、やはり一歩ぬきんでている。
この逃亡中のあれこれで、アヤセはホナミに会う事を承諾。アヤセは「おまえの気持ちはそんなものなのか?」とドモンを煽るが、ドモンは、惚れた女に幸せになってほしいというのが男気、と、アヤセがホナミと付き合うならそれも良し、と唇を噛む。ここ、イエローの正体勘違いネタが挟まった事で、20世紀と30世紀の時間差の問題がドモンの脳内から消えているっぽいのが、巧いというかズルいというか(笑) アヤセとホナミが付き合ったらそれはそれで別の大きな問題が発生する事を、完全に失念している模様。
その頃、リモコンの電波を追ってきたバンジャンに見つかり、海に落とされるチンピラ。遅れて埠頭に辿り着いたタイムレッドとピンクはバンジャンと交戦するが、一方でアヤセとドモンはトランク(現金入りの方)を追っ手に奪われてしまう。その片割れの正体がゼニットだと知った二人は変身して取り返そうとするが、ギャング側の追っ手が「待て。これでいいんだ。ようやく作戦が元通りだ」と奇妙な台詞を口にする。……なんとその正体は、滝沢の変装。シティ・ガーディアンズと警察は、囮捜査によってバンジャンのアジトを突き止めようと、現金と発信機入りのトランクで、バンジャンと取引していたのである。
見事にアジトを突き止め、突入する滝沢とアヤセら。ゼニットを撃破し、警察の捜査が入る中、武器商人事件を追っていたホナミはアジトに突撃取材。そこで、現場を離れて戻ろうとしていたアヤセ、ドモンと対面する。
アヤセを促すドモン。ホナミの方に踏み出すアヤセ。
えーとアヤセさん……
貴方なぜいきなり抱きしめようとしていますか
その時、アジトを警察に強襲された事を知ったバンジャンは手元のリモコンでアジトを吹き飛ばすと宣言。慌ててレッドからアヤセらに通信が飛ぶ。
なお今回は、バンジャンvs赤・桃の戦闘シーンがしばらく続いて、ここでも二人の距離感が近かったり、芸が細かい。
ホナミの前を離れ、滝沢達にそれを伝えに部屋へ戻るアヤセ。逡巡の末、飛びついてホナミを守るドモン。
しかしアヤセさん、「伏せろーーー」と言って伏せたぐらいでは、たぶん、駄目すぎる気が。
あわや大惨事かと思われたが、駆けつけたシオンの作成していた妨害電波でリモコンの電波を遮断。爆弾の起動は防がれ、アヤセとドモンも駆けつけ、五人揃ったタイムレンジャーはバンジャンを撃破。
なぜか、主題歌バックのタイムロボ出撃シーン〜戦闘で、妙に盛り上げ。
戦い終わり、あの時、自分の隠せない気持ちを知ったドモンは、玉砕覚悟で、取材を終えて帰路につこうとするホナミの前に立つ。
「ホナミさん」
ドモンに助けられた時、一つの核心を得ていたホナミ。
「貴方だったんですね。タイムイエロー……会えて良かった!」
いきなり、抱きつく。
そんな二人の様子を、なぜか出歯亀しているシオン。
アヤセ「シオン。そういうの……趣味悪いぞ」」
シオン「あは、すいません。でも……良かったです」
アヤセ「別に当然の結果だろ。彼女が好きだったのは、最初からタイムイエローだったんだからな」
どうやら抱きしめ未遂も、最初からドモンを煽るつもりだったらしい、アヤセ
そしてシオンが急速に、恋愛面についても成長しているというか、地球人を観察して何か悪い事をしようとしているようにしか見えません。
同時刻、トゥモローリサーチ社。圧縮冷凍したバンジャンをロッカーに収め(ロッカーの貼り紙が英語のものに変わっている!)、昼食途中で爆弾事件に巻き込まれた為に残っていたホットケーキを食べるタツヤ、そしてユウリ。
アヤセはドモンが気になったというより、こちらに気を遣った疑惑(なんだか立ち位置が、凄く大変)。
タツヤ「そっかぁドモンとホナミちゃん、決まりかぁ」
なんか微妙な雰囲気になる二人。
ちょっと手が触れただけで「あ」とか「う」とか、中学生全開なのですが、ユウリさんに関しては全てストーカーが悪いのか。まあ、幼少時に家族皆殺し→就職したら職場でストーキング被害、と、落ち着いて考えるとかなりハードな境遇だったので、仕方がない。
タツヤは、それなりのルックスに凄まじい財力、と間違いなくモテてはいたと思うのですが。天然は天然だけど、別に女性に興味が無いわけではなさそうですし。まあ、家が“お見合い前提”っぽいので、父が厳しく目を光らせていたのか。執事部隊が24時間体制で警戒して、下駄箱のラブレターを焼却したり、下校時の待ち伏せを処理したり、バレンタインのチョコを回収していたり、していそう。
そんなこんなで、恋人は空手、のおぼっちゃまが出来上がってしまいましたとさ。
しかし、彼等の間に横たわる最大の問題は、1000年の時間。
あちこち、前途多難。
そして滝沢は、海に落ちてあっぷあっぷしているチンピラを見ながら、「おまえのせいで手間取ったんだ。もうちょっと反省しろ」と、ひとり埠頭でハードボイルドに浸っていた。
次回、そんな滝沢が大ピンチ?!