はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『未来戦隊タイムレンジャー』感想25

◆CaseFile.43「歴史修正指令」◆ (監督:諸田敏 脚本:小林靖子
時間移動ユニットに集めた5人を前に、全ての真実を語るリュウヤ。
いわく、

2000年におけるドルネロ達の活動
ギエンの暴走
シティ・ガーディアンズの発足

全ては、歴史の通りなのだと。
ただ一つ違う事、それは……
「おまえたちが生き残っている事だ」
最終盤に来て明かされる衝撃の、どんでん返し。
なんとタイムレンジャーの4人は、第3話における、最初にリバウンドで巨大化した囚人との戦いで、死ぬ筈だった。
だがその時、未来で緊急システムを作動させ、タイムロボを送り込む事で彼等を生き延びさせた者……それこそがリュウヤ。
その目的は、現在30世紀で発生している、時空が裂け都市が次々と呑み込まれているという緊急事態――30世紀消滅の危機、その歴史を修正する事。
「おまえたちの任務はそれであり……生き延びさせた理由だ」

タツヤ「俺が……タイムレンジャーになる事も決まっていたのか」
リュウヤ「そうだ」

という答に衝撃を受けるタツヤ。
自分で選んだ筈の道は、しょせん“歴史”という巨大なレールの上に過ぎなかったのか?
遂に本格登場した次の話から、物語の根幹と軸を揺らしまくるリュウヤ。
しかし、そう言う彼自身が、歴史に手を加えているわけであり……この辺りは謎。
そして空に広がる紫の光、巨大化する時空パルスの異常発生。
リュウヤは、タツヤにクロノチェンジャーを返すように要求する。
「浅見グループの後を継ぐ。それが歴史が望む君の役目だ」
「シティガーディアンズはいずれ、インターシティ警察の基礎となる」
「渡せ。歴史を変えるな」
リュウヤから「浅見渡が今日明日にも死ぬ」と聞かされて一笑に付すタツヤだが、そこへタックからの通信により、父が重傷で手術中だと母から電話があったという連絡が入る。
歴史のレールの存在を認め、クロノチェンジャーをリュウヤへと渡し、最初に4人と出会った浜辺で、4人の元を去っていくタツヤ。
そのタツヤを追いかけようとする4人だが、「30世紀がどうなってもいいのか?」というリュウヤの言葉に踏みとどまる。
ああ、リュウヤとかタツヤとか、面倒くさい!(おぃ)
タツヤからクロノチェンジャーを受け取ったリュウヤはそれを腕にはめ、いよいよ彼等の前に、現在起きている歴史の乱れ、その全ての元凶となったものが現れる。
その名は、生体戦闘ロボット・Gゾード
2994年 時空移動実験に失敗して行方不明になった戦闘ロボ。
……だがそれは、ブイレックスの事ではなかったのか?!
一方、病院へ駆けつけた竜也は、浅見グループの重役達に、会長代理となるように、と囲まれる。そんな重役達を制する母。
母は父との差別化の為かここまでの登場シーンでは、割と大人しめな感じでしたが、先週の登場シーンからは、少し貫禄を出す感じに。この辺り、女の人は衣装と化粧で雰囲気がらっと変えられるというのが、演出的に面白いところ。
そして病院を離れた滝沢は、治安維持局の伊吹長官に接触をはかる……。
「浅見……シティガーディアンズは俺がもらってやる」
滝沢がちょっと悪い顔になった!
治安維持局の伊吹長官となにやら密談した滝沢は、出現したGゾードに対し、シティ・ガーディアンズの契約対象が無い地域にも関わらず、独断でレックスロボを出動させる。と、どさくさ紛れに怪しげな動き。
リュウヤはGゾードのエネルギー炉こそが30世紀消滅の原因だと語る。鉄壁の装甲を誇るGゾードを倒すには、背中の廃熱口から、内部のエネルギー炉を直接攻撃するしかない! まだ戦闘モードになっていないGゾードの背後にそっと回るシャドウベータだが、見物に来ていたギエンが横槍。攻撃をうけ、戦闘モードへと切り替わるGゾード。
リュウヤ「ギエン、馬鹿な」
狙われるギエン、何故かそれをかばうリュウヤ。
……愛?(だからやめなさい)
ブイレックスも戦闘に参加するが、Gゾードは圧倒的な力で2体をものともしない。
戦闘中、ユウリがリュウヤについ「タツヤ!」と呼びかけ、微妙な空気になるコックピット。
病室の前でこれまでの戦いに思いを馳せる竜也は、リュウヤの言葉を噛みしめていた。
全ては、“正しい歴史”の通り。
ならば。
…………明日は、変わらない。


◆CaseFile.44「時への反逆」◆ (監督:松井昇 脚本:小林靖子
ブイレックスが噛みちぎったGゾードの腕が瞬時に再生していくのを見たギエンは、Gゾードの力がミュートエネルギー炉にある事を悟る。Gゾードは一旦、海へと退却。
出方とか逃げ方が、いちいちゴジラ(笑)
その頃、ドルネロは自律探査型盗聴装置“ほたるくん”を放ち、ギエンの背後に居る何者かを探ろうとする。
待機状態となり事務所に帰った4人に募る、リュウヤへの不審と不満。
まあでも、ここまでの展開から推察される時間保護局レンジャー部隊の隊員募集要項とその扱いを考えると、むしろリュウヤの態度は凄く納得出来るというか、時間保護局って、隊員の事はと考えているっぽいからなぁ(笑)
リラ変装リュウヤの強引な連れ出しが無かったら、4人はその後の教練(何回か書いていますが、彼等のプロ意識の低さを鑑みると、1話における入隊後に正式な教練期間を控えていたのではないかと考えられる)で、きっとこんな感じに指導されたに違いありません。
※以下、少々、耳障りで口汚い単語が並びます。ご注意下さい。気分を害されたら申し訳ありません。ハートマン軍曹に栄光あれ!



「話しかけられたとき以外は口を開くな。口でクソたれる前と後に『サー』と言え! 分かったかウジ虫ども!」
「貴様らウジ虫どもが俺の訓練に生き残れたら―――各人が兵器となる。歴史に祈りを捧げる死の番人だ。その日まではウジ虫だ! 歴史上で最下等の生命体だ」
「貴様らは厳しい俺を嫌う。だが憎めば、それだけ学ぶ。俺は厳しいが公平だ。人種差別は許さん。地球人、異星人、サイボーグを、俺は見下さん。全て――平等に“価値がない”! 俺の使命は役立たずを刈り取ることだ。愛する時間保護局の害虫を! 分かったか、ウジ虫!」
「じっくりかわいがってやる! 泣いたり笑ったり出来なくしてやる!」
「圧縮冷凍ひとつ満足に出来ないのか? それとも努力してこうなったのか?」
「逃げるヤツは犯罪者だ! 逃げないヤツは訓練された犯罪者だ!」
「死ぬか? 俺のせいで死ぬつもりか? さっさと死ね!」
タイムレンジャー隊員は許可なく死ぬことを許されない!」
「貴様らウジ虫は時間保護局を愛しているか?」
  「「生涯忠誠! 命懸けて! ガンホーガンホーガンホー!」」
「草を育てるものは?」
  「「熱き血だ! 血だ! 血だ!」」
「おれたちの商売は何だ、お嬢様?」
  「「逮捕だ! 逮捕だ! 逮捕だ!」」

「本日をもって貴様らはウジ虫を卒業する。本日から貴様らはタイムレンジャー隊員である。兄弟の絆に結ばれる貴様らのくたばるその日まで、どこにいようと時間保護局は貴様らの兄弟だ。多くは歴史の修正へ向かう。ある者は二度と戻らない。だが肝に銘じておけ。タイムレンジャーは死ぬ。死ぬために我々は存在する。だがタイムレンジャーは永遠である。つまり―――貴様らも永遠である!」
という感じだと思います(おぃ)
その頃、病院の竜也は役員達の懇願に折れ、役員会に会長代理として出席することを承諾する。
「オヤジの言った通りだ……俺の事、笑いたいだろ。笑えよ、オヤジ」
眠り続ける父の答は、ない。
そしてドルネロは、アジトに放ったほたるくんを通して、ギエンとリュウヤの声を聞く。
「おまえが歴史上果たす役目は別にある」
果たして、ギエンと接触を続けるリュウヤの真意は何なのか?
市内に出現するGゾード、出撃するタイムレンジャーとシティ・ガーディアンズ、ブイレックスの自己修復を待つ滝沢……。
入院時の着替えなどを取りに帰っていた浅見母は、打ちひしがれる息子へと話しかける。

「やめちゃうの? 折角つくった会社」
「オヤジ……笑うだろうけどね」
「笑わないよ、きっと。お父さんもね、昔、浅見の家を出ようとしたんですって」

語られる、父・渡の過去。

「オヤジも……戦ったのか。
そして負けたんだ。俺みたいに」
「勝ったか負けたか、お母さんにはわからないわ。
でもお父さんはそれを、浅見や他の誰かのせいにはしなかった。
今の生き方を決めたのは自分だって確信してるから。
タツヤ……お父さん、負けてないわよ、まだ。
まだ、負けてない」


シリーズ当初から、船上パーティ回を経て、溜めに溜めてきた親子の会話をここで。
まさか、母がここまで存在感をだすとは。
息子に対して、ただの勝ち負けではない、と諭すというのは非常に良い。
母の言葉を胸にしながらも、背広を着込んで役員会へと向かう竜也。
その頃、Gゾードとタイムロボ、タイムシャドウ、の戦いにギエンが闖入し、謎の装置で3体の動きを止めていた。その機にミュートエネルギー炉の入手を図るギエンだがロボを降りたタイムレンジャーが立ちはだかる。
一方、会社に向かう車が渋滞に巻き込まれた(戦闘が起きている影響?)竜也は徒歩で会社に行こうと、一人車を降り、その足は自然とトゥモロー・リサーチに向けられる。
ギエンを追い詰めるが、あくまで逮捕はしないというリュウヤ。その隙を付き、謎のマシンから出た閃光が5人を襲い、5人の変身が解除されてしまう。生身の5人に向けられるギエンの銃口……その時、間に割り込んだタックが銃撃を受ける!
「にゅぁ!」
これまで微妙に高見の見物ポジションだったタックさんが、怪しすぎるリュウヤの登場に合わせて、いや自分はタイムレンジャーの味方だよ、と体を張ってアピール。
激しく損傷したタックは後方に置かれるが、事務所のセキュリティセンサーで侵入者(立ち寄った竜也)の存在を感知し、
「まさか!」
……て、え、もしかして事務所にセキュリティで自爆装置つけてた?!
…………という事は幸いなく、事務所を竜也が訪れたのではと残りの力を振り絞って事務所に戻り、ユウリ達が危険に陥っている事を竜也に伝え機能を停止――タック、次回予告を担当したのがいけなかったのか、まさかの殉職
タックの言葉、母の言葉、リュウヤの言葉、自分の思い、歴史という真実……様々な事が竜也の胸に去来し、拳を床に叩きつけた彼は決断する。

「俺は今……ユウリ達を助けたい。時間や歴史の流れがどうなっても、戦っている仲間を、放っておくことはできない。
俺はやっぱり、明日を変えたいんだ」

一方、Gゾードへ接触するギエンを、「命にかえても止めろ!」発言で完全決裂したリュウヤと4人。ギエンの銃口が5人に向けられるが、間一髪、竜也の跳び蹴りがギエンを阻止。

竜也「みんな悪い、俺はもう、考えるのも、大人しくしているのも、限界だ!」
アヤセ「奇遇だな。こっちもだ」
リュウヤ「無駄なことを」
竜也「無駄かどうかは、歴史が決めてくれるさ」

アヤセさん、超いい笑顔。
竜也はギエンの謎の装置を破壊し、変身の妨害を解除。ギエンは撤退し、ユウリはリュウヤのクロノチェンジャーを竜也へと投げ渡す。
タツヤ、今ここに再び、タイムレッドへ!
Gゾードを止めるべく、戦いを挑む5人は、自己修復が終了して駆けつけたブイレックスを踏み台にし、タイムロボアルファで突撃を敢行。見事にGゾードを背後から貫き、レックスロボとの思わぬ共闘でGゾードを撃破。かくて30世紀消滅の元凶は断たれる。が、コックピットの5人に響くリュウヤの声。
「2000年は大消滅するので、4人は未来へ脱出するように」と――。
果たしてその言葉の意味は何なのか。未だドルネロを逮捕していない事もあり、現代へ残る事を選ぶ4人。病院から浅見父が持ち直したという報告も入り、5人+ホナミはクリスマスパーティを楽しむのだった……。
危うく通りすがりの貰い事故的な怪我で三途の川を渡りかけた浅見父ですが、死の淵からなんとか生還。出来れば最終回までに、母と息子、の会話だけではなく、父と息子、の会話も欲しい。
エンディングは、通常と違い、それぞれのクリスマス風景、という特別編。
順調に進展している様子のドモンとホナミ。
何時の間にやら未来に戻っていて、しれっとワイングラスを傾けているリュウヤ。
通りすがりのペットショップで鳥籠を買う滝沢。
などが描写されます。
寂しいけどおいしいなぁ、滝沢(笑)
そして聖夜に雪が降りそそぎ……次回、トゥモローリサーチ、倒・産?!
クライマックスの連続エピソードで面白かったのですが、Gゾードのラスボス感の無さが、勿体なかったところ。
ドラマ部分に尺を裂いた分、Gゾードの圧倒的戦力! というものが今ひとつ伝わりきらず。周辺の伏線の関係もあって(ミュートエネルギー炉がどうとか)説明できない部分もあったのでしょうが、それだけにもう少し、映像の迫力でGゾードの脅威を表現してほしかったところ。
すべからくリュウヤの説明以外に根拠が無いので、30世紀が大ピンチ、という辺りも訴えかけるものが弱かったですし(ただしそれが、ドモンらのリュウヤへの不信感を募らせる一因にもなっているのですが)、もう少し、Gゾードは圧倒的でも良かったかな、と。デザインもあまり格好良くないだけに(^^;
次回は1本、閑話休題お正月スペシャルの模様。
しかしこう、何もかもすっきりしてないので、切り替えに困るかもしれない(笑)
リュウヤがあくまでギエンを泳がせていた理由は全く謎。
ギエンが横槍を入れてくるのも計算の内だったのかも謎。
Gゾード−Vレックス−タイムファイヤー、に何らかの繋がりがあるのかも謎。
どこまでが正しい歴史で、どこからが変えられた歴史で、そもそもリュウヤの語る“正しい歴史”とは存在するのか?
ユウリさんがパーティ前に何かに気付いた風だったり、滝沢の暗躍だったり、散りばめられた伏線がどう繋がっていくのか。
読めない部分が多くて楽しみです。
滝沢本部長は多分、伊吹長官に30世紀について話して、浅見グループの影響力が大きくなりすぎる事を良しとしない伊吹長官と結託した、という所かなぁ。
何故か次回予告にギャグ気味に出てきましたが、むしろ一体全体、トゥモローリサーチの危機にどう絡むのかが気になる(笑)
とりあえず表に出ている情報をまとめると、
リュウヤが緊急システムを作動させなかった場合
タイムレンジャー壊滅(ただしタツヤは生き残る)→ロンダーズ大暴れ→やがてギエン暴走→シティ・ガーディアンズ結成→大消滅?→2994年、Gゾ−ド行方不明に→3000年消滅の危機→回避不能
リュウヤが緊急システムを作動させた場合
タイムレンジャー生存→ロンダーズ苦戦→やがてギエン暴走→シティ・ガーディアンズ結成→ギエン活動停止→2994年、Vレックス行方不明に→3000年消滅の危機→回避〕
という事になるのかな……?
どちらにせよ、暴走するギエン。
あと重要な所として、“正しい歴史”だと、30世紀は消滅するという事なのか……?
リュウヤの行動を考えると、Gゾードを倒す為にタイムレンジャーが生き延びた事で巡り巡ってギエンが活動を停止し、結果として「大消滅が起きない」(多分)と困るので、Gゾードを倒しつつギエンを解放する必要があった……?
まあそもそも、「大消滅」というのが“ギエンの起こす事件”なのか、“Gゾ−ドを倒して30世紀を守った歴史修正の影響で2000年を襲う惨事”なのかがわからないわけですが、後者だったらリュウヤがギエンを解放する必然性が無いので、たぶん前者だと思われます。とすると、それが起きる事が歴史上の極めて重要な出来事、という事なのでしょうが……後はもう、どう綺麗にまとめてくれるかに期待。
タックの故障とシオンの修理が伏線で、何らかの隠蔽されていたデータとかが出てきそうな気もしますが。
それにしても今回一番凄かったのは、歴史の死亡フラグを跳ね返した浅見父。
まあ、タツヤか滝沢あたりの何らかの行動が、フラグ回避スイッチだったのでしょうが。