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『特警ウインスペクター』感想28

◆第47話「億ションの甘い罠」◆ (監督:小西通雄 脚本:鷺山京子)
ネオマンション
凄い名前だ(^^;
会社帰りの夫(手塚)に
「コーヒー、それともビールになさる?」
物凄い二択を要求してくる妻。
夫がコーヒーを選ぶとハイテクマンションのセンサーが反応し、自動的にコーヒーを淹れだす。
そのまま、ネクタイも緩めずに新聞を読み出す父
この辺りは生活感を出す演出をしっかりしてくれないと、物語にノリにくい。
娘が友人に貰った「ウサギを飼いたい」と言うが、このマンションではウサギは飼えない、とにべもない父。昔は父がウサギの飼い方を教えてくれたのにと嘆く娘を、「こんないいマンションに住めるのもお父さんのお陰なんだから」と諭す母。
というか母、マンションの規約ぐらい娘に説明しておいて下さい
なぜ、夫と娘の間に不必要な軋轢を発生させますか
なんか、この夫婦関係に、びみょーに、色々と、疑問が。
その夜……コンピュータを操って、マンションの換気システムを利用して催眠ガスを室内に流す謎の男。
ガスを吸い、センサーからの声に操られた手塚は、新型エンジンのデータをコンピュータに入力し、流出させる。室内にウサギが居た為に換気システムが停止し、催眠ガスを吸いきらずに途中で起きた娘がその光景を見て父に声をかけるが、催眠状態の父に邪険に振り払われ、母も目覚めなかった事から助けを求めて外に。たまたま夜間パトロール中だった竜馬と出会って部屋に戻るが、既に両親は催眠状態を抜け、その間の記憶を失っていた。
それとなくパソコンに触れて、(まだ暖かい……スイッチを切ったばかりだ)と、竜馬さんが地味にお約束をこなしているのが素敵。
その頃世間では、巨大な企業スパイ組織が背後にあると思われる、機密情報の盗難事件が相次いでいた。そんな中、タイガー自動車の重役、先日出会った手塚がライバル会社への情報流出で会社から告訴されたという事件を知り、手塚を尾行していた竜馬は、発作的に自殺しようとした手塚を止める。そこへ駆けつけた娘がこぼした「父はセンサーの声に操られていた」という言葉から、問題のネオマンションの調査に向かう竜馬と純子。その時、室内で純子の足下を這うG。
レ ー ザ ー 撃 っ た
……えー、室内の全てを管理するハイテクセンサーが、レーザー撃ってゴキブリを灼き殺しました。
もう慣れっこなのか、「ハエやゴキブリを自動的に処理します」と平然と告げる管理人。ただし、ある程度の大きさの小動物になるとセンサーが誤作動を起こしてしまうのだという。
あの夜、娘が途中で目覚めたのは室内にウサギが居た為かもしれない……竜馬と純子は地下にある制御システムを調べ、物凄く唐突にデミタスが大活躍
制御システムを調べたデミタスはそこに侵入の跡を見つけ、何者かが制御システムに干渉して換気システムを自由に扱っている事が判明する。その犯人は、201号室の、里中!
うーん、なんかもう終わりなので、ここまであまりにも存在意義の薄かったデミタスに活躍の場を、という事なのでしょうが、色々と遅すぎ。故に、無理がありすぎ。結局デミタスは、便利使いしようと思えば幾らでも出来てしまうが故に、役に立ったり立たなかったりが非常にご都合かつ適当、というと極めて悪い使い方に終始してしまいました。
理想は純子さんとセットにしてお互いのキャラ立てと純子さんの戦力強化だったと思うのですが、販促的にそれが無理なら、竜馬さんとべったりでも良かった気はします。当初のバイクルとのコンビもどうしてそうしようと思ったのだろうというぐらい、あっと言う間に雲散霧消してしまいましたし(^^;
こんな無駄遣いされた二又一成(声優)は、初めて見た。
その頃、放心状態の父をなぐさめようと足下にウサギを放った手塚娘だが、むしろ激昂した父は、ウサギを投げ殺そうとする。必死に父を止め、「こんなマンション大嫌い!」と、一緒にウサギに餌をやっていた昔の父に戻ってほしいと泣き叫ぶ娘の姿に、父は心を動かされる……。
クロバット的に行きすぎたハイテクと家庭を顧みないサラリーマン批判が始まるのですが、根拠が「ウサギ拒否」なのが非常に厳しい。そもそもペット禁止マンションは今回のハイテク億ションに限らないでしょうし、父が取り立ててハイテクにこだわっているという描写が無いので、ウサギが飼えない=父がハイテクを愛好しているから、というのを等号で結ぶのに、さすがに無理がありすぎます(^^;
一方、自分の所業が特警に嗅ぎ付けられた事をマンション各所に配したモニターカメラから知った里中は、バックにある組織に連絡。「緊急コードXXを使え」と指示されて使うが、それは、マンション住人を閉じこめ、一切合切を爆破して証拠隠滅を図るという、自爆指令だった
組織が自分を切り捨てるつもりな事に気付いた里中は拳銃を持ち出して逃走を図るが、竜馬により逮捕。
純子はマンション住民を避難誘導し、竜馬は逃げ遅れた手塚父娘の救出へ向かうが、噴射されるガスと飛び交うレーザーに苦戦。応援を要請してやってきたバイクルとウォルターも、マンションの放つケーブル攻撃や腐食ガスの前にダメージを受ける。センサーのレーザー攻撃に足止めを受ける竜馬は、一か八か、窓を破って脱出して「着化」しようとするが、なかなか隙が出来ない。その時、
手塚父「香川さん、ウサギを使えば、隙ができる筈だ」
竜馬「しかし!」
手塚父「ウサギは私が助けます!」
格好いいのかどうか、微妙に悩む台詞(笑)
父は娘に、
「私は、ハイテクな生活を追い求めるのに夢中になって、人間の心を忘れていた! でもおまえと、このウサギが、思い出させてくれたんだ!」
と心を入れ替えた事を宣言するが、全体的に今回、無理説教という気がします。せめてこの一家の、ネオマンション入居前から描かないと無理が。
放たれたウサギによってセンサーが混乱、その隙をついて窓からダイブした竜馬は、パトカーのボンネットの上を回転する無駄アクションを経て、着化。中に戻って手塚父娘を救出。手塚父がウサギを救う為にセンサー相手に奮闘する所はカット。……いや、シーン撮ってみたのかどうかはわかりませんが、着化したファイヤーが戻ってきたら、凄く普通にウサギは親子の所に戻っているというのはなんの盛り上がりもなくて残念。
…………あー、ところで、バイクルとウォルターの意味は…………?
と思ったら、2体からの情報を得て、爆破を止めに地下3階へと向かうファイヤー。なんか今回は、明らかにこの2体の出番も無理矢理作っていますが、かといってドラマ部分が凝っていたかというとそうでもないのが、なんともかんとも。
そして地下へと向かうファイヤー…………第10話の超振動波発生装置とそっくりな気がするのですが、爆発シーン含めて、声だけ吹き変えて、そのまま使い回し? 気のせい……?
爆発寸前、ファイヤーの奮闘で制御システムは停止し、マンションの爆破は食い止められた。里中から組織のデータを入手した特警は、早速、その逮捕へと向かうのであった……!
ああ、雄々しき5インチディスク
仕方ないのですけど、今見ると、本当にインパクトのあるメディアです。
ある意味、パンチカードの方が一周回って未来感があったり。
うーん、結局、小西監督の演出ラインは、最後まで今作と合わなかったなぁ。
次回から、いよいよラスト2話!
「世界に羽ばたこうととするその矢先、竜馬の体に異変が起きた」
……
…………
………………嗚呼ついに、クラステクターの装着のしすぎで竜馬さんの脳が……! ……うううっ(涙)