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『特警ウィンスペクター』感想22

先週分。
◆第37話「アマゾネス来襲」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:増田貴彦)
何故か何度やっても上手くAパートが再生されなかった為、仕方がないのでBパートだけ見ました。ぐぬぬ
以下とりあえず、Bパートの内容から、Aパートの内容を妄想。
成金の考古学者・平田家を突如襲撃するアマゾネス軍団! 警護につく事になった特警だが、平田は彼女たちが何を目的としているのか、口に出そうとはしない。
実はかつて貧乏考古学者だった平田は、アマゾン流域の探険で伝説のインカの秘宝・黄金像を発見、それを守る部族の一人を殺害し、像を日本へと持ち去ったのだった。更に黄金像の魔力に目がくらんだ平田は、助手であった神谷と的場を犯罪者に仕立て上げて逮捕させ、彼自身は像の魔力によって大成功を収める。
襲撃を退ける竜馬とアマゾネスリーダーの間にほのかに香る、戦士と戦士同士に芽生える心の絆。
その頃、出所していた神谷と的場は平田の娘・明子に接触し、父親がかつて黄金像をアマゾンから盗み出していた事を告げる。すっかり変わってしまった父に昔の心を取り戻してほしいと、アマゾネス軍団に黄金像を返そうとする明子。だが、どさくさまぎれに黄金像を手に入れようとした神谷と的場が闖入した結果、明子はアマゾネスの毒矢を受けて倒れてしまう。
平田宛に、メッセージを残すアマゾネス軍団。果たして明子は助かるのか?!
というわけで(ここからBパートで、事実に基づきます)、病院で眠る明子。アマゾネス軍団のメッセージを読み解いた平田は、明子が特殊な毒に倒れ、彼女達の持つ特殊な解毒剤でしか助からない事を知る。解毒剤は黄金像と引き替え……それを受け入れようとする平田だが、屋敷に隠した黄金像を見て乱心。突如、銃を竜馬達に向けるが、取り押さえられる。平田に代わって、取引場所に黄金像を持っていく竜馬。
採石場で待ちかまえるアマゾネス軍団の映像がとてもシュール。
取引は無事に成立するかと思われたが、その時、竜馬は足下に仕掛けられた爆弾に気付く。
なんと、先回りしていた神谷と的場が、採石場一帯に爆弾を仕掛けていたのだ!
唸る火薬、吹き飛ぶ竜馬とアマゾネスと黄金像(けっこう頑丈)。
黄金像を取り返そうとする竜馬達だが、的場のスパイダー(by科特隊)みたいな銃に阻まれる。更に竜馬を狙う銃口が火を噴き、咄嗟に彼をかばうアマゾネス軍団のリーダー、ナビアはその凶弾に倒れる。
なんと、竜馬をかばってゲストキャラが死亡する、というまさかの展開
怒りに燃える竜馬は着化。
車で逃亡する神谷と的場をファイヤースコードで追い、相手のバズーカに反撃する形で
超思いっ切り撃ちやがりました
竜馬さんがここまで、殺る気で攻撃したのは、シリーズ史上初のよーな。
燃え上がる車から神谷と的場が逃げ出したからいいものの、炎上しながら車は谷底へ落下。タイミングと射撃位置的に、ちょっと言い訳が効かない。
ナビアから受け取っていた解毒剤で明子は助かり、平田、的場、神谷は逮捕。黄金像はナビアの亡骸とともに、彼女たちの故郷、アンデスの地へと還っていく。異国の地で倒れた女戦士の魂が安らかならん事を祈る竜馬であった……。
ううむ、物凄く珍しく、竜馬さんと女性ゲストキャラが絡む展開だったようなので、最初から見たかった、残念。
あとこれは今作の初期からの弱点なのですが、“変身シーンに感情が込められない”というのは、やはり少し勿体ないところ。歴代色々な変身シリーズで、物語の展開を受けて、何らかの感情を込めて変身するというのが名シーンとしてしばしば存在するので、怒りに燃えたけど車に乗らないといけない竜馬さん、というのは今作の演出的な弱点。
勿論、この設定自体は今作の特徴であると同時に一つの面白みではあるので、それを活かした格好いい変身シーンの構築、というのも求められはするわけですが。そういう意味では演出的にはちょっと、そこの工夫を諦め気味かなぁ、という感じはします。変に出鱈目に着化されても興ざめなので、やりすぎるよりは、無茶しない方がマシなのですが。


◆第38話「選ばれた男」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:扇澤延男)
派手な次回予告詐欺
凄いなー、「偶然出会った同級生」の所から嘘だらけだったけど、このシナリオを元に前回の次回予告を編集した人が凄い(笑)
夜の街で、何者かに追われて腹を刺されて絶命寸前の男から「これを、警視庁へ……」と謎のアイテム(ライター?)を受け取った久子。男の正体は警視庁の特命刑事で、ある組織に潜入捜査、その会議風景の撮影に成功するも志半ばに倒れたのであった。
隠されていたマイクロフィルムを特警本部でマドックスにかけ再生すると、映ったのは5人の老人達による、「日本の将来の為」の大量殺人計画。次々と映し出されるターゲットの中に中学時代の同級生・松下昭一の写真を見た久子は、彼のガードに回る事になる。
週刊誌の記者と偽り、サラリーマンの一日を取材させてほしいと松下に接触する久子。かつて久子に気があった松下はやにさがってそれを受け入れ、久子は駄目サラリーマンである松下の密着取材を装いつつガードする。
そんな松下を轢き殺そうとする大型トラック!
昼食に入った食堂で疑心暗鬼に陥る久子は外に出るが、そこに襲いかかるスナイパーの銃弾!
……「日本の将来の為に無用な人間を始末する」という大量殺人計画の筈なのに、普通に個人単位で襲撃してくるのか、組織(笑)
街中をライフル持ってうろつく組織メンバー。
追い詰められた久子は松下に、週刊誌の記者ではなく刑事であり、松下が謎の組織に狙われている事を告白。間一髪の所に竜馬が駆けつけ、組織は一時撤退。
その頃、組織の首謀者の名前が判明していた。
その名は、青木東洋。
年齢経歴不詳ながら、戦後日本の陰の仕掛け人と言われ、絶大な力を持つ政財界の闇に巣くう化け物であった。
38話にして遂に、闇のフィクサー登場。
何とかして青木を確保するべく、囮作戦を立案する正木。竜馬らは反対するが、松本自ら、「僕でいいなら」と囮になる事を承諾する。かつて、宿題を忘れても怒られなかったのは、先生からも無視された居ても居なくてもいい人間だったと気付かされた中学時代……それ以来、ぱっとしない人生を送ってきた松下だったが、久子の励ましもあり、彼なりに変わろうとしていた。
わざとらしく病院へ運び込まれる松下。それを警護する特警。目立ちまくりのバイクルとウォルター。
その病院へ正面から突撃してくる、大型トラック(笑)
……なんかもう、敵も味方も馬鹿ばかりだ(^^;
警護の目が逸れた所へ花束に銃を隠した男が松下の病室に潜入し、「日本のためだ!」とベッドを銃撃。だがそれは、竜馬の罠だった! 松下はベッドにはおらず、ついたての陰に隠れていた竜馬が男を特殊な銃弾で射撃。アジトを見つける為、撃ち込まれた銃弾がレーダーに反応する事も知らず逃げ出した男を追う竜馬と純子。
しかし組織はホント、一人始末する為に、どれだけコストをかければ気が済むのか。
辿り着いたアジト前で、急に密偵として役に立つデミタス。
アジト内部へ潜入したデミタスからの映像でアジトの中で交わされていたのは、青木東洋を筆頭に、いずれも政財界の大物達による、殺人ターゲットの選定。「東大を出たのに無職で金の無駄だから殺そう」「顔が悪いから一家皆殺しだ」など、権力に狂った者達による、極めて醜悪な会話であった。
久子に連れられてやってきた松下も、その映像に憤る。
デミタスが発見され、迷彩部隊と特警の戦闘に。久々に、全員にアクション見せ場。アジトを破壊して脱出を図る5人だが、新挿入曲『ウィンスコードのテーマ』?と共に突入したファイヤーによって全員、逮捕される。
逮捕されるも往生際悪く、あくまで大義の為を主張する老人達に、「無駄な命など無いんだ」と怒鳴りつける松下。
そんな松下の肩に、頑張ったな、みたいな感じで手を置く竜馬さん(超エリート)。
ううーん、最後まで見ると、やりたかったネタはわかるのですが、全く上手くまとめられなかった感じ。
特に前半の展開が、杜撰すぎ。
今回のシナリオは、“闇の権力階級によるただの殺人ゲーム”が“天下国家を語っての大義の行動”の名の下に行われている、というのが怖く見せたい所なのですが、30分番組としては、“ただの殺人ゲーム”の面を押し出した方が、怖さが出たと思います。
そうする事で、派手さを出す映像演出の都合上、一人殺すのに物凄いコストをかける馬鹿馬鹿しい部分を、ストーリーの面からゲーム的なものとしてエクスキューズつけられますし。
で最後に理由を問われた彼等が、“天下国家と大義を語る”という、逆の構造にした方が、すっきり収まったと思う。
最初に大義を打ち出した事で、発言と行動のギャップが、“怖い”というよりも、“ギャグ”になってしまいました。
あまりにも組織の、松下襲撃のコストパフォーマンスが悪すぎます(^^;
あといくら『ウィンスペクター』世界といえども、手にライフルぶら下げたまま、市街地を歩き回っているのはどうか。
次回予告に準じて、〔冴えないかつての同級生が何故か襲撃される現場に居合わす久子。どうして彼が? 事件を追う内に、特警は闇の権力者達の狂った殺人ゲームの事実を知る。あくまで大義の為だと言い張る老人達。松下は叫ぶ。こんなものは大義ではなくただの殺人だ!〕という構成の方が面白かったような気がするなぁ。
部分部分の要素は面白い話になりそうな所もあっただけに、勿体ない。
松下の成長もの、というにも弱かったですし。
にしても、冒頭の同窓生との会話で、「久子に気があったのよ」「やだー」みたいに振っておいて、相手の好意を捜査に利用はするが、相変わらず、眼中無い男には一切興味なさそうな久子さん。一応励ましたりするけど、善意以外は何も無い久子さん。この人が一番怖い。