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『特救指令ソルブレイン』感想15

◆第25話「巨大母艦応答せよ」◆ (監督:小笠原猛 脚本:杉村升
いきなりのビル街、大破壊。
……番組、間違った?
事件は、城南大学物理工学部の島野博士(演:石橋雅史、アイアンクロー!)が研究開発し、何者かに盗まれた大気圧変換装置によるものだった。この装置により東北の石油コンビナートを爆破するという予告電話がかかってきた事から、正木は島野博士に協力を求め、博士を乗せたソリッドステーツ−1が、東北へ向けて発進する。
玲子「私たちにとっても、心強い味方です」
と、定期的に持ち上げられるSS−1。
やりすぎると戦隊になってしまうのでバランスが難しいのでしょうが、どうせならソルブレイン本部はSS−1の基地と一緒でも良かったような。劇中で「母艦」「母艦」言うのですが、使われ方が大きなレスキューメカでしかないので、どうにもそれらしくないのが難。
玩具とか出ていたのかなぁ。
なお、犯人の予告電話に対する本部長の反応。
「誰だ貴様ぁ!」
「馬鹿な!」
…………どうして本部長は、組織内部の寝業や政治工作は得意なのに、犯人との交渉能力が皆無なのでせう。
素人だってもうちょっと、逆探知の為に話を引き延ばせますよ!
初回に登場したオペレーター部署が無くなったのは、本当に残念。
予告された現場で必死の捜索を行う現地警察、そして東北へ飛ぶソルブレインと島野博士。だが、それを嘲笑うかのように、再び犯人からの電話が本部にかかってくる。
「SS−1が発進したようだな」「SS−1は時間内に現地に辿り着くことはできない」
そしてSS−1の針路近くで発生する、ビル爆発火災。見過ごすわけにはいかない、と急遽SS−1は現場へ立ち寄り、ブレイバー、ジャンヌ、ドーザー出撃で消火活動にあたる。タイムロスはあったものの無事にレスキューを終えて再び東北へ向かうSS−1だが、今度は針路上の福島で爆発事件が発生し、その救援に回る事になる。
一方、島野博士の身辺を洗っていた増田により、博士が私財をつぎこみ借金を重ねて大気圧変換装置を開発していた事、そしてこの数ヶ月、外国の軍需産業とコンタクトした形跡がある事がわかる。
……まあ、演じているのが石橋雅史さんな時点で、怪しすぎるのですが、博士(笑)
二つの災害を無事に救援し、現場へと急ぐSS−1。だが、今度はエンジン部分にトラブル発生! 動力パイプには人為的に切断されたような形跡があり、現場に白髪が落ちていた事から、玲子は島野博士に疑いの目を向ける……。
大樹「犯人は島野教授に違いありません」
正木「ああ、わかっている」
全ては、軍需産業に対して装置の売り込みを計る島野博士が、ソルブレインが乗り出してくる事を予期して自らその至近から妨害工作を行うという恐るべき計画であった。まんまとその計画にはまり、SS−1の現地到着時刻は、爆破予告のギリギリ。正木は現場の警官達を退避させ、大樹達にも爆破が起きた後の消火活動に全力を注ぐように指示するが、「爆破は僕が食い止めてみせます」と大樹はそれを拒否。
自分以外の隊員をSS−1から降ろさせた大樹は、“装置を解除するため”という当初の名目を盾に島野博士ひとりを半強制で連れて、二人だけでSS−1を現場へと着陸させる。爆破予告まであと僅か……死なばもろとも、道連れになりたくなかったら装置を仕掛けた場所を教えろと、自白を強要する大樹
必死に粘る博士だが、爆破2分前に、遂に観念。装置の場所を大樹に告げ、カモフラージュしていた装置に駆け寄って停止。大樹はそれを、犯人である動かぬ証拠として、博士を逮捕するのであった。
博士の自白を引き出す為の無茶な作戦の中で、ヒーローらしさが表現できたのが、かなり良かったです。
特に今回は無茶をするにあたって、大樹が自分の命を天秤の片方に乗せている、というのが良い。
例えばメサイア回と比べた時、犯人説得に失敗した時のリスクマネジメントに欠けている点では同じであるものの、刑事としての任務を放棄しているわけではなくギリギリまで刑事として活動しているし、そのリスクを自らが最大に負っている、という点がヒーローとして正しい。
ソリッドステーツはともかく、降りた描写が無いので、知らない内に一蓮托生になっているドーザーは、少し可哀想でしたが(笑)
また、先にレスキューシーンを挟んでブレイバーなどを活躍させた上で、クライマックスは生身の大樹と博士の対決に集約する、という変則構成。大樹が珍しく(あれ?)正統派ヒーローとしての活躍を見せる回だけに、大樹にピントが集約されて良かったと思います。
博士が策士策に溺れすぎた感はありますが、バランスの良かった回。
SS−1ミニチュア回の、“大樹も操縦可能”という、当時は台無し感のあった追加設定もうまく活かされましたが、お約束的に、杉村升SS−1三部作、みたいな感じで終盤にもう一回ぐらいソリッドステーツ話あったりするのかなぁ。
ところで今回、憑き物が落ちたかのような大樹の大活躍だったのですが……ジャンパーか?! 白ジャンパーの力か?!
大樹は今回から夏仕様(?)で、さわやか白ジャンパーに衣装チェンジ。
色彩的には、竜馬さん登場回からで良かったような気はしますが。
あの回は本当に、画面が黒かった(^^;
一方、半袖の増田は軽い雰囲気が増大して、よりイラっとする感じに(笑)
今回は珍しく、別行動で情報収集で役立ったりはしているのですが。
そして最近の玲子さんは無駄にスカートが短すぎて、さすがにどうかと思う。


◆第26話「罠をしかけた刑事」◆ (監督:小西通雄 脚本:扇澤延男)
城西警察署の前で交通事故にあった男、草野秋彦は、連続企業爆破集団「五月のバラ」のメンバーだった! だが警察病院に収容された草野は自分の名前を含めて一切を覚えていない記憶喪失状態で、事情聴取は不可能。事件を担当する公安の木崎部長は草野の記憶を強引に取り戻させようとするが、それを止めようとした大樹ともども……医者に怒られる。
目的の為には手段を選ばない事で知られる公安の木崎刑事は、病室に入ってくるそうそうの台詞が「飛んで火にいる虫けらか」と、キャラが立っていて良い感じ。
犯罪者は虫けらで、手段を選ぶ必要が無いという木崎に、くってかかる大樹。
「虫けらなんかじゃありませんよ」
「なら、薄汚い豚だ」
「どんな犯罪者も人間です!」
「……君は仕事を変えた方が良さそうだな
「どういう意味ですか」
「犯罪者を憎む心がない奴には、警察官を続けていく資格はない」
木崎さん、熱い(笑)
「なんて傲慢な人なの」
「間違っている、あの人は絶対に間違っている……!」
木崎に対して反発する、玲子と大樹。また正木も、その強引すぎるやり方には、危惧を抱いていた。
だが木崎は草野から情報を得られないとなると、彼を逮捕して取り調べが進んでいるという偽情報を流す事で、組織を誘き出そうとする。記憶喪失の草野を囮に使う事に反対するソルブレインだが、かつて民間の自転車屋さんを囮に使った事がある彼等には残念ながら説得力がない
邪魔なソルブレインを追い払うべく、土砂崩れの影響で現場へ向かうルートが変わったと、木崎は部下に嘘の誘導をさせる。だが大雨が降った筈の割には草木が濡れていない、と途中で気付いて珍しく増田が役に立ち、大樹達は草野を連れた木崎を追って現場に急行。
その頃、木崎は「五月のバラ」による待ち伏せ攻撃を受けていた。

「運が良ければ逮捕だが、運が悪ければあの世行きだ!」
「ひるむな! 撃て! 撃て! 撃ち殺せ!」

世紀末TOKYOだから、仕方ない
相次ぐ爆弾攻撃、いつのまにパトカーから連れ去られる草野。草野を救出した「五月のバラ」は、彼が記憶喪失状態であり、偽報を流してそんな草野を囮に使った警察の非道さに報復する為に、次々と派出所を爆破する。
資本主義社会のブルジョワどもへの抗議と革命を標榜する「五月のバラ」はこれまでの爆破事件では念入りに予告をし、死者を出した事はなかった。その豹変に木崎の責任は重いと、割と根に持っている大樹。
劇中で名乗らないので階級は不明ですが、大樹も花形部署の隊長でいつも部下から割と持ち上げられているので、目上の人間に虚仮にされると、恨みが根深い模様。
これ以上の被害の拡大と、木崎の暴走を食い止めるべく、「五月のバラ」のアジトを本格的に探るソルブレイン。指名手配犯である筈の草野が城西署の前で事故に遭った事から、盲点を突いて署の近くにアジトがあるのではと話を聞きに行くが、「んなわけない」と、刑事に一蹴される。だが、かつて草野が軽い障害未遂を起こした際に、城西署に勤務していた森本という刑事がその面倒を見てやっていたという情報を入手。
その時、稲城の廃工場にアジト発見の情報が入る。ならば草野はなぜ、署の近くをうろついていたのか……?
疑問を持ちながらも、現場へ急ぐソルブレイン。警察に囲まれた「五月のバラ」は次々とダイナマイトを胸に包囲に対して特攻をしかけ、部下達にそれを「撃ち殺せ!」とすっかりハイになりすぎて暴走している木崎。そして狙撃されたメンバーが取り落としたダイナマイトを拾っては投げて捨てる大樹。
ブラスアップしようよ……。
外での爆発の衝撃で記憶を取り戻した草野は事故直前の行動の理由を思い出し、ダイナマイトを手にしながら恐る恐る顔を出す。
「森本さんを呼んでくれ!」
そう、草野は事故の直前、城西署に自首するつもりだったのだ。だが、森本刑事は半年前に病死していた……それを聞き、工場の中で派手に火をつける草野を、爆発の中に飛び込んだブレイバーは救出する。
「森本さんに、手錠をうってもらえたら、やりなおせると思ったのに……」
草野が自首するつもりだった事を大樹は木崎に告げるが、そんな事は関係ない、と犯人達への悪意を剥き出しにする木崎。
「どうしてあなたは犯罪者の心の中を見ようとしないんですか?!」
反駁する大樹に、怒りを募らせる木崎。
「査問会議にかけて懲戒免職にしてやる」
「査問会議に持ち込んでも無駄ですよ」
ソルブレインの背後には、正木が居るからな!
現場での無茶な銃殺命令などで、部下や狙撃班からの信望をすっかり失っていた木崎は、自分が孤立無援である事を知る。
「目を醒ましてください木崎さん!」
ここは木崎と互いの信念をかけてバトルする大樹が格好いいのですが、斜め後ろの両サイドに玲子と増田が立っているので、非常に台無し(^^; 取り巻きを連れているみたいで、絵として凄く格好悪くなってしまいました。
「五月のバラ」の身柄は公安に預ける。だが……
「その取り調べで問われるのは、彼等四人の罪であると同時に、貴方の警察官としての資格です。その事を忘れないでください」
根に持ってる、根に持ってるなぁ、大樹
筋としても台詞としても悪くないのですが、根に持っているようにしか見えない(笑)
無言を貫き通した木崎さんは、少し反省して考え直したけどあくまで大樹とは別の信念を持っている人、としてもう一回ぐらい出てくると、面白いかも。
次回、忘れた頃のバイオネタ。
鷺山脚本と予想。