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『超人機メタルダー』感想18

先週分。
◆第31話「瞬転を狙え!愛を夢みる少女」◆ (監督:小笠原猛 脚本:藤井邦夫)
街で出会った流星につきまとう謎の幼女・夢。
八荒「流星さんにひとめぼれでもしたのかな?」
流星「冗談言うな!」
夢「このタイプって、私の好みなの!」
流星「ええっ?!」
今日の流星さんは、妙にテンション高めで人間くさい。
今作はこの辺りの流星の人格的変化を、あまり計算しないで書いているのが、勿体ないところ。
自分の名前以外、家族の事も思い出せないという夢が記憶喪失ではないかと疑った流星達が彼女を医者の所に連れて行くと、その通りという診断。とりあえず舞の家に連れて行く3人だが、一行を見張る黒い影があった……実は夢の正体は、ゴッドネロスの作ったロボットだったのだ!
嘘の診断を信じさせる為に偽医者を用意したり、尾行に美人秘書ズが参加したりバルスキーさんまで投入されたりと、今回の作戦はかなり大がかりかつ、高コスト。
夢が記憶を取り戻さないかと、流星、遊園地デート。ここで夢が普通の人間ではないことを暗示する描写が幾つか入るのですが、次回予告で見せすぎていたような(^^; 駐車場で美人秘書ズと監視ロボに襲われ、さらわれた夢を追う流星の前に姿を見せるバルスキー。流星が瞬転しようとしたその時、
(心が……心が苦しい)
と倒れ伏す夢。バイクで駆けつけた八荒とともに夢を連れて窮地を脱した流星は、夢の正体が、エレクトリックアイでも検知不能な特殊素材の皮膚でコーティングされたロボットだったと知る。そして彼女の目的は、流星がメタルダーに変身するその瞬間、放たれたエネルギーに反応し、変身プロセスにおける0.001秒の一瞬の無防備状態に、至近距離で爆発する事。だが、ゴッドネロスがメタルダーを油断させる為に組み込んだ、人間の心の回路が爆弾に拒否反応を起こしたのであった。
流星とスプリンガーの技術力ではその爆弾を取り外す事は不可能……自分を狙う刺客とはいえ、作られた存在である夢に同情した流星は、「楽しい思い出で記憶回路を一杯にしてあげるだけだ」と夢と海辺で戯れるが、そこにバルスキーが再び姿を現す。
一般兵の攻撃で右往左往しながら夢を抱えて八荒が頑張るのですが、夢ちゃんあんなだけど、たぶん八荒よりは強いのではないか(笑)
夢の爆発を避ける為に瞬転できず危機に陥る流星だったが、流星に負けてほしくないという夢の感情が募った結果、心の回路のオーバーヒートで、夢、自爆。
割と唐突で、正直、あれー……? という感じでした。
もっと盛り上げ所だったと思うのですけど。
「何の罪もないロボットを兵器にするおまえたちを、僕は絶対に許さない!」
怒りの瞬転で次々と雑魚を蹴散らすメタルダーの前に立ちはだかるバルスキー。

バルスキー、おまえもロボットなら夢ちゃんの死を悲しめ!」
「うるさい。俺に心の回路は不要だ」
「許さん!」

いやでも、心の回路が組み込まれていないのはバルスキーさんのせいじゃないしなぁ実は。
ロボットの心の問題に踏み込んだ結果、戦闘ロボット軍団もまた“そういう風に作られた存在でしかない”部分を、バルスキーが悪いみたいに誤魔化して、吹っ飛ばしてしまいました。
むしろ“戦闘ロボット軍団こそメタルダーが助けるべき存在”であった事が浮き彫りにされると同時に全力でスルーされるという、アクロバットな構図に。
特に今作の初期のコンセプトがそこにあった事を思うと、これは脚本家の無念の叫びなのか、たまたまこうなっただけなのか。
……まあ、心の回路が組み込まれていない割には、好き勝手ですが、戦闘ロボット軍団。
“人間の心”とは別に“ロボットの心”というものがあるのかもしれませんが、戦闘ロボット軍団にプログラム以外に発達した“ロボットの心”があるのだと考えると、ゴッドネロス様の技術力、恐るべし……。
以前に、「古賀の開発したメタルダーを研究したい」みたいな発言がありましたが、全く必要ないよーな(笑)
参考資料扱いかもしれませんが。
バルスキーの放ったド派手な花火で吹き飛ぶメタルダーだったが、新技・死んだ振りからレーザーアーム、でバルスキーの右手首を叩き斬り、バルスキーは退却。そしてメタルダーと八荒は、残骸の中で夢ちゃんの心の回路がまだ動いている事に気付く……。
自爆メカの心の回路を、わざわざメタルダーを吹っ飛ばすほどの爆発に耐えうる材質で作るなんて、ゴッドネロス様の思いやりに全米が泣いた(あれ?)
かくて流星の手によりボディを再構成された夢ちゃんロボ(多分、基地で状態を見た時に設計をスキャンしていた)は、無事だった心の回路を埋め込まれ、ラプソディとともに遊園地で暮らすことになったのであった。流星は誓う、ネロス帝国との戦いに決着をつけ、必ず彼女を迎えに来ようと――。
台詞も無いとはいえ、またもや出番のラプソディはなんだか愛されています。ストラディバリウスを人質(?)に戦う所とか、迷い込んだ少女を前に見せた男気とか、割と好きなので嬉しい。


◆第32話「百年美人伝説」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:柳川茂)

「皆の者、余はメタルダーと戦って敗れ去ったものの事を思うと心が痛む。中でもモンスター軍団だ」

回想シーンの犬は、軍団長が溶かしましたけどね!
と思ったら……「一番勇敢ってことじゃな」という広島弁
「一番部下を無駄死にさせたという事だ」
いきなりですが、広島弁、リストラの危機。
まあ、メタルダーさんの機嫌次第なので、運不運の要素も濃いですが。
残り少ない戦力で如何にメタルダーを倒すか思い悩むゲルドリングに、「花咲山の百年美人という幻の花の蜜を飲むと凄いパワーを得る」と情報を与えるクールギン。
今まで、軍団単位で揉めはしても軍団長同士の直接的な絡みは少なかったですが、ここに来てクールギンが暗躍開始。ネロス帝国もそれだけ弱体化しているという事か……?
表向きは余計なお世話と言いつつうまい話に乗る事にしたゲルドリングは、二人の部下とともに花咲山へ向かうが、そこには百年美人を取材しようとする舞とそれに同道した流星と八荒が訪れていた。百年美人の場所を知る少年に襲いかかっている所を、流星と遭遇戦になるゲルドリング。
八荒さんは、なんだかんだで子供を抱えて走れるから便利。
モンスター軍団の部下1名、メタルダーの一蹴りでぞんざいに爆死。
少年の祖父に協力を求める流星達だが、「ネロス帝国の怪人です」と言っても、もちろん相手にされるわけはない。だが翌朝、少年がモンスター軍団員にさらわれてしまい、それを追う事に。
老人が百年美人を求める流星達に冷たい態度を取るのには一つの理由があった。それはかつて、百年美人の蜜を吸った熊が凶暴化して麓の村で大暴れしたという伝説がある事。そしてもう一つはまだ孫が小さかった頃、百年美人の毒気にやられたと思われる全身真っ赤な怪物に襲われて、その両親が死亡した事。孫を抱えて必死に逃げた老人の前で、怪物は川の中へ溶けるように消えていったが、それ以来老人は、百年美人を忌避して生きてきたのであった。
回想シーンの真っ赤な怪物は明らかにヨロイ軍団員で、クールギンが花について知っていた理由が判明。
老人の案内で百年美人のもとに辿り着いた流星達だったが、少年を脅して案内させたゲルドリング達が、一足先に辿り着いていた。百年美人でパワーアップしたゲルドリングは、メタルボンバーとメタルトルネードを跳ね返し、目から変なビームを出したり炎を吐いたりと大暴れでメタルダーを圧倒する。
惜しむらくは、過去にメタルダーとの対戦が無いので、「今までとは変わったんじゃい」と言われても今ひとつピンと来ない事。
メタルダーを追い詰めたゲルドリングだったが、川の中に入った事でパワーが落ちていく。老人の昔語りに登場した赤い怪人が、川の中で力を失ったという話を思い出したメタルダーは水中戦に持ち込み、パワーの減退したゲルドリングを
「このもの、色々と鬱陶しかった罪」
により、水中レーザーアームで、斬殺…………?
倒したような演出にはなっていますが、シーンとして明確にゲルドリング爆死の描写がなく、寸前で液状化して回避した、などもありそう。軍団長の最期にしては呆気なさ過ぎるので、少し怪しい。
戦いの趨勢を見届けたクールギンは、かつて部下から聞いた百年美人の情報が、
「ゲルドリングの死に花を咲かせる事になるとは」
と呟き去っていく。
台詞は格好いいけど、相変わらずサイドカーはしまらない(笑)
ところで、モンスター軍団の部下一人、生き残ったような。