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『特捜エクシードラフト』感想10

◆第19話「光を破る侵入者」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:宮下隼一)
地球へ向かって落下する二つの発光体――ハイキングに来ていた会田家の父子、タカシとススムはその光を浴びて気を失い、その三日後……会田家に突然入り込んできた赤いジャンパーの謎の男から暴行を受ける父タカシ。男の口にする「半年前から受け入れ体制」「あれはどこにある?」という言葉の意味は? 光を浴びて以来、不審な行動を取る父子には何が起こっているのか?
と、謎まみれのサスペンス展開。
トロール中に事件に行き会った耕作と拳だったが犯人は素早く姿を消してしまい、タカシの「ススムを、助けてくれ……」という言葉から、ススムの通う塾へと隼人が急行する。
ショットガンを手に塾を襲撃する赤ジャンパーの男、そこへ姿を見せる、もう一人の男。「貴様か」「今度こそ逃がさん」という言葉と共に二人の男は激しく戦い、駆けつけた隼人の姿を見て、二階から飛び降りて脱出する。男達はいったい何者なのか? そしてどことなく様子のおかしいススムには何が起こっているのか? タカシは意識不明の重体となってしまい、ススムをガードする耕作と拳だったが、黒ジャンパーの男にススムをさらわれてしまう。
急報を受け、その前に立ちはだかるレッダー。車内のススムを救出するが、勢いで犯人の車を大爆破。……が、黒ジャンパーの男は爆発の中から平然と姿を見せる。
……えーこれ、相手が規格外だから良かったものの、危うく犯人を抹殺するところだった気がするのですが、たいちょー。
ブルースとキースも現場に駆けつけ、素直に逮捕される男。出張から帰国した本部長(祝・復帰)の情報により、男の正体は中南米テロ撲滅委員会の秘密捜査官、デヴィッド・アキバである事が判明する。そしてデヴィッドの追っていた赤ジャンパーの男は、凶悪なテロリストのカルロス・トウゴウであった。
しかしいったい、会田一家がテロリストとどんな関係があるというのか? デヴィッドは会田一家がコカインの運び屋であったと主張するが、妻は勿論それを否定。話を聞いた隼人は、会田一家が謎の発光体と接触していた事を知る。デヴィッドはまだ何かを隠している、そしてススムも……不可解な事件に困惑するエクシードラフトに、更に驚愕の情報がもたらされる。
なんと、デヴィッド・アキバは半年前に殉職していた。しかも、銃撃戦でカルロス・トウゴウと相打ちになって。
そう、デヴィッドもカルロスも、既に死んでいる筈の人間だったのだ。
慌ててデヴィッドの牢に向かう耕作と拳だったが、超パワーで牢を脱出したデヴィッドは二人を蹴散らすと、メリケンサックから謎ビームを出してその場を逃走。ススムの元へ向かったに違いない、と隼人を加えた3人は警察病院へと急ぐのだった……。
謎だらけの割り切った前編、半端にやられると消化不良になりますが、何もかもさっぱりわからないのでいっそ清々しいというか、見せ場になるアクションはしっかり盛り込んであるので、年に1本か2本なら、こういう開き直った構成もいいかな、と。サブタイトル詐欺ですが。


◆第20話「時空を超えた友情」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:宮下隼一)
病室で目覚めたススムは、母親を遠ざけると3階の病室の窓から飛び降りて脱出。病室へ乗り込んだデヴィッドは、駆けつけたエクシードラフトにより今回も素直に逮捕され、レッダーはススムの行方を追う。
「隼人ひとりではトウゴウに、いや、トウゴウを名乗っているあいつには勝てん」
「なんだと?」
「隼人じゃない。ドラフトレッダーだ! 実装した俺たちに敵はない!」
ブルースが言っても、激しく説得力が無い。
「地球上ではな」
謎の言葉とともに、手錠を粉砕するデヴィッド。
「隼人を助けたければ一緒に来い。そこで全てがわかる筈だ」
「隼人じゃない。ドラフトレッダーだ!」というのを言わせたかったのでしょうが、デヴィッドさんがいきなり「隼人」とか言い出すのは、如何にも不自然(^^;
一方、病院を脱けだしたススムは、工場の奥に隠した謎のトランクを取り出した所を、カルロスに見つかってしまう。そのトランクの中身は、X−13。もし散布されれば東京が三日で草木も生えない荒野と化すという、恐るべき細菌であった! 囚われとなるススム、そこへ飛び出したが危地に陥るレッダー、壁をぶち破ってデヴィッドが現れ、再びカルロスとメリケン対決が始まる。
前回の塾での戦闘シーンもでしたが、ストーリーがわけわからない分、力の入った生身アクション。
人類の科学力ではあり得ない現象が起きる激しい戦いの末、カルロスはススムをさらって逃走。
果たして彼等は、いったい何者なのか……?!
「宇宙生命体ですか!」
「うむ」
「アキバとトウゴウが……やはりそうだったんですね」
たいちょお?
最近ちょっぴり、隊長の事が信用できません(笑)
半年前、デヴィッドとカルロスの相打ちの際にも、謎の発光体騒ぎが確認されていた。そして見つからなかった二人の死体……そして今回の発光体騒ぎと関連づけ、インターポールは彼等の正体を宇宙生命体と結論づける。
「どこかの惑星から来た生命体が、4人の人間に入り込んだ……」
謎解きそのものは、前回から一番ストレートな展開なのですが、何がビックリって、そのど真ん中の直球を、全員が平然と受け止めている事。
そ、そうか、「地球は狙われている」のですね。
これで16話のデュークに強力な火器が内臓されていた事も、シムにビーム兵器が取り付けられていた事も(これは隕石対策とか言い訳は効くのですけど)、説明がつきます。
地球には、しばしば異星人が訪れているのだ!
「アキバに会いにいくぞ」と本部を出る3人、シーン切り替わると、デヴィッドと共にタカシの病室に居るのですが……いつどこで会ったの? もしかしてデヴィッド、倉庫での戦いの後、また素直に牢に入ったのでしょうか。
デヴィッドが捕まりたいのか逃げたいのか情報を提供する気が有るのか無いのかさっぱりわからないのは、全体通して困りもの。基本的にはエクシードラフト信用していないし馬鹿にしているという事ではあるのでしょうが。
「君たちはある種の意識生命体だ」とまた適当な感じに言い出す隊長に促され、タカシ(の中の宇宙生命体)を目覚めさせるデヴィッド。
その口から語られた真相は、会田父子に取り憑いた宇宙生命体も実の父子であり、父は金の為に凶悪な宇宙細菌X−13の運び屋を行っていたという事。しかし一緒に地球へ来た息子がX−13を隠してしまった事から取引相手のテロリストに襲われる羽目になったのであった。カルロスの正体はX−13を材料に宇宙の様々な惑星を脅迫するテロリストであり、デヴィッドはそれを追う宇宙刑事であった……と、前回、仮に置かれた絵図が宇宙規模でそのままだった、という種明かし。
宇宙にも普通に金目当ての犯罪がある、という構図を盛り込んだのは面白い。
タカシから、本来の取引場所であるカルロスのアジトを聞いたデヴィッドは、ススムからトランク(X−13入り)の暗証番号を聞き出そうとしていたカルロスと対峙。
「貴様か、決着を付けるか」
「我々の惑星を地獄に変えた貴様の息の根を止めるまで、何度でも」
再び激しくぶつかり合う二人。遅れてエクシードラフトも突貫。
というか、かなり邪魔しに来た感じ。
「撃つぞ! カプセルは爆発する。子供は死ぬぞ!
「やってみろ。俺も貴様を撃つ」
ススムを人質にするカルロス、そのカルロスへ銃(メリケンサック)を向けるデヴィッド。子供を犠牲にできない、とデヴィッドを必死に止めるレッダー。
「ここでこいつを逃がせば、この地球も我々の惑星と同じ運命を辿る。その次は別の惑星。それを阻止するためなら、多少の犠牲も仕方はない」
だが、生命は地球の重さ、だからこの手を差し伸べるのだ。
「一つの命を守れなくて、この地球を守る意味はない。それが俺たちの気持ちだ、エクシードラフトなんだ」
レッダーの説得を受け、遂に銃を下ろすデヴィッド。その隙にカルロスはススムを撃つが、間一髪、ターボユニットを起動してレッダーが少年を救出。大炎上する工場からカルロスは逃走、ススムをブルースとキースに託したレッダーは、鉄骨の下敷きになったデヴィッドを救い出すのであった。
ヒーローの綺麗事としては正しいのですけど、こういう展開の場合、その場で“両取り”出来ないと、今後常に「カルロスの悪事による被害」と「ススムの命」が天秤にかけられてしまう危険性があるので、そこまでしっかり覚悟して書いているのかについては、若干不安。勿論、だからと言ってススムを犠牲にしていいわけではないのですが、宮下脚本はその辺りのバランス感覚が微妙に悪いからなぁ……。
あと、目の前で銃を向け合っている割には、説得シーンが冗長になってしまいました。演出として棒立ちカットになってしまったのも、いただけない。この辺りのメタルヒーローものでは最も演出の面白い、三ツ村監督だっただけに、残念。
「見直したよ。地球のポリスも捨てたもんじゃない。エクシードラフト」
地球と異星、立場は違えど同じ刑事として隼人を認めたデヴィッドは、会田親子の中の宇宙生命体を回収すると母星へと送還。逃亡したカルロスを追う為に地球へとどまり、エクシードラフトも彼への協力を約束するのであった。引きネタ第二弾は、まさかの「宇宙人」。
前回はサブタイトル詐欺でしたが、今回はサブタイトルがエンディングまで語ってしまいました(笑)
最終盤のトンデモ展開が語り草になる今作ですが、中盤にも結構、トンデモ展開しているなぁ(^^;
そして大抵のトンデモを平然と受け入れてしまう、エクシードラフトの面々の心の強さ。
しかし次回、
た、隊長に女の影?!
……そして、ロボット刑務所、っていったい。


※追記
「デヴィッド・アキバ」ってどうも聞き覚えあるなぁ……と思って過去の感想を眺めていたら、前作『ソルブレイン』41話に登場した国際窃盗団の悪役が、「デヴィッド・式場」でした。あと、ヘンリー・鳥羽(第37話)も居た。まあ過去シリーズの悪役の名前など逐一チェックしないのでしょうが、前作ぐらいは気にしてもいいような、微妙なかぶり方。というかそもそもどうして、謎の日系名前が多いのでしょうか。国際犯罪っぽい雰囲気は出したいけど、完全に横文字だと視聴層に馴染みにくいので配慮、とかそういう縛りがあったのか。