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『五星戦隊ダイレンジャー』感想19

◆第35話「新奥義クモの舞」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:井上敏樹
相変わらず他流の師範を襲っている陣、「魔性降臨」で、魔拳士化。ヒョウガ流の新奥義、クモの舞を炸裂させる。一方、道士に連れられ、日舞師範の舞を見学するダイレンジャー。道士は「日本舞踊の動きを拳法に取り込むのだ」というが、5人にはどうもピンと来ない。その帰路、亮と大五(意外と珍しい取り合わせ)は、クモの舞を受けた空手師範と遭遇する。それは受けたものの腹部からクモの形の痣が上へとせり上がっていき、のど元に達した時に被害者の息の根を止めるという、恐るべき暗殺拳であった!
飛んでくるメダル、亮に借りを返しに現れる陣。
「魔性・降臨」
「気力・転身」
「祈れ、俺を恐れながら死ぬがいい」
陣の「魔性降臨」に対し、凄く普通に転身する亮。
…………前回の交戦時、気力で吹き飛ばしはしていたけど、陣の前で変身はした事ないですよね……?
いやまあかつて、ダイレンジャーが他人の前で転身するのに躊躇した事はないのですが。
ないのですがしかし、認識的に(一応)一般人の筈の相手に、転身して襲いかかるというのはどうなのでしょう(笑)
まあ、魔拳士化した時点で、妖力を身に纏うようになり、それを感じ取ったので容赦なく転身したとか、色々と理由はつけられますが。そもそも「魔性降臨」に対して全く驚きもしませんし、その辺りの描写が完全に抜け落ちていたのは、よろしくない。
亮は一応、魔拳士モードを見てはいますが、それはゴーマ四天王の作り出した幻像と認識している筈なので、その辺りひっくるめた台詞なり描写なりは欲しかった所です。とにかく総じてみな、どちらも状況に対して驚かなさすぎ(^^;
対峙する二人、開幕早々、炸裂するヒョウガ流奥義・魔道妖拳“クモの舞”! 直撃を受けたリュウレンジャーは地面に転がり、陣はその場を去って行く。
「先生、遂にヒョウガ流は完成しました。この私の手で。……私こそ、史上最強の拳士」
師匠の墓に線香を供え、直後に正拳突きで墓石を砕く陣。
ここは陣の屈折が短時間で表現されて、面白かった所。
そこへ、亮を助ける為に陣に“クモの舞”を解除させようと4人が現れ、やはり容赦なく転身。対して魔性降臨した陣は4人を蹴散らすが、ザイドスとゴーマ怪人・大筒軍曹が乱入し、ダイレンジャーは一時退却。ザイドスを嫌う陣もその場を去って行く。
どうすれば陣を破り、亮を救う事が出来るのか……亮の前では負傷を隠す4人は日舞の師匠のもとを訪れるが、師匠は不在。なぜかそこで踊っていた陣の攻撃を受ける4人。
一方、師匠は道士カクに乞われ、ベッドで苦しむ亮の元を訪れていた。
「踊りの先生なんかに、拳士の気持ちがわかってたまるか……!」
料理人、拳士の魂を騙る。
そんな亮の前で、地面に落とした杖の上を渡ってみせる日舞師匠。
道士「これが日本舞踊の奥義、平常心だ」
例えこの杖が千尋の谷にかけられていたものだとしても、冷静にそれを渡る心……それこそが、舞踊の極み。恐怖心を押さえ、平常心で物事を見つめれば、見えなかったものが見えてくる筈。道士に うまいこと丸め込まれた 諭された亮は、自分の右手に、血の跡がある事に気付く。それは苦しむ自分を元気づけれてくれた将児が、負傷を隠していた流血……仲間達の思いに応える為、今、亮は裸ジャケットで立ち上がる!
陣の魔道破壊波を受け、変身が解除されるほどのダメージを受ける4人。そこへ飛び込んでくる、ビューティマッスル!
今回、えらく筋肉押しなのですが、なんなのか(笑)
再び陣と対峙した亮は、道士と日舞師匠の教え、そして仲間達の言葉を胸に恐怖と重圧を払いのけ、“クモの舞”の一撃を受け止める。
「見たか! これが舞踊の心、そして武闘の心、平常心だ!」
そして恐怖を乗り越えた事により、消え去るクモの痣。
どうもクモの舞は一種の暗示というか、打撃そのものよりも、精神的に相手を絡め取り、死に追いやる拳法であった模様。
にしても、中盤から参加の井上敏樹が、内容はさておき一番真面目に修行展開をしているという不思議(笑)
当初、今作は基本的にこーいう展開なのかと思っていたので、2話と陣編以外、ちっとも修行しないとは思いませんでした(^^;
陣「見事! だがな、勝負はまだ終わったわけではないぞ」
亮「臨むところだ、陣!」
こっちは5人だけどな!
大五「俺たちのチームワーク、今見せてやるぜ!」
亮「みんな、転身だァッッ!」

「気!」
「力!」
「転!」
「身!」
「よう!」(?)

一人ずつ叫ぶ、という新機軸。
ただ最後に一文字足りなかったリンが、何と叫んでいたのかは聞き取れず。「よう!」とか「しょう!」とか聞こえるのですが。
連係攻撃で陣とぶつかりあうリュウレンジャー。その時、物陰から戦闘の趨勢を注視していた大筒将軍の切り札、雷撃拳(頭の大砲から繰り出すロケットパンチ)が、隙だらけのリュウレンジャーに迫る! それに気付き、リュウレンジャーをかばって雷撃拳の直撃を受けて吹き飛ぶ陣。
「勘違いするな! 貴方の為なんかじゃないんだからね! ……そ、そう、餃子よ! いつか生まれるかもしれない、世界一の餃子の為なのよッ?!」(※注:9割虚構)
陣、気絶(笑)
横槍を許さないライバルキャラというのは数多くありますが、横槍を防いだ後に退却できないで気絶してしまったキャラは珍しいよーな。
一発限りの切り札である雷撃拳を防がれた大筒軍曹は、巨大化。しかしこんな日に限って、キバレンジャーは来るわ、ダイムゲンは来るわ、ロボット総登場で、見事な瞬殺。
……まあ、何が出たって瞬殺ではあるのですが。
そして気絶した陣は、ザイドスに拾われていた。
「オレの操り人形として、貴様は生まれ変わるのだ! ふぅーはっはっはっは!」
陣を担いだまま、いずこかへと歩み去るザイドス。はたして陣はどうなるのか……事態は風雲急を告げようとしていた。
新奥義はあっさり破られ、一匹狼キャラも崩れそうな陣ですが、まあむしろこれは、あまりに心ともない3事務員サイドへの戦力テコ入れと見れば、妥当な展開でしょうか。今回の話の出来はともかく、前回ラストからゴーマ側へ組み込まないで、ワンクッション置いたというのは、構成としては良かったと思います。
話の出来は残念の部類でしたが。
気力転身にしろ魔性降臨にしろ、お互い全く驚かないために、関係の変化みたいなものが生まれず、うまく盛り上がりの波が生まれませんでした。
「変なコスプレしやがった……!」「真っ赤な全身タイツを身に纏っただと……?!」みたいな認識の変化が表現される事で、物語性が加味されていく筈なのですが。
修行(教え)の内容が意味不明なのは、微妙にわざとっぽいですけど。


◆第36話「恨み節6千年…」◆ (監督:坂本太郎 脚本:藤井邦夫)
定休日の中華料理店で、今日も餃子パーティ中の、ダイレンジャー
「おまちどう……おかわり焼けたぞ。どんどん食ってけな」
厨房から亮が餃子を持ってきた所で、立ち上がる大五。
「大五! ……俺の餃子、まずいのか?」
「ああ」
「ええっ?!」
「いや、輝くクジャクが幻覚ではなく本当だったら……」
山を滑落した青年が、唐突に現れた美しい花園で輝く孔雀に助けられたというニュースを見た大五は、そこに聖なる孔雀の涙があるのでは? と山へと向かう事を決め、仲間達もそれに同行する事に。同じくそこを訪れ、凶暴化した植物に襲われていたクジャクを大五が助け、一行は合流。
冒頭のこれまでのクジャク編あらすじナレーションに加え、改めて、聖なる孔雀の涙ってなんだっけ? について確認するダイレンジャー
「聖なる孔雀の涙は、地球上のありとあらゆる病原体と汚れを消し去る、奇跡の力を持っている」
……えー、聞けば聞くほど、禁忌のマジックアイテムとしか思えないのですが。
その影響?で自然がバイオハザードしているみたいですし(笑)
山中を探る6人は森の木々に襲われ、更にその前にガラが姿を見せる。
そしてクジャクの口から明かされる衝撃の事実。
「昔……私とガラは、同じダイ族の娘として、仲の良い友だった」
6千年前……工事現場で落ちてきた瓦礫からクジャクを助けたガラは頬に深い傷を負い、それが原因でひきこもりに。ガラの傷跡を消す力を得ようとしたクジャク孔雀明王のもとで修行し、孔雀明王の力を得る。だが、俗世に戻ったクジャクを待っていたのはゴーマの反乱、そしてゴーマ一族の一員となってしまったガラの姿だった!
前回のクジャク編(23話)で、ガラに頬の傷を見せられて「おまえが私を恨む以前から、私はおまえを憎んでいた」と言われたのに対し、「私がおまえに何をしたというのだ」と返したクジャクさんでしたが、
よくよく考えてみると、もしかして、あの件……?
と、思い出した模様。
山中で一夜を過ごし、翌日。岩場を行く一向に襲いかかる崖崩れ。しかしそこに、道士カクが現れ気力で岩を止める。
「花も木も今の岩崩れも、全てはゴーマ怪人・万華鏡伯爵の幻術だ!」
輝く孔雀もバイオハザードも、全ては聖なる孔雀の涙を探すクジャクをおびき寄せる為のガラの罠だった。大五達とはぐれたクジャクは迷い込んだ洞穴の中で聖なる孔雀の涙を発見するが、それも幻で、正体は毒蛇のからんだドクロ。クジャクは間に合った大五に助けられ、6人は気力を集中し、幻術を打破。そこへ、クジャクへの怨念に凝り固まったガラが現れる。
「全てはこの傷のせい。クジャク、おまえを助けた事に悔いはなかった。だが、この醜い傷は私を戸惑わせた。人前に出る事も、何もかも。……私は辛くはなかった。おまえという友が居る限り。しかし、おまえは私を裏切り、いつの間にか私の側から姿を消した」
「それは!」
「わかるかクジャク……たった一人の友と信じていたおまえに、裏切られた私の気持ちが。私は初めて傷跡を憎んだ、消したいと願った。傷跡を消すためなら何でもすると誓った。たとえゴーマに魂を売ってでも!」
「違う、ガラ、私は!」
「黙れ!」
互いの思いが擦れ違い、6千年の時を経てねじれた憎しみを生み出す、と、予想外にガラとクジャクが密接に絡む展開となりました。
当初はクジャク→ガラへの憎悪だったのが、いつの間にやらひっくり返っておりますが、クジャクさん、かつての親友を瀕死まで追い詰めた上で命乞いを聞き入れ「まるで女神」とおだてられて罠にかかり手段を選ばず復讐してやる事に決めたという、なかなか壮絶な歩みです。
これ絶対、クジャククラスで中心的存在の人気者で、ガラは地味で大人しい取り巻きの女の子という、構図だよなー(笑)
ガラはようやく背景が出来て面白くなりましたが、明らかに最初から考えてなかったあおりにより、クジャクのトンデモ度が上がったような気がします(笑) ヒロインレースが、ちょっと混沌としてきた気がするぞ……ッ!
大がかりな幻術攻撃など、なかなかの実力派だったとおぼしい万華鏡伯爵ですが、気力全開シシレンジャーの霧隠れから「戦え、幻クジャク!」でなぜか自転車に乗るクジャクの幻影攻撃を受けた所を、スーパー気力バズーカで巨大化。
大連王めがけて刀振って襲いかかってくるので、1回ぐらい斬られてあげるのかと思いきや、受け流して反撃、そして疾風怒濤により、本日も無傷瞬殺でした。
ご来場、ありがとうございました。
本当に、酷すぎる。
ガラの罠を脱したクジャク……しかし、その生命力はますます衰えていく。
クジャク……聖なる孔雀の涙は、俺が必ず!」
「可哀想なガラ……」
クジャク……」
果たして、クジャクは聖なる孔雀の涙を手に入れる事はできるのか……そしてガラの心を溶かす事が出来るのか。
なんとなく、大五を軸にクジャクとガラの構図が逆転し、復讐を捨て優しさを取り戻したクジャクがかつての友を想う……という流れに持ち込みました。
クジャクさんがコスモクリーナー出来るかどうかだけではやはりドラマは弱かったので、新しい要素が加わったのは良かったと思います。
次回あたりからコウ−阿古丸ラインと絡みそうですけど、しばらくお休みしている内に、シャダム事務長が一番影が薄くなっているので、頑張れ事務長!