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『五星戦隊ダイレンジャー』感想26

◆第49話「最終決戦だァッ」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升
ゴーマ宮へと突撃するダイレンジャー。そこでは遂にゴーマの頂点に立ったシャダムが、「私シャダムが王位継承者として選ばれたからには、必ず地球を侵略してみせます」と所信表明演説を行っていた。
ううーん、やる気のない偉い人(ゴーマ15世)の下で、日本侵略作戦という閑職に飛ばされた事務長が、策謀を重ねて本社に返り咲き、遂にてっぺんに登り詰める! という展開だったらそれはそれで面白かった気はするのですが。
後付けで都合のいい設定が転がり込みすぎで、事務長サクセスストーリーとしても、盛り上がれない。
リュウ、テンマ、キリンはシャダムの召喚した近衛兵と戦い、ガラを追うシシとホウオウ。
なし崩しでスルーされるかと思われたガラの件は、拾われてよかった。まあ実際、急に改心するのもあれですしね。
苦戦する二人だったが、気力で反撃。とどめを刺そうとした時に、クジャクが姿を見せる。そしてその横に共に現れたのはなんと、「輝けるガラ!」。ガラは6000年前の戦いで死亡し、その魂は既に天界に昇天していた。そう、ダイレンジャーを苦しめ続けてきたガラもまた、ザイドスと同じく、シャダムによって作られた泥人形に過ぎなかったのである。天界のガラによって泥のガラは崩れ去り、クジャクは「大五をずっと見守っている」と言い残し、ガラと共に天界へと帰る。
そして、社長室に逃げ込んだシャダムは、ゴーマ皇帝の権威の証・大地動転の珠を手に入れようとしていた。
「ゴーマ15世、もとの土に還れ!」
土塊となっていく、ゴーマ15世。
6000年前――ダイ族とゴーマ族がともに滅んだ戦いの際にゴーマ15世は死亡していた。その戦いを生き残ったシャダムは元老院の目を誤魔化す為に、ゴーマ15世を泥人形として再生させ、影からゴーマを操っていたのだ!
操っていたのだ!
操っていたのだってば!
操っていたのだったらいたのだい!(駄々)
もう、そういう事にしておきましょう。
社長室へ飛び込んだリュウ、テンマ、キリンの前で、大地動転の珠を手に入れたシャダムはゴーマ16世(白塗り)にクラスチェンジ。スーパーレアなマジックアイテムでブーストされ、高笑いするシャダムは3人を蹴散らす。だが――

神龍、降・臨
気力と妖力のぶつかり合いに反応した大神龍がまたも地球へ飛来。ゴーマ宮を攻撃し、全てをその崩壊に飲み込んでいく……。


◆第50話「行くぞォォッ」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升
神龍の攻撃により、崩れゆくゴーマ宮。大五、リン、コウもゴーマ宮へと突撃し、遂にシャダムとダイレンジャーは最終決戦の時を迎える。大地動転の珠の威力に苦戦するダイレンジャーだったが、天宝来来の珠で対抗。大自然の気力がシャダムを打ち、大きなダメージを与える事に成功する。そこへ突然浮かび上がった道士カクのイメージ映像が、ダイレンジャーに退却を命令。
妖力は闇にして悪、気力は光にして善、しかし光あるとこに闇あり、善あるところに悪あり。
「気力と妖力もまた表裏一体。元は一つなのだ。一つの力を二つに分け、お互いが争いながら永遠に生きていく。これすなわち、人間の宿命なのだ」
「待ってくれ道士、言ってることがわからねぇっ!」
仕様です
「勝負は永遠につかない。去れ、去るんだ!」
全ては繰り返される虚しき戦いなのだと告げ、消える道士。
最後の最後まで、上から目線で色々引っかき回す、安定のタチの悪さです。
(まあ、死んだ事で自然の摂理と一体化し、戦いの裏の真理に気付いたとか、そういう解釈でもいいですが)
遂にゴーマ宮は地上に墜落し、崩壊する建物の中、どこかへ飛んで言ってしまう全ての珠。亮はひとり、逃げ出したシャダムを追い、二人はゴーマ宮の奥で生身で取っ組み合う。事務長がナイフを持ちだし、完全にちんぴらの喧嘩に。もみ合いの末にナイフがシャダムの腹に突き刺さり、崩れ落ちるシャダム。その体もまた、土塊となって崩れ落ちる。
操り人形を作り出し、影からゴーマに君臨していたと思い込んでいたシャダムすら、泥人形だったのだ!
ゴーマ宮を更地にした大神龍は、満足して帰宅。録画した朝の連続TV小説、見ないと! シャダムを倒した亮も生還し、戦いは幕を閉じる。シャダムすら泥人形だった、という一つの謎を残して……。
その事もあり、しばらくは警戒していたダイレンジャーだが、遂に自主的に解散する事に。やたらしんみり別れるのですが、いやあなた方、普通に同年代の東京都民(?)ですし、友達、続けるといいと思います(笑)
それぞれの道へ歩き出した仲間を見送った亮はふと、道士の姿を見る――が、それは、幻であった……。
そして、50年後。
今日はダイレンジャーの同窓会。
コウはどうやらビジネスの世界で成功したようですが、同窓会には呼ばれない。
かつてのアジトに揃う老けメイクのメンバーだが、そこへ老人亮が駆け込んでくる。
「ゴーマが……ゴーマが現れおった!」
街で暴れる巨大ゴーマ怪人(紐2代目?)。
だが、そこへ駆けてくる、5人の若者達。
「待っていたぜ……ゴーマ」
それは、密かに修行を積んでいた、亮達の孫5人。
彼等は気力転身し、ここに新生ダイレンジャー誕生。
その姿を見ながら亮は、50年前の道士の言葉を思い出す。
――全ては繰り返される永遠の戦いなのだ――。
で、各員見せ場をバックにスタッフロールを流し、今生も圧倒的だった大連王がゴーマ怪人をずんばらりんした所で、幕。
……うんまあなんか、面倒くさいので突っ込んだ解釈とかはしたくないかなぁ(笑)
後半は、はっきり言って残念な出来でしたし。
意欲やチャレンジ精神があれば良いのか、というとそんなわけはない、という見本のような。
軸がしっかりしていれば遊びも活きるけど、軸が崩壊していると悪い遊びにしかなりません。
時代背景として何とかマンネリ打破をしたかったとか、色々な事情もあったのでしょうし、アンチ・ヒーロー物として、一つの考察対象にはなるでしょうが。作品の完成度がここまで低いと、何を言っても言い訳です。
スト2話で面白かったのは、本編の実質リーダーだった大五さんが、妙にフォローされた事。クジャクも再登場したし、最後の新生ダイレンジャーでも、孫がセンターだったし。東條監督の中で、大五が一番、ヒーロー属性が高かったのか。
大五さんは、最後まで好きでした。
戦隊史上屈指の格好良さと思われる名乗りから始まり、アクション面では充実。
音楽も良かったです。
全ての長所をかき消す勢いで、ストーリーが大崩壊しましたが。
50年後の世界が終始コミカルで、戦いは永遠に続く虚しいものかもしれないが、地球の平和を守る為に、と陽性で明るく締めるのがせめてもの救いか。