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『五星戦隊ダイレンジャー』感想25

◆第47話「すっげェ〜真実」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久
前回は、あらすじダイジェストだと面白そうだゾ(笑)
カクにオーラチェンジャーを奪われ、半強制的に解散の運びとなったダイレンジャー。将児はボクシングのトレーニングに励み、知は久々にハサミを手にし、リンは不味い餃子をコウに食べさせていた。
なんか、知さんと亀夫は、どう見ても付き合っている。
空疎な思いを抱えながらも、それぞれの日常に戻ろうとする3人だったが、突然、コウ母の形見の指輪が光り出し、亀夫が亀に戻り、将児は3バカの幻を見る……と、それぞれ異変が起こる。
そして、亮は山奥で上半身裸で奇声をあげていた。
「なんなんだ! なんなんだよ道士カク! 俺は……俺はあんたを親父みてぇに信じて従ってきたのに!」
そうだったのか。
今明かされる、衝撃の「すっげェ〜真実」。
まあ、実の父はどうしようもない駄目人間でしたし。
しかしまあ、そんな心理背景があるなら、
ちゃんと描いて。
あと、「親父みたいに信じて」「従う」という動詞が=で繋がっている辺りに、それとなく道士とダイレンジャーの関係性が窺えるのは、もはや脚本家の嫌がらせを考えたくなるレベル。
思い惑い、苛立ちをまぎらす為に拳を振るう亮の元へ飛んでくる陣のコイン。突如、亮に襲いかかってきた陣は、拳士たるもの私情を捨て、平常心で真実に辿り着け、と諭す。
「カクが居たからお前が居たのではない。カクが居て、そしておまえも居た」
それは神の気まぐれが見せた幻だったのか――かき消える陣、だがその言葉に、迷いを振り切る亮。
「そうか……わかった、わかったぞ陣! カクが居ようと居まいと、俺の、いや! 俺たちダイレンジャーのやるべきことはたった一つ! ゴーマを倒すことだ!! うぁぁぁぁぁ、あぁぁぁッッ!」
一方、妖力アンテナの前で瞑想する大五の元には、昇天したクジャクが姿を見せていた。
クジャク……」
「大五」
「心配はいらないよ。ダイレンジャーが解散しても、俺はうろたえたりはしない。この二本の塔で必ず、必ず何かが起こる。それを待っているんだ」
どこまでも、ひたすら格好いい大五さん。
そこへやってくる将児、知、リン。何かが起きている……その異変を察知した3人はこのアンテナの元に集い、そして亮も姿を見せる。
「たとえ道士が居なくても、俺たち5人は居るんだ。ダイレンジャーは、解散なんかしねえんだ!」
だがそこへ、シャダムの指示で、妖力アンテナを破壊しに現れるザイドス。
ゴーマでは、次の皇帝の座を賭け、カクとシャダムの決闘の時が迫っていた。カクはゴーマに戻り、その全権を得る事で、戦いを終結に導こうとしていたのだ。
「冥土の土産」にぺらぺら事の次第を喋ってくれるザイドスの話を聞いて5人が次々と「そんな事を考えていたなんて」「水くさいぜ」「僕たちはなんてことを」とか言って、必死に勢いで誤魔化そうとしているのですが、そもそも6千年前の裏切り者がしれっと本国に戻って権力握れるという展開は相当無茶で、カクがそんな計算をしていたとも夢にも思えず、5人もザイドスも、いい感じに騙されています(笑)
まー、道士がゴーマ内部の自分の派閥から情報を得ていたのは確かでしょうが、それにしても成り行き考えると変に整合性つけて道士をフォローしようとした結果、余計にわけのわからない事に。そして前回の今回でさくっと反省された結果、圧倒的に被害者なのは子龍少尉。しかもこの場合、ダイレンジャーだけではなく、上司(カク)の言動/行動もタチ悪いので、二重に不幸。
「今のまま試合に臨めば、シャダムの方が圧倒的に強い!」
とか熱病にうかされて意味不明の譫言を言い始めるザイドス事務員ですが、カクがゴーマの全権を握る決闘に確実に勝つ為に用意したのが、妖力と気力を自分の体に集める、二本のアンテナであった。
えー……この前のシーンで、再登場した田豊将軍が「正々堂々と決闘に望め」とカクとシャダムに訓示するのですが先にカクの方が卑怯な手段を講じているよ!! シャダムがザイドスにアンテナを壊すように指示を出して、シャダム卑怯っぽく見せようとしているのですが、何もかもが一から十までおかしい(笑)
道士カクの為に、このアンテナは何としても守らねば、と立ちはだかる5人。
「黙れダイレンジャー! いや、もうおまえらはただの人間だったなぁ。揃いも揃って、死ににきたかぁ」
確かに転身は出来ない。
だがそれでも、ダイレンジャーは解散などしない!
「行くぜみんなぁ!」
次々と、名乗りポーズを決める5人。



リュウレンジャー、天火星・亮!」
「シシレンジャー、天幻星・大五!」
「テンマレンジャー、天重星・将児!」
「キリンレンジャー、天時星・知!」
「ホウオウレンジャー、天風星・リン!」


「天に輝く、五つ星」
「「「「「五星戦隊・ダイレンジャー!」」」」」


生身での名乗り、という格好いいシーン。惜しむらくは、予告からOPから、ガンガン使ってしまった所。このシーンは、本編まで取っておいた方が効果的だったと思います。
「バカめ! 転身も出来ずに揃い踏みかぁ。はっ、笑わせるな!」
ザイドスは雑魚戦闘員を呼び出し、生身の5人と戦闘開始。
そして――ゴーマ宮では決闘を間近に控えたカクが、唐突に5人との回想思い出タイム。
本編にそんなシーンが存在しない為なんとなく記憶を捏造する道士。どれもこれも、散歩中にすれ違った思い出というのが凄い。
「もし不幸にして私が敗れても、私はいつもおまえたちの中に生きている。頼んだぞ」
挙げ句、勝手に心の中に生存された!!
思い出まで領空侵犯するトカ、恐るべし気力洗脳!!
対するシャダムも、気合いと共に変な鎧姿にバージョンアップ。
ゴーマの偉い人達は、本気出すと格好悪くなる仕様なのか(笑)
えー、筋の骨子だけ取り出すと、盛り上がっても良さそうな展開なのに、物語的な積み重ねが致命的に足りない為、どうにも歯車が噛み合いません。1年物のシリーズで伏線が完全に機能して収まるのはどだい難しいと考えておりますし、設定の変更や微修正などあるものだとは思っていますが、変更された事柄を描写しないまま、突然イベントが発生して「こういう事だから!」というのが多すぎます。
特にシャダムは、初期は明らかに小物っぽく描いていたのに、途中で何のフォローも入れないまま終盤で急に実力者扱いしてしまった為、ひたすら意味不明な人物に。
もういっそ、
事務長「ふふぅ、ふふはははははは、今までの俺は、敵であるダイレンジャーを欺く為の仮の姿よ。敵の力を知り、己の力を知る、それが拳法の奥義だ。ガラ、ザイドスよ、ゴーマ一族・シャダム中佐の力、 まだまだ衰えてはおらん、見よ。はいやっ!」(@鬼忍・毒斎様)
とかの方がまだ説得力ががが(笑)


◆第48話「壮絶!!道士死す」◆ (監督:小笠原猛 脚本:荒川稔久
またサブタイトルで殺されてしまった……(^^; いやここはお約束でいいのですけど、このお約束を活かす為には、ここまでで使ってはいけないと思うわけですが。
再登場も束の間、ゴーマ15世に関する見てはいけないものを見てしまい、シャダムに斬られて田豊将軍、退場。
そして遂に、ゴーマ16世の座を賭けた、カクとシャダムの決闘が始まる。
前回、
「今のまま試合に臨めば、シャダムの方が圧倒的に強い!」
とエールを送られた事務長ですが、蓋を開けたら大方の予想通り、道士に微塵切りに。ザイドスの頭の中はいったいどうなっているのか。何も詰まっていない説もありますが。
カクは鮮やかにシャダムの剣を奪うと敢えてそれを捨て、素手ごろでめっためったにしてやろうとした所を、飛び道具で反撃を受ける。これにイラッと来たのか、カクは切り札「気力妖力大合体」を発動し、ど派手に吹っ飛ぶシャダム。
だが、生身のダイレンジャーの奮闘も空しく、ザイドスの攻撃が遂に妖力アンテナを破壊してしまう。妖力の発動に失敗した隙を突かれ、シャダムの反撃を受けるカク。そして5人もまた、ザイドスに追い詰められていた。その時――陣のメダル、クジャクの羽、3バカの寄せ書き、ミドリガメ、コウ母の指輪――各自の大切なアイテムが光り輝き、空に浮かび上がる関係各位の映像。
「みんなぁ、立てぇ! あいつらが言ってるぜ……なにやってんだって、頑張りやがれって、俺たちは、負けちゃいけねぇんだぁ!」
各自の思い出アイテムと気力がバーストし、ゴーマ本社ビルに飛んでいくと、それに導かれてオーラチェンジャーと天宝来来の珠が5人の元へと飛んでくる!
…………盛り上がっていい筈のところなのですが、とにかく各自の声援キャラの落差が激しすぎ(^^;
大五さんは文句なくテンション上がっていいと思うのです。
将児も男の友情でまあ良し。
亮もこの際、ヒロインなので仕方ない。
しかし……亀。
亀はどうなのか。
二人は本当に付き合っているのか。
他にもう、考えられない(おぃ)
そしてコウ母。
コウがコウ母ならわかります。
しかしリンが、コウ母。
そもそも劇中で、何秒会話をしたのか。
リンは最終的に“とてもお人好し”と言うしかない性格になったのでコウ母に対して勝手に責任を感じていそうではありますが、それにしても酷い。

知さんはどれだけ扱い悪いのか。
リンはどれだけ不幸なのか。

結局ここでも、物語の積み重ね不足が露骨に出て、なんとも歯車の噛み合わない形に。長期でじっくりロマンスやってしまった大五さんと、他のメンバーの落差、という問題でもあるのですが。
「みんなぁ、転身だァッッ!!」
「そんなバカなぁ!」
ついでにキバチェンジャーが帰ってきたらしいコウも駆けつけてキバレンジャーに転身し、追い詰められたザイドスは自ら巨大化。大連王、ウォンタイガーとぶつかり合う。
クライマックスに来て、生身vs巨大ロボ、という絵は面白い。
ザイドスを止めようとするダイレンジャーであったが、決闘の場をこっそりと離れていたガラが、気力アンテナを破壊してしまう。気力のブーストも断たれ、シャダムの猛攻の前に倒れるカク。
最後の力を振り絞って立ち上がったカクを、無慈悲に貫くシャダムの刃――!
道士、完全に策に溺れる。
どう考えても「気力妖力大合体」とか余計な手段を弄さないで、正面からぎたぎたにすれば良かったと思うのですが、それともアンテナが立っているだけで、基本能力値を引き上げていたのでしょうか? 作り手も完全に、劇中パワーバランスがよくわからなくなっている感じ。
巨大ザイドスは、秘術を披露し、変な頭に変身(帽子脱いだ?)。
「頭に火山が!」
「ザイドス怒りの大噴火だぁ!」
どうやら、脳みその代わりにマグマが詰まっていた模様です……。
というか、「頭山」?(※落語の演目)
大噴火でダイレンジャーを驚かせるザイドスであったが、亀夫がダイムゲンに変身、七星合体でさくっと潰される。今回もしぶとく生き延びるザイドスであったが、突如、その手足が土くれとなって崩れ始めると、まるで土人形のような姿になって、崩れ去ってしまうのであった。物陰からその光景を見ていたガラは、恐怖の表情で逃走。ダイレンジャーはアジトに残されていたバイクを、ゴーマコロシアムへと走らせる!
放棄されたアジトにわざとらしく残されていたバイク、再変身に関係でもするのかと思ったら全くそんな事は無かったのですが、ここで使われるだけ……?(^^;
だが、コロシアムに駆けつけた5人が目にしたのは、うち捨てられた瀕死の道士カクの姿であった。道士は5人に後事を託すと、
「おまえたちの手か…………」
5人の手の温もりを感じながら、息絶える。
次回、『社長 シャダム耕作』最終話「てっぺん」。
出世の階段を登り詰めた男が、ダイレンジャーとの最終決戦に挑む!