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『五星戦隊ダイレンジャー』感想20

◆第37話「必見!!でけェ奴」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升
地球へ迫る巨大な龍……それに反応するかのように、亀になったり人間になったりを繰り返す亀夫。
「恐怖の大王が来る……」
そして10歳の誕生日が近づくコウは妖力による謎の発光現象を起こす。「外からゴーマが妖力を送り込み、夢の中で操っている」とコウの意識の中へダイブした白虎神剣は、そこでコウとともに復活した阿古丸と出会う!
「久しぶりだね……コウ」
再登場時に大きくなったりするかと思いましたが、ままでした。
その代わりに、頭飾りを外すと、なんかぐろい跡が。
「今の私は昔の私とは違う。地獄の霊力を得て、何十倍にも強くなったんだ」
なんかもう、ゴーマの人達は一度まとめて地獄に落としてしまえばいいのでは状態(笑)
更になんでも見通せる千里眼を手に入れた阿古丸はコウの体の秘密を知り(というか、今まで一切知らなかったらむしろ不自然なのですが、その辺りの何を知っていて何を知らないかを、面倒くさいので一括して、“何でも知っている”事にしてしまったぽい)、ゴーマになるその日まで、コウを意識不明に留めようとする。その目的は、コウをゴーマに引き込む事でダイレンジャーを壊滅に追い込み、ゴーマの中で確かな功績をあげる事。
「父上は失脚。私に許しを請わなくてはならないというわけです」
…………まあなんかその人、既に左遷状態としか思えないですけど。
その頃、将児と大五は、パチンコに突っ込んでいた。
そこへ現れたて大当たりを出しまくるパチンコ大名人の正体は、ゴーマ怪人。
「私はパチンコの下手な人間とは戦いたくないのです。ほな、さいなら。フィーバー、フィーバー」
とやる気のないパチンコ大名人だったが、妖力は高く、実力は本物。阿古丸の脚元をすくいかえそうとするシャダムは、パチンコ大名人の妖力と自分の妖力を合わせ、コウを洗脳。街で暴れるパチンコ大名人を迎撃に向かったダイレンジャーに、キバレンジャーが襲いかかる!
シャダムと阿古丸の絡みは、面白そうなのにどうにも面白くなりません。
延々、お互いに嫌がらせと足の引っ張り合いをしているだけ(^^;
キバレンジャー、ガラ、ザイドス、と交戦するダイレンジャー。巨大化したパチンコ大名人に挑む龍星王。その時……暗雲が漂い、出現する巨大な黒い龍。黒い龍はダイレンジャーもゴーマも、もろともに攻撃。
「その名は、ダイジンリュウ
って、いきなりナレーションで(笑)
とにかく大きい、黒い龍。
比率としては 人間:巨大化怪人 に対して 巨大化怪人:ダイジンリュウ といったところ。
果たしてダイジンリュウとは、なにものなのか?!
うーん……ダイレンジャーvsゴーマがそもそも割とぐだぐだなので、更なる存在が……と出てきてもどう盛り上がっていいか反応に困るというか、さて次回、どう転がしますか。


◆第38話「えーッ!! 停戦!?」◆ (監督:東條昭平 脚本:杉村升
地上へ降り立った大神龍、二足歩行モードになると、凄まじい威力の光線を放ち、
東京・大壊滅
……いやもうこれ、駄目じゃないですかね、東京。
というレベルの大破壊で、もはや完全にゴジラ映画の世界に(笑)
特撮班は、そうとう気張ったっぽい。
混乱の中で、姿を消してしまったコウを探すリン。そして超気伝獣でもある亀夫は、本能的に大神龍の存在について知っていた。
それは、愚かな戦いを続ける人間達を滅ぼし、全てを無に還す事で宇宙の秩序を守ろうとする、超存在であった。
ダイレンジャーの正義も、ゴーマの野望も、神龍の視点からは何の意味も持たない。
争いを続けるものを、ただ消し去る。
それこそが大神龍の行動目的であり、地球を滅亡から救う手段はただ一つ――ゴーマとの戦いを止めるしかない。
“ヒーローの戦いを支えるテーゼを根本的に無視する”という、戦隊シリーズとしては、そうとう傾いたと思われる危険球。
なおここでアジトの謎TV(気力アンテナ?)に映るニュースのシーンは、初代『ゴジラ』のパロディ。
これを聞き、面々に街の人達を助けコウを探せ、と指示を出した道士カクは、アジトの奥にある秘密の通路を開く。その先にあったのは浮遊する輿……そししてそにれ乗った道士は、ゴーマ宮へと向かう!
非常ベルと銅鑼が鳴り響き、ゴーマ本社で災害のような扱いを受ける道士(笑)
群がる社員達を、身に纏う青白い光で蹴散らす道士カク――その力は「なぜゴーマでもないのに、妖力を」?!

「ほっほっほ、道士カク、久しぶりじゃのう」
「休戦協定を結びに来た」

神龍による地球滅亡を防ぐべく、驚愕の提案を申し出る道士カク。だが、ゴーマ15世はそれを拒否し、むしろこの機会に一挙に地球侵略を、と盛り上がる。
出てくる度にゲームに興じている15世でしたが、地球侵略、意外にやる気があった模様。
「おまえたちが負けを認め、許しを乞わない限り、戦いは、絶対に、やめぬぞよ」
力強く宣言する15世だったが……ゴーマ宮、大神龍の攻撃を受ける(笑)
凄まじい威力のブレスを受け、飴細工のように崩壊する本社ビル。社長の椅子から転げ落ち、奈落へ真っ逆さまになりかけた15世に手を伸ばしてギリギリで掴む道士。
「休戦協定に同意するんだ!」
「やじゃ! やじゃ!」
道士、脅迫。
一方、街を破壊して回るパチンコ大名人を止める為、大神龍に襲われる危険を冒してでも、大連王に合体するダイレンジャー
亀夫によると「争いがあると、外国からでも超スピードで戻ってくる」そうなのですが、パチンコ大名人が大暴れしていてもスルーという事は、一方的な破壊ならOKという事なのか?(^^;
ゴーマ宮を破壊して満足したのか、戦場に現れた大神龍は、パチンコ大名人を踏みつぶす(笑)
大名人はもう、“不謹慎と言われそうなネタをやってみたかった”以上の意味がなさそう(^^;
そして、遂にクリティカルヒットを受けた大連王合体解除。
もうこれだけで、大神龍が如何に恐ろしい存在かがわかります(笑)
残された龍星王は武人変化した亀夫/ダイムゲンに救われるが、容赦なく踏みつぶされそうになるダイムゲン。しかしその時、大神龍は唐突に活動を停止し、浮上、宇宙へと去って行く。
「ゴーマと休戦協定を結んだ?!」
間一髪、ゴーマ15世がカクの脅迫に屈したのであった。
……て、世界規模で大破壊をしているのに、ダイレンジャーとゴーマが休戦したら満足して帰る、という大神龍さんの基準はさっぱりわかりませんが(^^;
これは放っておくと、テンション上がった大連王が世界を滅亡に追い込みかねないとか、そういう判断だったのか。
「道士カク! ちょっと待ってくれよ! あんた……何か隠してるな」
いったいどうして、ゴーマと休戦協定を結ぶ事などできたのか? ここに来て、今更ながら、一斉に道士に不審の目を向ける男衆。道士はその疑問に答える事なく、ゴーマが協定を裏切った時の備えをしておくようにと皆に告げるのであった。そしてコウを探し続けるリンは瓦礫の間で白虎神剣を発見して回収するが、コウは行方不明となり、ひとり廃墟を彷徨っていた……。
暴れるだけ暴れて、あっさり帰宅してしまった大神龍。敵味方の戦闘の構図に乱入して好き勝手に暴れ回るという点では、広義のバイオハンター系でしょうか。だいぶ、大きいですが。
ゴーマとダイレンジャーが休戦しただけで帰るなら、世界各地で暴れ回っている、という状況設定は必要なかった気はするのですが、それを加えた事で、かつてないトンデモさんぶりが印象づけられた所はあり、難しい所。かつてないトンデモだからこそ、もっと暴れても良かったとは思いますが。……まあそれをやるには、最初に派手に破壊しすぎたか。
色々と、インパクトだけだった感もありますが、デカい・強い・大連王を倒した!!!!!!!!とやりきってくれたので、面白かった事は面白かったです。
大連王がここまで無敵だったのが、結果として凄く効きました。
休戦協定は結んだものの野望を諦めたわけではないゴーマ15世、怪しさ全開になってきた道士カク、そして復活の次の回に空気と化した阿古丸。果たして、戦いはどうなっていくのか……
次回、同棲。
というか、サブタイトルで殺された?!