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『特捜ロボジャンパーソン』感想9

◆第11話「弱虫戦士の微笑」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:増田貴彦)
工事現場で光線銃を振り回して戦う、黒ジャンパーの男と、宇宙刑事の助手みたいな服装の女。女はロボットハンター・石崎ミサトであり、その目的は、暗殺ロボットなどを倒して高性能な人工知能チップを奪い取る事。首尾良く暗殺ロボットを倒したミサトだったが、暗殺ロボット・ジョニーは、組織が必ず復讐する、と言い残す。
「ま、待て……」とか言うから命乞いでもするのかと思ったら背後の組織をアピールしたり、一足遅れで駆けつけた組織・タケガミファミリーのボスが「ジョニー!」とロボットに駆け寄ったり、なんだか家庭的(笑)
それにしても、『ジャンパーソン』世界のロボットの標準化は留まる所を知らず、段々、《ギルド》はそれほど大した事は無かったのかもしれない、という雰囲気になってまいりました。
暗殺ロボットの戦闘力強化とか、市民ロボットの完全な潜伏とか、独自のテクノロジーが凄かったというより、既存技術のアップグレードだった模様。……いやまあそれでも、ここまで登場した悪の組織の中では、たぶん一番凄いのですが(笑)
……或いは、基本、《ギルド》が資金稼ぎにあちこちに売っていた暗殺ロボットとかで、出てくるロボットはだいたい《ギルド》の蒔いた種だったりするのか。
比較して《ネオ・ギルド》はもう、作品設定からどんどん、ポンコツ組織確定の勢い。
三年間、何百というロボットを狩り続けてきたミサト、その真の目的は、事故死した兄・剛が遺した、コピーロボットに適合するチップを探し出す事にあった。
剛が研究中に事故死した為に未完成となったコピーロボットは剛そっくりの容姿で、なぜか服装がそこはかとなく流星さん(『メタルダー』)風。今は剛の共同研究者(と思われる)であり、ミサトの面倒を見ている(と思われる)、中年の博士の手で管理されていた。
この博士、身寄りのないミサトをバックアップしていたり、ミサトの職業が職業なので兄ロボットと一緒に薄暗いアジトに隠れていたり、それでもミサトを心配して止めようとして止めきれなかったり、物凄くいい人なのに劇中で名前すら設定されず凄く可哀想。というか人生の被害者?
背後の組織と敵対するリスクを冒してまで手に入れたジョニーのチップも剛ロボットに適合せず、落胆するミサトの前に姿を見せるセーラ。セーラはどこで手に入れたのかジャンパーソンの設計書を手に、ミサトにジャンパーソンの始末を依頼。設計書に書かれたスーパーAI欲しさに、ミサトはジャンパーソンへと果たし状を送る。だが同時にセーラは、ジョニーの仇とミサトを狙うタケガミファミリーにその情報を流していた……。
果たし状に応え、決闘の場へ律儀に向かうJPさん。
「おまえの目的はなんだ」
て、凄く普通に喋った!
サブキャラの途中退場などもあり、やはりこう、どうにもならなくなったのか、急速に他人と意思疎通をはかっていくジャンパーソン。個人的には基本無言でパニッシュしていく方が好きだったのですが、これはもう、物語を作る為に、致し方ない所か。いっそ、完全な協力関係にはないけれど(JPさんにその気が無い)事件現場に行くといつも居る、半相棒の人間キャラクターを置いて変則バディ形式にするとかそういう手段もあったような気もしてくるのですが、当初どういう構想で“物語”を造っていくつもりだったのか、さすがに気になる所です(^^;
ジャンパーソンのチップを奪うべく、問答無用で攻撃を仕掛けるミサト。セーラにそそのかれたタケガミファミリーが両者に向けてバズーカ砲撃をぶちこみ、爆炎の中でJPさん、ミサトをお姫様だっこで救出!
ミサトを退避させたジャンパーソンはタケガミファミリーにジャスティックで襲いかかるが、バトルスーツ姿のマヤが登場し、セーラとファミリーは逃亡。
戦闘モードのマヤとジャンパーソンは、初顔合わせでしょうか。特に何の反応も示しませんでしたが。
ジャンパーソンはミサトの怪我を手当し、その姿に、思い出の中の兄の面影を見てしまうミサト。
ま さ か の フ ラ グ !!!
だが、
「君に一言云っておく。死んだものは帰らないんだ」
一瞬でクラッシュ!
ジャスティスは、今日もドライでクールでどこまでも男らしい。
ジャンパーソンに敗れたミサトがアジトへ帰ると、そこは何者かによって荒らされていた。消えた剛ロボット、怪我をした博士、剛ロボットの心配しかしないミサト。
博士はそろそろ、光線銃でその女を背後から撃っても許されると思います。
現場に残されたのは、「剛ロボットを返してほしければD埠頭の廃工場へ来い」というセーラからのメッセージであった。博士の制止を振り切り、足を引きずりながら廃工場へ向かったミサトが、横たえられていた剛ロボットに近づくと、なんと目を覚まして動き出した剛ロボットがミサトに襲いかかる!
……嗚呼、そんな衣装(そこはかとなく流星さん風)を着せるから、ぽんこつに。
剛ロボットにジョニーの戦闘回路を埋め込む事で動かし、ジャンパーソンをおびき寄せようとするセーラ。兄のコピーと戦う事ができずに倒れるミサトに向けて、ジョニーの仇じゃけんのうとばかりに迫る、ファミリーのボスの銃口
その時、風を切るJPカード!
「ジャンパーソン・フォー・ジャスティス!」
ミサトを守ったジャンパーソン、容赦なく、兄ロボットのみぞおちにパンチ!
そして追い打ちで、いきなりブレードですんばらりん。
男らしい、男らしすぎるよジャンパーソン!
「よく見るんだ、これが君の兄なら、真っ赤な血が流れる筈だ」
駄目押しとばかりに、サーチで(視聴者に)強調される、「ロボット」の4文字。
必殺モードのジャンデジックが炸裂し、兄ロボット、大 爆 発!
泣き崩れるミサトがすがりつくのは、人間の血肉などではなく、機械部品の残骸でしかなかった……。
残るタケガミファミリーをジャスティックでしばくジャスティスだったが、その背に、「よくもお兄ちゃんを」と妄執にとらわれたミサトの光線銃が突き刺さる。更に隠れていたセーラが工場を爆発させ、巻き込まれる悪漢ども、そしてミサトを心配して駆けつけた博士。
その中で、平然と仁王立ちするジャンパーソン。
ジャンパーソンは悪党達をダークジェイカーに押し込んで脱出させ、爆発のショックで気を失ったミサトを再びお姫様だっこで、博士とともに救出。
ミサトの兄への家族愛だったり、博士のミサトへの疑似家族愛だったりが定型以上のものとして描けなかった事と、世界観が不安定な為に“二人がどれぐらいの無茶をしているのか”が表現しきれなかったりで(本来それらを第三者視点で表現する筈だったサブキャラが軒並みパニッシュされてしまった為)、物語の流れとしては微妙な出来だったのですが、JPさんのラスボスぶりが突き抜けすぎて、“なんだか格好いい”の領域に。
……まあこれが、この作品の理想の形でしょうか今のところ。
あと、セーラさんはやはり、そこはかとなく可愛い。
帯刀さんから次に失敗したらリストラ宣言が出てしまいましたが、リストラされないといいなぁ……。
「銃を抜きなさいジャンパーソン、兄の仇を討ってやる!」
安全な場所で気絶から回復したミサトはあくまでジャンパーソンに銃を向けるが、いい加減、そんなミサトを張り飛ばす博士。博士の言葉と、ジャンパーソンの過激すぎるショック療法、二人の想いに、ミサトはようやく、妄執から解き放たれるのであった……。
最後の、
「もう一度、やり直すんだ」
というジャンパーソンの台詞は、ベタすぎるし、普通すぎて、要らなかったかなぁ……。この辺りはもう仕方ないかもしれませんが、折角のニューヒーロー(理不尽)の特色を、あまり自ら削りにいくのは、勿体ない。JPさんには出来るだけ、気遣いを言葉にしない(気にしているのかしていないのかわからない)ヒーローでいてほしいです(笑)
次回、
「新装備デュアルレーザーを君は見たか」
ラスボスの本気は、まだまだこれからだッ!
全編このペースで新装備が追加されたら、面白いけどなぁ……(笑)