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『ガンダムビルドファイターズ』第2話感想

イオリくん、ゴールドスモーについて、一言も解説せず!
……まさか新番組で、一番最初に2話に辿り着くのがこの作品になるとは思いませんでした(笑) まあ、バンダイチャンネルで軽く見られるからなんですが。
基本的な世界観の説明をしながら、とりあえずまずはアクションで引き込む、という造りは前回と同様で、作品の土台は2話まででしっかりと造ってきました。
と同時に、大きな問題が一つ。
それは今回で言えば、ゴリラがゴールドスモーについて語る場面が無い事。
これは『∀ガンダム』ファンとしてとか、そういう話ではなく、前回でいえば、おかっぱくんのギャンのように、ゴリラは数多あるガンプラの中から、敢えてゴールドスモーを選んでいるわけで、とすれば、そこに何らかの思い入れはないのか。
少なくとも児童向けアニメとしては、そこには思い入れを持たせた方が良いでしょう。
別に深いドラマではなく、原作が好き、見た目が好き、武器が好き、その程度の事でいいので、「俺の愛機」に対して思いを語るシーン、というのは欲しい。
これはゴリラに限らず、部長のザクについてもそうで、1−2話通して、登場人物のプラモデルに対する愛情というのもが見えてこない。
まー、おかっぱくんは主人公青いわく操縦が乱暴で、他人の造ったキットでもOKという人なのでギャンには思い入れが無かったのかもしれませんが、逆におかっぱくんのそういった部分を浮き彫りにする為にも、他のキャラでの差別化は必要であろうと。現状、主人公からして、自分の造ったキットへの思い入れが特別伝わってくるわけではないですし。
児童層に訴求する上で、「俺の○○」というのは強い力を持った要素であり、その部分が欠けているのは気になる次第です。
穿った見方をすると、劇中人物に特定MSへの思い入れを語らせてしまうと、高年齢市場へはむしろマイナスに働くのでは、と計算したのかもしれませんが、そうであったらどこか、本末転倒という気はします。
またその流れで前回同様、プラモデル作成の過程、プラモデルの出来がガンプラバトルに如何に影響を与えるか、というのがほぼ描写されないのは残念なところ。
イケメン部長も、主人公青同様、「凄いモデラー」で済まされてしまいましたし。
まあ、あくまで「ガンダム市場全般」のアピールになれば良く、「プラモデル」という要素にそれほどホビーアニメ的なこだわりはない、のかもしれませんが。低年齢層の主要市場で考えているのはおそらく、カードゲーム筐体ですし。
次回、どんな風に転がすかかなぁ。