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『特捜戦隊デカレンジャー』感想4

◆Episode.05「バディ・マーフィー」◆ (監督:竹本昇 脚本:荒川稔久
非番の日、バンを荷物持ちにショッピングに繰り出していたウメコは、他のメンバーが出動している所に出くわす。アリエナイザーに狙われている、と通報してきたのは岩木という見るからに嫌な感じの男。リーダーの私が来たからには大丈夫、というウメコにも「こんな小娘が?」と態度も悪い。
……て、誰も「ウメコがリーダー」には突っ込まないのか。
というかもしかして、ウメコがリーダーなのか?!
そこへ姿を見せる、アンリ星人ベイルドン。
襲撃から岩木を守った5人は変身して名乗りを上げるが……
「いつつ……いったいぜんたい、ライセンスはどこ?」
「「「「ええっ?!」」」」
ウメコがSPライセンスを紛失していた(笑)
アバンタイトルで名乗り入れた上で、見事なオチ。
ウメコが街にSPライセンスを探しに戻る中、4人はベイルドンの召喚した雑魚ロボットと戦闘開始。今回は緑がDナックルを使用しており、マグナム、ナックル、ロッド、スティック、は共通装備という事の模様。
一人少ないデカレンジャーが雑魚と戦っている間に、岩木に迫るベイルドン。実は岩木の正体は宇宙人で、ベイルドンとはある取引関係にあったのだった。凶悪犯罪者であるベイルドンへの警戒としてデカレンジャーを呼んでいた岩木だったが、結局、ベイルドンに脅され、無報酬で赤い液体を手渡す事に。謎の液体を手に入れたベイルドンは、デカレッドの二丁拳銃をものともせずに逃走、姿を消す。
今日も捜査ミスだぜデカ!
その頃、ようやく試着室でSPライセンスを発見するウメコだったが……
「バカやろー!!」
ボス、さすがに怒る。
岩木を事情聴取したデカレンジャーは、彼が優秀な科学者であり、研究の資金欲しさに数多くの前科を持つベイルドンと取引していた事を知る。だが、薬の効果については口をつぐむ岩木……ベイルドンが行動を起こす前にデリートしなくてはならない、とボスはロボット警察犬・マーフィーA9の出動を決断する。
スペックは優秀だが、AIの性格に難があり、出てくるやいなやボスの足を電柱に見立てて粗相をするマーフィー。
「またか……」
「大丈夫、それただの、冷却水だから」
見た目要するに大きなAIBO(確認したら、1999年7月に最初のモデルが発売されて、2006年3月に生産・販売が終了)なマーフィーは、我が物顔でボスの机に座り込むなど、実に問題犬。
にしてもまた、撮影が大変そうなキャラを出してきたなぁ(大きな動作はCG処理)。
ボスはウメコに、そんなマーフィーとコンビを組むように命令。
「大丈夫なの、ドギー」
「ああ、毒をもって毒を制す、だ」
ウメコ、毒扱い(笑)
やはり辺境の地球署は、問題児の吹きだまりなのか。
ベイルドンの残したパーツ(何これ?)から、その臭跡を追うウメコとマーフィーだったが、マーフィーは全くウメコの言う事を聞かない。一方、粘り強い粘り強い尋問という名の可視化できない何かにより岩木がベイルドンの犯罪計画について口を割る。ベイルドンの計画……それは、全人類を液体燃料にする、という恐ろしいものであった。岩木が渡した薬は噴霧する事で人間をドロドロに溶かす事ができる……が、ベイルドンがためしにスライム化した人間は、何故か数分で元に戻ってしまう。岩木はベイルドンが裏切った時の事を考え、薬品からある大事な成分だけを分離していたのであった。
捜査目標を変更、岩木の隠した青い成分を探す事になるウメコとマーフィー。相変わらずの不遜な態度で「釈放してくれれば場所を教える」と取引を持ちかける岩木むかつくで一致団結したウメコとマーフィーは、薬の隠し場所らしき場所に辿り着くが、ウメコが幾ら地面を掘り返しても、薬は出てこない……。マーフィーの追跡は的外れだったのか?
というか、見ていないで手伝え野郎共。
追跡失敗にマーフィーは基地で落ち込み、メンバーが今後の方針を話し合う中、ひとりマーフィーを信じて穴を掘り続けるウメコ。そして遂にDスコップが金属のケースを掘り当てる。マーフィーの追跡は、間違っていなかったのだ!
今回ここまでは特に悪くなかったのに、この後のウメコがやったーみたいなカットが凄く間延びした変なカット。放水(雨の演出)とかの関係で、撮れるカットが限定されていたのかもしれませんが、ちょっとがっくり(^^;
だがそこへ現れるベイルドン。動きを見せなかったベイルドンは、岩木の身柄を確保したデカレンジャーに、青い液体を発見させて横取りしようと待ち構えていたのだった。変身するも、強敵ベイルドンを相手に危機に陥るデカピンク。その時、その悲鳴を捉えて、マーフィーが走り出す! 猛ダッシュで駆けつけたマーフィーの噛みつき攻撃でひるんだ所に連続ラッシュでデカピンクはベイルドンの角を叩き落とし、残り4人も到着。
デカレンジャーは揃い踏みし、更にデカレッドの持ってきたキーボーンをくわえたマーフィーは、バズーカモードを起動、最強の武器Dバズーカへと変形する!
犬、撮影の大変そうなサポートキャラだなぁと思ったら、まさかの必殺武器。
単独の索敵ユニットとしては手間かかりすぎではないかと思っていたのですが、色々と腑に落ちました。それにしても、索敵ユニットが最強の武器に変形って、アールジーコの遺伝子継承者か(笑)
そして、どうしてデカレンジャーの皆さんは、裁判の開始前からバズーカを構えているのでしょうか。
「アンリ星人ベイルドン、五つの星における大量殺人、及び人間ガソリン化による殺人未遂の罪で、ジャッジメント!」
A:もちろん死刑だから
デカレンジャー・フォー・ジャスティス!
怪人と巨大メカ(怪重機)が完全に別物なので、毎度ロボット戦を組み込むのが大変そうだなぁと思ったら、今回はあっさりとロボット戦は無し。着ぐるみ制作費の問題もあるし、もしかすると2話構成の時以外、すっぱりロボット戦が無かったりするのでしょうか(笑)
「これにて一件コンプリート。後はお風呂で、のんびりーと」
こうして事件は解決し、岩木は宇宙警察本部へ送還される事に。勝ち誇る残念コンビに両腕をがっちり固められながらも憎まれ口を叩く岩木の前に、笑顔で現れるウメコ
「はーい、小娘です。こちらは、馬鹿犬。で? そんなあたし達に負けたあなたは」
「うるさい!」
「水も滴るいい男?」
岩木、マーフィーから冷却水をかけられる。
いくら被疑者とはいえ、酷すぎる扱いで今日も鬼畜だぜデカ!
まあ、即行でデリートされなかっただけ温情なのかもしれませんが……宇宙の果てでは、人権は紙より薄いのだ!
デカ!
まあなんというかウメコ可愛い」で押し切ろう回。
今作の女性キャスティングはかなり当たりだとは思うのですが、明らかにシナリオ・演出上の細かい辻褄合わせの部分よりもウメコ可愛いの部分に尺を採っていて、スタッフとしても女性キャスト陣に手応えがあっての作劇なのかな、と思われます。
それにしても、このチームはセンちゃん不在だとすぐ崩壊しそうだな……と思ったら、次回、センちゃん回。


◆Episode.06「グリーン・ミステリー」◆ (監督:竹本昇 脚本:荒川稔久
ゲストキャラの姉妹の地球人名が、「和崎宏美・良美」と実にストレートすぎるもじり(笑)
街で車を切断して暴れ回るアリエナイザー・ジューザ星人ブライディ。駆けつけたデカレンジャーは変身するが、何故か頭にぞうきんを乗せているセンちゃん、ごく普通にそのまま変身。
「俺は車が大っ嫌いなんだよ!」
ブライディは高い戦闘力を見せ、適当にデカレンジャーを蹴散らすと逃走。これまでは特に前科も無いブライディが、なぜ突然の犯罪行為に走ったかは不明だが、とっ捕まえてデリートしてやる、と息巻くバン。
「まーまー、落ち着いてバン」
「センちゃんは暢気すぎるよ! 何これ!」
「あれ?」
「なんで、ずーっとぞうきん乗せてるの!」
ツッコんだ!
センの推測によると、出動前に拭き掃除をしていたセンがボスの席になんとなく座ってしまったところあまりの気持ちよさについうたた寝してしまい、夢の中で温泉気分になって手ぬぐいのつもりで頭に乗せていたのでは……との事。思わず納得してしまうバンだが、すぐにそういう話ではない、と思い直す。
「どーして怒んないスかボス! 俺が、こんなアホな事してたら、即カミナリですよね!」
「ん……ああ、まあ……センだからな」
いい椅子に座っている事が判明したボス、バンの抗議を適当にスルー。他のメンバーも納得の表情。

「前から不思議だったんスけどセンちゃんってこんなんでデカレンジャーとしてありなんスか」
「ありだ」

「昼行灯の内蔵助よ」
「へ?」
「やるときゃやるから、センちゃんは」
ジャスミンのフォローでその場は収まるが、バンのキレ方が秀逸(笑)
後どう見ても、このチームの要はセンちゃんだと思います。
その時、再び同様の自動車切断事件が発生したとの連絡がもたらされる。しかも今度はドライバーの女性が死亡したという。被害者は和崎良美……地球警察の現場検証中に死体が変貌したというその正体は、リドミハ星人カーミアであった。
リドミハ星人は、水の豊かな母星が滅びた後、宇宙各地で散り散りになって暮らしている植物型宇宙人であり、カーミアは姉のカーサス(地球人名:宏美)と共にひっそりと暮らしていた所を、事件の被害に遭ったのだった。激高したバンは思わず車を叩いて怪我をするが、買い物から帰って来て妹の死を知った姉のカーサスは、そんなバンの傷を、空気中の水蒸気を集めて水を作り出すリドミハ星人の特殊能力によって洗い流す。
その姿を見つめるセンちゃんは、カーサスが取り落とした買い物袋の中の冷凍野菜ピラフを気にするのであった。
「泣いてる……」
捜査会議で、単細胞にカマキリ野郎に怒るバン。一方、何かが腑に落ちない、と考え込むセン。考えに没頭するあまり、椅子をひっくり返してなおそのまま、という所までやったのは良い演出。
「いやなーんか、気になるんだよねぇ……」
ホージー回よりもむしろ、バンとの対比がわかりやすく出ていて面白いのはなんとしたものか(笑)
センちゃんは別行動で事件を改めて調べ、4人はマーフィーを使ってブライディを捜す事に。
赤「俺……やっぱセンちゃんは駄目かも」
黄「駄目って?」
赤「なーんか、イライラしちゃうんだよなぁ」
黄「若さだよ……バンちゃん」
単純に、メイン回の順番がまだなのでキャラ付け、という事かもしれませんが、今回ジャスミンが、終始センちゃんをフォロー。ジャスミンさんも昔センちゃんと揉めたりしたのだろうか、と含みも持たせて面白い。
和崎家最寄りのスーパーで野菜ピラフを購入したセンは、それを持って和崎家へ。カーサスに、水を出す以外にも何か――例えば金属のような固い物を切ることは出来ますか? と問いかける。
「私を疑ってらっしゃるの?」
「すいません、因果な商売でして」
と、改めて刑事ドラマっぽく展開。オトナ視聴者はまあ大体、事件の真相の推測がつくわけですが、ミステリとして要点を押さえた構造になっています。
一方、ブライディを見つけ出した4人だったが、ブライディは殺人事件との関わりを否定。車が大嫌いなのはかつて妻子を交通事故で失った為であり、今回の事件を起こしたのは若者の無謀運転につい怒りを抑えられなくなっての事だと釈明する。しかし元より単細胞に加え、女性にちょっと優しくされて舞い上がっているバンは聞く耳持たずに攻撃し、ブライディは再び逃走。
センちゃんは再合流した4人に、真犯人は恐らくカーサスである、と告げる。

「俺は派手な立ち回りは好きじゃないけど、その分いろんな角度からじっくり考える事は出来る。そして信じてるんだ。そこからしか見えない真実もある、ってね」

センちゃん、遠回しに、じっくり考えない二人を批難。
問題は、いったいどうやって車を切断したのか……スワンの調査で、二度目の方が切断面が滑らかで鋭い、という事がわかり、シンキングポーズを発動したセンは、ある事を閃く。その裏付けを取っている頃、カーサスはエージェント・アブレラに連絡をつけ、アブレラは逃走中のブライディを見つけ出す。
「丁度いいい実験台ができた」
呟きと共に放たれたコウモリがブライディを噛むと、なんとブライディ巨大化。
どうする事かと思われたロボ戦ですが、さっそくエージェントの暗躍で、怪人が巨大化するように。思いの外ざっくりと解決されました(笑)
合流した5人はデカマシンで発進し、デカレンジャーロボに。生身がそのまま巨大化した割には強力なブライディだったが、現場保存テープで動きを封じると、ロボットのままジャッジメント
「ジューザ星人ブライディ、器物損壊、およびリドミハ星人殺害の罪で、ジャッジメント!」
ひゃっはー、緑色のカマキリ野郎は消毒だーっ!! と意気上がるデカレッドだったが、判決は、○。
「えー、うそぉ?!」
っておい。
どうしてバンは、容疑者をデリートしたくてしたくてしたくてたまらないのかッ!!
ここまで純然たる、バーサーカー系レッドというのも、居そうでなかなか居なかったような(笑)
そして改めて、確たる証拠もなく印象だけでデリートに持ち込もうとする現場のデカレンジャーに対し、宇宙最高裁判所が最低限のストッパーにはなっている事が判明しました(^^;
辺境の風が冷たいゼ。
動きを封じられたブライディはジャイロワッパーによりデカベースへと転送され、デカグリーンは「ここからが本番だ」と、この戦闘の様子を見ていたカーサスの前に降り立ち変身を解く。
「真犯人は、貴女です」
「まだそんな事を……ふざけないで!」
「我々の印象を良くしようとして、バンの傷を洗い流したのは、ミスでしたね」
妹が死んだ直後に冷静すぎた反応、そして何より、表面の氷が溶けていた冷凍ピラフ。
「つまり貴女は……もっと前からあの現場に居た!」
どうやって車を切断したのか? その問いかけにセンは変身すると、駐車場に停めてあった車を持ち上げ、カーサスめがけて投げつける。駆け寄るレッドが間に合わず、反射的に手の中から放出した高圧水流で車を両断するカーサス。リドミハ星人は水蒸気を集めて作った水を、高速で放出する事が出来たのだ!
あの日、ブライディによる自動車の切断事件を見知ったカーサスは、妹の車を家の前で待ち受けると、同様の事件に見えるように高圧水流のカッターで切断。妹を亡き者にすると、警察による現場検証を待って、いかにも今帰宅したように装って自分への嫌疑を逸らしたのである。
センの見事な謎解きに、本性を見せるカーサス。実は、リドミハ星人は母星を失った放浪宇宙人などではなく、宇宙警察の目すらかいくぐり、水の豊かな星を次々と侵略している、極めて攻撃性の強い宇宙人であった。姉妹は地球侵略の調査にやってきた先遣部隊であったが、妹のカーミアが地球に思い入れを持ち地球人との共存を訴えた為に、カーサスは裏切り者として妹を始末したのである。
「こんな野蛮な星の人間達と共存しようだなんて……もっと大事な事が、私達には、あるというのに!」
「馬鹿言っちゃいけない。他人に罪をなすりつけて、実の妹まで手にかけて、そうまでしてやるべき事なんて……あるわけがないだろぉぉ!!」
ぶちぎれデカグリーンに向け、迸る水流攻撃。そこからの、ドロップキック。剣を取り出しての斬撃に、思わぬ華麗な回転キック。だが、コンクリートの壁に叩きつけられながらも、緑はそこから猛然と立ち上がる。
「残念ながら、打たれ強いんだよ俺は!」
その迫力に後ずさるカーサスに反撃をお見舞いし、5人揃ってジャッジメント
リドミハ星人カーサス、数々の星の侵略及び、殺人の罪でジャッジメント!」
判決:死刑
……て、え、あれ? この人、これまで宇宙警察ですら掴んでいなかったリドミハ星人による侵略活動の全貌を解明する為の大事な証人ではないのでしょうか。この場でデリートしていいのか、宇宙警察。
「ターゲットロック!」「ストライクアウト!」
そんな躊躇は一切捨て置いてDバズーカが炸裂し、カーサスはデリート爆散。
「これにて一件コンプリート。この世に解けない、謎はない」
一人だけ爆発をバックに歩み去り、えらく格好良く決めるデカグリーン。
デカベースに転送された巨大ブライディは、原因は不明なままだがメディカルスタッフの治療により元の大きさに戻り、ひとまず落着。リドミハ星人の件も本部に連絡され、本部の力で一網打尽っスね、と鼻息の荒いバン。
証人はその場で抹殺して(証言の録音ぐらいしているでしょうが)、後は一族郎党皆殺しとか、どれだけ前のめりなのか宇宙警察。
「センちゃん、ごめん。俺センちゃんの事侮ってた! 今回の事で俺、見直したぜ! いきなり車投げるなんて、俺より大胆だもん。これからもよろしくな」
そ こ か。
えーつまりなるほど、今回の諸々のバンの言動とこれまでのデカレンジャーの活動を見るに、宇宙警察というのはそもそも血まみれの戦闘集団であり、バンの言う「センちゃんはデカレンジャーとしてどうなのか」というのは、その捜査力などを軽んじていたというよりは、デカレンジャーとしてはバンのような血に飢えたハッピーデリーターの方が一般的である、と。
刑事になった理由?
決まってるじゃねえか。
ヘド以下の犯罪者どもに鉛玉をぶち込めるからよ!
(ぐるぐる目玉で)
みたいなのが、極めて平均的なデカレンジャーである、と。
「けど、もしあいつが犯人じゃなかったら、どうする気だったんだ、センちゃんは」
「センちゃんに“たら”はないのよ」
と最後もジャスミンのフォローが入り、センちゃんの
「デカミドリ……」
という寝言でオチ。
いかにもな悪人がそうではなかったパターン、劇中初の「デリート不許可」、わかりやすいミステリ構造、と特撮刑事ものとしての一つの形を煮詰めたようなエピソードで面白かったです。バンも突っ込んだ車投げは、探偵物のクライマックスで探偵が真犯人に罠を仕掛けて口を割らせる展開の、ヒーロー物的パロディといったところか。
キャラ話を2話構成でやられるとテンポが悪くなる事を懸念していたのですが、5話・6話と1話でまとめてテンポ良く進み、作品世界のバランスも見えてきました。ジャッジメントのだいたいの基準とか、宇宙警察の性質とか(笑) ただこの構成だったら、ホージー回は後回しにして、何となく優秀ぽい感じで動かしておいて、そのホージーがミスをして抜け殻になる前後編、みたいな持ってき方でも良かったよーな。