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『特捜戦隊デカレンジャー』感想30

◆Episode.41「トリック・ルーム」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:武上純希
宇宙の殺し屋・アサシン星人ジンギが、宇宙マフィアであるギラーク星人ドン・ビアンコの命を狙っているというタレコミ情報を得たデカレンジャーは、その身柄を確保しようとする。手分けして捜索中、メカ人間に取り囲まれるジンギを発見するデカグリーン。だが、直前のサーチでは存在していた筈のメカ人間とドン・ビアンコは、道を回り込んで目を離した一瞬の間に、影も残さず消滅していた。
「僕の秘技は、芸術だからね」
ジンギは、自らを殺し屋ではなく、「全てを消すイレイザー」とうそぶく、中華系ヒットマン。これまで数々の暗殺事件への関与を疑われながら、被害者全てが文字通りに消失してしまう為に、宇宙警察も逮捕できずにいた凄腕の消し屋であった。
「幾ら凄い技でも、人殺しの技なんて……くだらないんだよ!」
「今なんつった? くだらないだと?!」
自分の秘技に絶対の自信とプライドを持つジンギは激怒し、デカグリーンを滅多打ち。……にしてもセンちゃん、幾らなんでも迂闊すぎる単独行動。
ジンギの攻撃で気を失ったセンちゃんは、窓も出口もない暗い密室の中で目を覚ます。SPライセンスを破壊されて変身もできず、自分がどこに閉じ込められたのかわからないセンちゃんに、迫り来る壁。なんとそこは、中の人間をぺったんこに押しつぶす、仕掛け部屋だったのだ。唯一、バンとの通信回路だけがギリギリ生きていた事から外部と連絡が繋がり、仲間達はセンちゃんを助け出す為に、ジンギの居場所を突き止めようと動きだす。
「あの時に似てる……」
子供時代に、田舎で古井戸に落ちた経験を思い出すセンちゃん。
「あれ以来俺は、暗くて狭い場所が苦手になった……いや、大丈夫だ、すぐにみんなが、助けにきてくれる」
だが、ジンギの口を割らす為には、その秘技を打ち破らなければならないかもしれない。センちゃんは闇の中で、ジンギの秘技の謎を暴こうと、考えを巡らせる……。
その頃デカレンジャーは、ジンギにドン・ビアンコ暗殺を依頼した宇宙マフィア、ザブン星人ドン・ブラコ(やる気の無い名前)の居場所を突き止めていたが、一足遅く、暗殺の報酬交渉で揉めたブラコは、ジンギによって消滅させられていた。逃亡するジンギの姿を確認したデカレンジャーは4人がジンギを追い、センちゃんとの通信回路が生きているバンが、ジンギの秘技の正体を暴く手伝いとしてそこに残る事に。
バンの説明を受けて、暗闇の中に部屋の情景をシミュレートするセンちゃん……と面白い演出。バンの手伝いでセンちゃんが頭脳労働する一方、残り4人はジンギと戦い、こちらは力の入ったアクションで対比を出すという構成。
暗闇と迫る壁の重圧に耐えながら思考するセンちゃんだったが、壁に足先が触れたのがきっかけで、過去のトラウマに苛まれる。
「助けて、助けて、助けてぇー!」
「ばかやろーーー」
オーバーラップする、古井戸から自分を助けてくれた巡査と、通信機からのバンの声。
「いつもみたいに、逆立ちしてるのか!」
「お巡りさん……バン」
バンの叱咤を受けたセンちゃん、シンキングポーズ。
「……ブランデーがあるんだ。バン、バーカウンターとか、酒を並べてある棚はないのか?」
食器棚の間の空白……何か重い棚を置いた跡……部屋から消えているいくつか不自然なもの……照明スタンド……室内から背の高い物が消えているが、四隅の観葉植物はそのまま……つまり、ジンギを中心にした円の範囲――。
「みんな、伏せろーーー!!」
センちゃんの辿り着いた回答を元にバンからの通信を受け、ジンギの放った秘技を回避する4人。ジンギの秘技……それは普段は隠している弁髪状の房を回転させ、触れたもの全てを異次元空間へ飛ばすという攻撃であった。その為、ジンギの頭の高さ以下のものは部屋の中に残り、人間その他、背の高いものは消失していたのである。
技を見切った4人はSWATモードを発動してジンギを追い詰め、センちゃんを捕らえた場所を白状させるが、ジンギは怪重機アルティメットイビル2を召喚。ブレイクがデカバイクを出撃させ、それに立ち向かう。
囚われのセンちゃんの元に急いだバンは、圧殺寸前、センちゃん救出に成功。
「まさかバンに叱られるとはねぇ」
そして、マーーーフィーーー!
何話ぶりだ(笑)
特別マーフィーが好きなわけではないのですが、あまりにあまりなフェードアウトぶりに、なんだか不憫で。
マーフィーから新しいSPライセンスを受け取ったセンちゃんは変身。デカバイクが奮闘してアルティメットイビル2を足止めしている所に、5人揃った事で、デカウイングロボ現着。
「後は頼みましたよ、先輩達」
アルティメットイビル2を掴んで大気圏突破していくデカウロボを寂しく見送るデカブレイク
スワンさん、お願いだから、バイクを、何とかしてあげて下さい……。
「アサシン星人ジンギ、殺し屋として1000人以上のエイリアンを暗殺した罪で、ジャッジメント!」
今回かなり、罪状がファジー(笑)
というか、証拠は限りなく無い。
そもそも「物的証拠が無くて捕まえられないという噂の消し屋」だったわけですが(あえて台詞で「噂」と言わせていたのは、ここのエクスキューズと思われます)、辺境ルールの前には無力にすぎませんでした。
「これにて一件コンプリート、この世に解けない謎はない」
ジンギは宇宙で汚い花火となり、事件解決。デカルームで一息つきながら、スワンさんに過去の思い出、警察官を志した理由を語るセンちゃん。
自分を励まし助けてくれたお巡りさんに憧れて……どうして、デリートデカになってしまったのか(笑)
思いがけず回想とかぶってしまったバンは、センちゃんの理想の警察官……? からかわれるセンちゃん、それにかこつけて、いちゃつくボスとスワンさん、でオチ。
分割構造としては面白かったのですが、解明した秘技の正体による盛り上がりは今ひとつ。……うーんまあ、あんなものかという気はしますし、出来として及第点ではあるのですが。構成は面白かっただけに、出来ればもう一押し欲しかった。
次回、まさかの残念妹登場。