はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2022〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『仮面ライダーブレイド』感想5

(※サブタイトルは存在しない為、筆者が勝手につけています。あしからずご了承下さい)
◆第9話「無職でも君が好き」◆ (監督:石田秀範 脚本:今井詔二
小夜子さんはむしろ、無職の橘くんが好き。
ブレイドとカリスの戦闘で、ライダーのバイクにもカードスロットが付いている事が判明。殴り合いの果てにそれぞれのバイクにパワーを込めてぶつかり合うブレイドとカリスだったが、痛み分け。そこに広瀬から、アンデッドサーチャーに反応の報が入る。
剣崎「今忙しくてそれどころじゃねーんだよ! ていうか、始がアンデッドなんだよ!」
広瀬「私情でガタガタぬかしてんじゃないわよ! みんなを救いにいくのが仕事でしょ!」
と、相変わらず喧嘩腰のやり取り。聞いていて疲れるので、この人達早く、社会人らしいコミュニケーション取ってくれないものか。「仕事」をキーワードにしている割には、全然「仕事」になっていないというのも、今作の謎コンセプトの一つです。
「待て! おまえとの決着は必ず付ける。だから時間をくれ」
待ったをかけたブレイド、一発撃たれてお許しをいただき、ゼブラアンデッドの反応のもとへ。そこでは女医さんの目の前でへたれが変身していたが、へたれはへたれなので、何も役に立たないまま変身解除。駆けつけたタマネギが頑張るが、シマウマは逃げだし、その反応はサーチ不能となってしまうのであった。
とうとう、恥ずかしい仕事が女医さんにバレてしまった橘さん、ここでの会話シーンが、脳死寸前の出来で、凄い強烈。
たーすけてー。
身悶えするほどつまらない会話のやり取りを、カメラ固定で垂れ流すとか、やーめーてー。
もはや拷問に近いレベルで、私がスパイだったら、あと3分この映像を見る事を強要されたら、背後関係について全て口を割ります。
始の件について、珍しく剣崎に怒りを見せる虎太郎。
「なんでだよ、なんで、なんで始の正体を知ってて、最初に言わなかったんだよ」
「だから謝ってんだろ!」
剣崎、案の定、逆ギレ。
「いいよ! 君とは話さない!」
家族大時の虎太郎は収まらず、ひとり出て行く。
「まずいよ剣崎くん!」
(相手は家主よ!)
「あたしたちの間では秘密持つのはやめようって、約束したばかりじゃない!」
……したっけ。
「何言ってんだよ、君だって言わなかったろ。封印を解いたのが自分の父親だ――」
途中で、広瀬の表情に気付く剣崎。
女子を傷付けると、一応、反省する事が判明(笑)
「ごめん。なんで俺こんな余計なこと言っちゃうんだろ」
自らいやらしく「不器用」をアピール。
この、展開の妙とか、やむにやまれぬ事情とかではなく、単純に登場人物達に最低限のコミュニケーション能力が無い為に無駄にこじれるのを“人間ドラマ”だと思っているのって、『新世紀エヴァンゲリオン』以後のアニメーションで増えたパターン(『エヴァ』そのもの、ではなく)ですが、2004年ぐらいだと、まだそういう名残があった頃か。
というか今作ってもしかして、《仮面ライダー》版『新世紀エヴァンゲリオン』なのか?(^^; 今頃気付いたけど、そういう志向性があったとすると、色々、腑に落ちないでもない。
ところで虎太郎は、このメンバーの中では演技頑張っている方だと思うのですが、にこやかキャラで通していたせいか、今回、怒る芝居が全く出来ていません(^^; 本人が出来ていないのか、演技指導が出来ていないのか、微妙な所だけど。
一方、住所不定の仲間入りをした始さんは、成り行きでチンピラから助けた男に「アニキと呼ばせて下さい」と迫られていた。「お父さん」の次は「アニキ」とか、いったいぜんたい、この運命はどこまで付きまとうのか。
その頃、人類基盤史研究所の跡地で若く輝いていた頃の俺、を回想していた橘の前に、伊坂が姿を見せる。「うちで治してやろうか?」という伊坂の誘いを断り、ギャレンへ変身する橘。伊坂もアンデッドの正体を現し(クジャク?)二人の戦いがスタート。サーチャーの反応に、虎太郎と仲直りした剣崎は、現場へと急ぐ。
「待っててください、橘さん。必ず、必ず助けに行きます」
橘さんを、みそっかす扱いするのやめてやれよ!(涙)
……勿論まあ、フルボッコなんですが。しかも何か、このへたれ、自分の境遇に浸り始めました。
剣崎が現場に駆けつけた時には既に両者の姿はなく、反応はロスト。そして伊坂に回収された橘は、謎の培養液に漬けられていた。
「これでギャレンは変わる。生まれ変わる」
次回、貧弱な彼氏は超人血清の力で、自由と正義の愛国戦士マッチョマンに生まれ変わる事が出来るのか?!(作品違う)


◆第10話「オッサント・テレパシー」◆ (監督:石田秀範 脚本:今井詔二
見所は、
「俺は俺で独自の方法でアンデッドを捜す!」
と啖呵切ったのに、結局は広瀬からの情報に頼る橘さん。
いったいぜんたい、どうやってアンデッドを独自に捜すつもりだったのか、厳しく問いただしたい。
そして唐突にことわざを言いよどんだり、「アンデッド」と書いた藁に竹刀を振るってみたり、剣崎に可愛げキャンペーン始動。
その後の、虎太郎のミルク中毒への今更なツッコミといい、脚本ベースというより監督のセンス、という感もありますが。
おしなべて、もっと最初から盛り込んでおきましょう的な。
バトルの尺がこれまでになく長かったり(長ければいいというわけではありませんが)、そろそろ、全体的に方向性への修正が入りだしたのか。
伊坂アンデッドに敗れてモズクの海で謎の“治療”を受けた後、造船所(このロケ地は良かった)で目を覚ました橘は、なぜか伊坂と心と心で通じ合えるようになっていた。
ラブリー伊坂パワーにより適合レベルの上昇した橘は、伊坂の差し金で出現したゼブラアンデッドと交戦。へたれはへたれなので結局は逃げられるが、再びライダーとして戦えるという感触を手にすると、再戦時には見事に撃破。
にしても、「アッパー」「ファイヤー」って銃は使わないのか(笑)
また今回、カード使用時に、消費コストのような描写が入りました。実際になんなのかは不明ですが。
一方、始は自称弟分に喫茶店の様子を客として探らせるが、なんというか、ただの気持ち悪い客であった。この弟分のキャラも、特徴的なキャラ付けがあるわけでなく、好感が持てるわけでもなく、コミック的に面白いわけでもなく、非常に困ります。始に「家族」についてまた別のアプローチを伝える役割なのでしょうが、ただそれだけであり、相変わらず、キャラクターと、シナリオを進める為の台詞が、遊離しています。
だから台詞に重みがなく、キャラクターも薄っぺらくて気持ち悪い。
「あの二人の大事な人は、俺の戦いに巻き込まれて死んだ」
そしていきなり語られる、始がここへやってきた理由。死の間際に托された一枚の写真、死を前にしてその無念よりも家族を想った人間の感情……それが知りたくて、始/カリスはここへとやってきたのだった。
どうしてこう、引っ張ったネタを、特に劇的な要素もなく、「そろそろ時間だから」みたいな感じで明かすのか(^^;
とにかくこう、全体がダラダラしているだけで、物語に緩急がなさすぎます。
始が様子を見に来た事に喜ぶ天音、そんな姪っ子に、始の正体を伝えるべきかどうか虎太郎が思い悩む中、家主不在の農場を伊坂が訪れていた。
「今日は君と話したいと思って来たんだ」
「貴様なんかに話はない!」
伊坂さん、それ、コミュニケーション能力、無いから。
「君、もっと強くなりたいと思わないか?」
再・就・職のお誘い。
だが剣崎はそれをずばっと断り、ファイティングポーズ。
「どうしても君は血気に逸る。人の話を聞こうとしない」
「なにが人だ! 正体を見せろ!」
「……しょうがない。君は痛い目に遭わせないと、人の話を聞かないようだ」
悪役のイヤミが、あまりに的確すぎる(笑)
ブレイドと戦闘を開始した伊坂アンデッドは、朗らかモードで女医さんとデート中だった橘とテレパシー。デートの邪魔をされる橘だったが、既にその体は、あの溶液が無いと耐えられない体になっているらしく、伊坂の指示に従うしかなくなっていた。「私の仕事を手伝え」という声に、戦いの現場へと走る橘。道路に放置プレイを受けた女医さんは、やむなく診療所へ戻ると、橘の髪の毛から回収した、モズクを気にするのであった……。
うーん……溶液が無いと耐えられない、というのも特に前振りなく、いきなり伊坂が言い出すので説得力が無い上に展開として全く面白くないのですが、これでブレイドvsギャレンとかされてもなぁ。
面白くなさ、の底がどこまでも抜け続けて凄い。