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『特捜戦隊デカレンジャー』感想18

先週分。
◆Episode.26「クール・パッション」◆ (監督:坂本太郎 脚本:横手美智子
街へバイクでパトロールに出るホージーとテツ。都合によりテツがフルCGの為、凄い違和感のある映像に(^^;
「あの……いつか聞こうと思ってたんですけど、俺って、ホージーさんに嫌われてます?」
「……どうして?」
「そんな気がするっていうか。……ズバリ、俺が金バッジだから嫉妬してます?」
ズバリ正解っス!
先日、ブーツの中に入っていた画鋲は俺の仕業っス!
答は如何に、というその時、2人は街で暴れるアリエナイザー・ビース星人ビーリングと遭遇。
「チャンピオンは俺どぅわーーー」
中毒性のある非合法の筋肉増強剤・メガゲストリンの影響により錯乱状態にあるビーリングを何とか取り押さえた2人は、メガゲストリンの供給元である、闇闘技場へと潜入する。そこは命がけの殴り合いを賭の対象とする違法ギャンブルの巣窟であり、特凶扱いの指名手配犯である闇のプロモーター・タイラー星人ダーデン(見た目ドン・キング)によって仕切られていた。ダーデンに会う為に1999連勝中のチャンピオン・バンダレ星人ジーバに挑戦しようとするテツだが、さくっと顔割れ。追い出されてしまう。テツの代わりに挑んだホージーは、叩きのめされ、全治3週間。
ダーデンを確実にジャッジメントし組織を一網打尽にする為には、直接会ってその隙を突くしかない。ジーバの弱点を見つけたというホージーはバンを押しとどめて再チャレンジを志願し、トレーニングに励む……。
「相棒は頑固だからなぁ。言ったら聞かねえんだ」
ホージーをメインに据えつつ、バンとの関係も強化という事で、ホージーの負傷に怒りを見せたり、ホージーのトレーニングを見守ったり、今回はバンが随所でいい表情を見せています。
そしてホージーは再びイリーガルマッチに乗り込み、仲間達は変装して観客として潜入。面が割れているテツは、タイトミニの真っ赤なワンピースに女装。さすが真エリート、変装に手抜きなし。
ジーバの弱点を見つけたという言葉に偽りなく、的確にパンチを当てていくストロング・ホージー。強烈な左アッパーでダウンを奪うが、ジーバは大量のメガゲストリンを飲んで肉体を強化し、一転、追い詰められてしまう。
「今助けないとホージーさんは!」
「大丈夫だ、相棒は絶対に勝つ。必ずやってくれる」
正体がばれても構わない、とホージーを助けに飛び出そうとするテツコを止めるバン。
ホージーのパーフェクトな射撃の秘密……それは決して天性の素質ではなく、どんな時も一日千発の射撃訓練を欠かさないたゆまぬ努力の賜物であった。
「相棒は天才なんだよ……努力のな」
言っちゃった(笑)
目的の為に地道な努力を続け、それを必ず身にする男、戸増宝児。バンの言葉に応えるかのように、徐々に反撃していくホージージーバの弱点……それはあまりにも力任せの大振りが多い事。ホージーは軽やかなステップでジーバのパンチをかわすと、小刻みなジャブで確実にジーバのスタミナを奪っていく。
そして……脱いだ!
ジーバの攻撃で千切れたシャツを自ら引き裂き、アルティメット残念フォームへフォームチェンジ。
「俺はしぶといんだ、宇宙で一番な!」
痛烈な左アッパーがジーバの意識を刈り取り、新たなチャンプとなったホージーはダーデンの元へと案内されると、デカブルーに変身し、仲間も合流。追い詰められたダーデンは怪重機アルティメットイビルを起動する!
アルティメットイビルは超スピードを誇る高級怪重機。デカロボの攻撃を全てかわし、デカバイクロボの竜巻斬りも回避。ライディングデカレンジャーロボでスピード勝負に挑むが、それでも及ばず。地球署はこのまま手も足も出ず、金の力の前に屈してしまうのか……?!
だがしかし、地球署には、あの人がいた。
「こんな事もあろうかと、改良を加えておいたわ。みんな、超特捜合体よ」
辺境任務の少ない予算をやりくりし、手元の装備に魔改造を繰り返す天才技術者・プロフェッサースワン。彼女のスパナが唸る時、地球を守る新たな守護神が降臨する!
デカレンジャーロボ、凄いぞんざいな頭部パーツ装着から、超強引にバイクと合体。被り物は二体合体の定番ではありますが、被り物から変形が始まるのは珍しいような(笑)
かくて、
「スーパーデカレンジャーロボ・ビルドアップ!」
また実に直球(笑)
スパデカロボは従来のデカロボに比べて、移動速度380%アップ、パンチの衝撃400%アップ!
盛りすぎ、スワンさん、適当に盛りすぎ。
背中のバーニアで超高速移動し、アルティメットイビルの速度を上回る!
「タイラー星人ダーデン、賭博場開張図利罪、薬物密売罪、及びそれにまつわる大量殺人罪ジャッジメント!」
これまでは、デカロボの左腕を前に出しての「ジャッジメント!」が格好良かったのですが、5番パトカーの位置が左肩の上となり、棒立ちで「ジャッジメント!」という、えらく格好悪い事に(^^;
デリート許可となり、バーニア噴射によるブースト駆動から連続パンチで殴り殺す新必殺技・ガトリングパンチで、ごっちゅう!
見た目・ジャッジメント・必殺技、と全体的に格好悪くなってしまいました(^^;
話数的に、更なる新メカか新たな変形合体が見込まれると思うので、次に期待。
テツは今日も決め台詞の後半を奪い取り、ホージーの真の実力を知って、一件コンプリート。イリーガルマッチの関係者の大量摘発にも成功し、ホージーは仲間達から手荒い祝福を受けるのであった。皆から小突かれまくるホージーさん、構ってもらえて、ちょっと嬉しい。
スーパークールでパーフェクトな辺境のエリートから転落後、あっちこっちを彷徨っていたホージーが、禁句とともに凄い普通の所に着地。もはやホージーをこれ以上落とさずに置いておける立ち位置がそこしか無かったのかもしれませんが、正直、非常に面白くない所に辿り着いてしまいました。
「テツに一切つっかからずに、努力を重ねていつかつけるぜ金バッジ」みたいなホージーさんの姿なんて、見たくなかったよ……!(おぃ)
そしていきなりのロボ強化展開はあまりに唐突すぎて、きょとんとしてしまいました(^^; 何故か台詞でホージーが操縦の主導権を持つ事で誤魔化していましたが、そこまでの物語の流れと全く関係なくなってしまい、クライマックスだけ別の話のように。強引に強化を突っ込まざるを得なくなったなら得なくなったで、もう少し工夫の欲しかったところです。
ところで、基本制服の上にあまりゲスト民間人が出てこないので季節感が薄い今作ですが、3話連続で男性陣の肌色分が多いのは、リアル時間で、夏・男が大胆になる季節だからか?!
次回、ローテ通りに、ジャスミン×テツ回。その後、「テツ、決め台詞を考える」みたいな回になるのか。