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『機動刑事ジバン』感想21

◆第29話「集団見合いで大ドンデン!」◆ (監督:岡本明久 脚本:扇澤延男)
なんかこー、もはや現場ではどうにもならないレベルで事態が破滅に向けて進行している、みたいな空気さえ感じるのですが、いったいこの当時の『ジバン』制作の裏では何が起こっていたのでしょうか。
泥沼の中を、目隠ししながら三輪車で爆走しているような感じ。
船長の放火でタンカーが大爆発、銀行員が銀行の金庫で札束に放火、航空機パイロットが市街地に着陸を強行……などなど、世間では立て続けに、エリートによるおよそあり得ない事件が相次いでいた。それらの犯人が共通して参加していたお見合いパーティの存在を知った直人と村松は、参加者として集団お見合いに潜入する。
勿論、そのお見合いの裏で糸を引いていたのはバイオロン。
バイオロンは集団お見合いで集めたエリート達を籠絡し、社会に大混乱を巻き起こそうとしていたのだ……このバカなプロットは、凄く、扇澤脚本です(笑)
「ダブルノイド、おまえはその得意なお喋りで、集団見合いの席をどんどん盛り上げるのだ」
ギバ様、何を、作ってるんですか…………!
そんなギバ様は、何故かいきなり、変なナメクジみたいな頭部になっていた。
「ふふふふふふ、余は変幻自在だ」
前作のボスキャラのような事を言い出すギバ様、以前にも洒落で首が360度回っていたり、部下はあんなだったりで、普通の人間ぽくはありませんでしたが、先を見越した伏線にしてもあまりに唐突かつ面白みも盛り上がりもなく、どう受け止めていいのかわかりません(^^;
役者さんのスケジュールの都合で強引に放り込んだネタなのかもしれませんば、ギバ様はバンク映像でも割と何とかなるだろうし(今回もそうですが、飯塚昭三が声をあてているので台詞は幾らでも変更可能)、さっぱり理解不能
まゆみちゃんリタイア以後の『ジバン』は色々と理解不能なので、もはや誰が悪いのかさえ分かりませんが。
システムか、システムが人を殺すのか!
ダブルノイドは特技;《お喋り》ながら、二つの頭部からそれぞれ炎と氷のブレスを吐き、意外な戦闘力でジバンを追い詰めるが、突然飛んできたムーンパワーさんの攻撃を受け、退散。ムーンパワーさんも早退し、何をしに来たのかさっぱり理解不能
急病の少女・つぐみを助けた縁で知り合った善良で誠実な町医者・小柳の様子がおかしい事から、新たなお見合い会場に改めて乗り込む刑事3人。
完全なレギュラーというわけではないので、使いたくて使っているのか、使うように言われて使っているのかはわかりませんが、前回の浜名湖に続いて、扇澤脚本が割と村松の出番多し。まあ、サブキャラに意味を与えようというのは、扇澤脚本らしい所ではあります。……とはいえ、徹底してずっこけコメディリリーフとしての起用ですが(^^;
乗り込んだお見合い会場で判明する、集められた女性陣は、全員バイオロンの構成員だったという、衝撃の大ドンデン!
つぐみを人質にされてダブルノイドに追い詰められるジバンだったが、小柳先生が決死のアタックでつぐみを助け、反撃。ダブルブレス攻撃を自爆させると、トドメは第6条からのハーケンクラッシュ。……ここまでの使用を見る限り、ハーケンクラッシュは6条を読み上げるのが発動キーになっている模様。
こうしてバイオロンの、ドキッ! エリートだらけのお見合いはハニートラップでいちころよ☆大作戦は失敗に終わる。ムーンパワーさんは何をしに来たのかと思ったら、最後にまた何の意味もなく刑事達に顔見せして飛び去っていき……だから何をしたかったのか。
もはや(主にムーンパワーさんに関する)オーダーが無茶すぎてまともな構成の組みようがなかったのではという疑惑さえ感じるエピソードでしたが、ゲストキャラの小柳先生はいい人だが朴念仁、というのが上手く出ていて好印象でした。小学生女子の「だから10年間待って下さいって言ってるのに」という台詞を、直人と2人揃って全く理解できないダメ具合も良し(笑)
それにしても、急病人を運ぶに際し、「昔、この辺りには、五十嵐医院という、小さな病院が、あったーそうじゃー」なんて事は誰も覚えていないという、業の深さよ。


◆第30話「美少年小太郎一座の怪人」◆ (監督:岡本明久 脚本:鷺山京子)
ベテラン・鷺山京子参戦。
そして、バトルマスター鉄山こと、東千代之介降臨!
息子役の竜小太郎(役名と芸名まま)は、実際に子役時代から大衆演劇の舞台で活躍されている方だそうで、ビッグゲスト登場と合わせた、ある種の企画回か。なぜ、ここで企画回なのかは理解に苦しみますが(^^; 夏休み展開という事かもしれませんが、夏休みの入り口で新キャラ出して、そのまま夏の企画回に突入とか、ひたすら迷走の気配しか窺えません(^^;
秘書ズが運んでいた怪物細胞が張り付いてしまい、月の光を浴びると凶暴な怪物と化すようになってしまう舞踏家・竜千之丞(東千代之介)。怪物細胞の量産化を目論んでいたバイオロンはそれを取り戻すべく千之丞を狙い、息子の小太郎の舞台に罠を張り、姿を隠した千之丞を待ち受ける。
今回もギバ様はナメクジモード。
…………ええと、前々回の1人3役を最後に、役者さんリタイアとかではないですよね……?(^^; ギバ様は、恰幅の良い中年ヒゲグラサンだから面白いのであって、謎の生物になったら、魅力半減以下なのですが。
単純な夏休みならいいのですが、それとも予算の都合で通常、月野力さん(OPクレジットによるとクイーンコスモ)と一緒に出せないのか。或いはもしかすると、ギバ様の役者さんも都合が悪くなったが故の、この意味不明展開なのか。
なお、月野力さんは、小太郎の舞台をタダ見して帰りました!!
「石川や 浜の真砂は尽きるとも 世にバイオロンの種は尽きまじ」
小太郎の相手役に化けて舞台で踊りを披露するなど芸達者なカブキノイドは、キセル銃などでジバンを苦しめるも、最後はジバンエンドでずんばらりん。色々あんまりだと思ったのか、屋根の上で戦ったり、多段ジャンプでの剣攻撃など、演出でちょっと工夫。千之丞に化けた直人を追って、屋根を突き破って飛び出してくる所は、少し面白かったです。
バイオロンを蹴散らしたジバンは、怪物細胞を分離する薬で千之丞を治療し、親子が舞台で共演して大団円。
またも勢いで時限爆弾を解除した先輩が、爆弾抱えたまま舞台を見ているのがシュール。
歌舞伎ノイドで面白みを付けつつ、なんとなーく大破綻させないで話をまとめてしまうのは鷺山さんのある種の持ち味。個々のエピソードの面白い面白くないは別にして、こうして、ああして、こうすれば、何となくヒーロー物としてまとまって見える……、という文法の抑え方が染みついています。
それにしてもそろそろ、どんな顔して見ていればいいのかわからなくなってきました……!
次回、今年も忍者がやってきた!
そしてまさかの……!!