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夏アニメ感想その7

◇『アルドノア・ゼロ』 第4話
あーなるほど、前回の描写からはちょっとわかりにくかったですが、姫様の正体は、主人公とテロリスト娘と猫目とマッシュルーム(故人)しか目撃していないという事なのか。
その上で、しかるべき筋に正体を明かそうにも緒戦の情報インフラ攻撃により長距離通信が不可能な為、しばらくこの状態を続けるしかない、と。
一つの事象に複数の意味を重ねていくというのは基本的な作劇ですが、その辺りを物語としてしっかりと抑えてくれるのが、今作の安心して見られるところ。
また、テロリスト娘が表向き、火星人憎しの地球人、という態度を取っているというのも面白い。まあ娘の場合、父は火星人だけど地球産まれ?とかで、真意がどこにあるのかまだわからない所がありますが、そういった表裏の見えないキャラクターの置き所もなかなか面白い。その辺りの要素は火星で暮らす地球人である猫目との対比なども含め、今後に絡んでくるのでしょうが。
姫様が停戦のキーだと判断して行動する主人公が、やや冷静にすぎる感じはありますが、主人公特性としては納得できる範疇ですし、最後に見せたような感情の揺らぎが今後どう描かれていくか次第か。
クライマックスの時間稼ぎが「結果オーライ」だった事については、女の子がツッコんでくれたのも良かった所。出来れば次回、大人がちゃんと叱ってほしいところですが、あの無精ヒゲに、そういった能力は果たしてあるのか(お姉さんには何も期待していない)。
一方、誰が姫様の暗殺をもくろんだ一味か判断のつきかねる猫目は、金髪にも姫様の存命を伏せ、姫様の為、自ら出撃を志願……とここで猫目の精神的な成長と前進を繋げたのは、良かった。
全体としてもっと張り詰めたテンションでも良いのですけど、そこまでは求めすぎないので、今ぐらいのペースでどんどん進んでいってくれるといいなぁ。