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『機動刑事ジバン』感想27

◆第39話「マユミの指輪爆弾!!」◆ (監督:小笠原猛 脚本:杉村升
プロデューサーのクレジットに、堀長文が参加。
見所は、警官達を次々と殴り倒すまゆみちゃん。
そして、
「いいぞ抱き合え! 抱き合って工場ごと爆発しろ! そうすれば東京は大パニックだ! 抱き合え! 抱き合え! はははははははっ!」
かつてこんなに、「抱き合え」を連呼した悪のボスキャラが居ただろうか。
パーフェクトジバンを分析し、身内で危機を煽るバイオロンは何としてもロマンチック爆死作戦を遂行するべく、ヤドカリノイドにまゆみの行方を追わせる。
その頃、まゆみを残して食料の調達に向かった早川青年が子供を助けて車に轢かれ、意識不明となって入院。警察に身柄を確保される事に。早川の帰りを待っていたまゆみは親切なラーメン屋の夫婦に助けられて世話になるが、その身辺にはバイオロンが迫っていた。警察とバイオロンの双方がまゆみを追い、直人はラーメン屋の夫婦から、どうやらまゆみが記憶喪失になっている事、そして見覚えのない指輪を填めている事を知る……と、ようやく重要情報を入手。
ヤドカリノイドはその特殊能力・寄生ヤドカリの術によってまゆみを操り、工場地帯でジバンと心中爆死させる事によって、仇敵の抹殺と首都圏大災害の一石二鳥を目論むが、ハリーの分析により遂に指輪爆弾の正体を知ったジバンは、寄生ヤドカリだけを破壊、まゆみを洗脳から解放する。
しかし、ギリギリまで近づいても本当に「抱き合う」まで爆発しない辺りに、ギバ様の深いロマンを感じずにはいられません(笑) さすが、スリルとロマンとデカダンの男、ドクター・ギバ。
ヤドカリノイドは、背負った貝がジバンの攻撃で壊れて中身だけの着ぐるみになるという、まさかのギミックを見せるが、その後すぐに滅殺されたので、特に予想外の反撃などはありませんでした。
戦いの場から逃げ出したまゆみは、公衆電話からラーメン屋の夫婦に礼を言うと、再び早川青年とあてもない旅に出るのであった……。
まー、どうせこんなオチだろうとは思いましたが、病院に担ぎ込まれて警察に身柄を抑えられていた筈の早川は、どうしてしれっとまゆみと合流しているのか。やはり、あの早川と遠戚関係にあったりする血筋なのか。
いきなり全て解決しないで、鍵が指輪爆弾にあるという糸口を掴んで次へ……という構成そのものは連続エピソードとして真っ当なのですが、そもそものスタート地点が激しく間違っている為、何をどうしても面白くなりません。
どうしてスタッフは、まゆみちゃんを巡る擦れ違いのドラマで盛り上げられると思ったのだろう……………………………………。


◆第40話「大反乱!!お化け時計」◆ (監督:小笠原猛 脚本:高久進
村松の妹が秋田から上京。ところが高速バスで辿り着いた新宿では、あらゆる時計が狂うという異常な事態が起き、その影響で交通機関がマヒ。それはクイーンコスモが強力な磁場によって、愚かな人間文明を破壊しようとしている為であった。
「クイーンコスモは宇宙で誕生した女だ。だから強力なムーンパワーを持っている」
と、わかったようなわからないような説明をつけるギバ様、パンサーノイドを召喚。
「パンサーノイド、銀行を襲撃しろ!」
「は?」
見た目からして普段は戦闘任務についているのか、「え? なんで俺?」みたいなリアクション(笑)
ギバの狙い、それは本来ならタイムロックされ、週明けまで決して開かない仕組みになっている、国立銀行の大金庫にあった。コスモの力であらゆる時計が狂っている現在、大金庫のタイムロックも無用の長物。その隙に大金庫の中に収められた金塊や宝石、外貨などを奪う事で社会に更なる混乱をもたらそうというのが、ギバ様のもくろみであり、決して遊ぶお金欲しさの衝動的な犯行などでは無いったら無いったら無いのである。
コスモの協力で大金庫から金品を強奪した一味だったが、そこを村松妹に目撃されてしまう。囚われの妹を助けるジバン、更にそこへやってくる洋子先輩と村松。妹を前に村松に銃撃戦で見せ場があったりしつつ、洋子先輩が磁力放射に苦戦するジバンを助け、クイーンコスモは撤退。
なお、コスモのムーンビームとオートデリンガーのファイナルキャノンが相殺し、一応クイーンコスモはとても強い、という描写が入りました。
ジバンは、オートデリンガーを戦闘員に渡して重さで動きを封じるというアクションを披露。それを後でちゃんと回収すると、パンサーノイドを抹殺し、奪われた金品の回収にも成功するのであった。
パンサーノイドは、ヒョウ柄だけど顔は蜘蛛系、背中に翼、という不思議なデザインで、多分最初はパンサーでは無かった着ぐるみを、ヒョウ柄に塗ってパンサーにした疑惑。特に何も面白い事をしないまま、パーフェクトジバンにざっくり滅殺されました。
時計が狂った為に待ち合わせに失敗した妹を心配する村松と、それを気遣う洋子先輩、というのは今回ならではというシーンでしたが、銀行強盗の連絡を受けた途端、妹を探していた村松が何の躊躇もなくそちらへ切り替えるので、そこからドラマが全く広がらないという、非常にぞんざいな扱い。警察官としては正しいけど、そこで妹を思う部分が入らないと、物語に妹を絡めている意味が無いわけで(^^;
都会で冷たい仕打ちを受ける田舎娘、みたいなシーンが2回ほど入って危機感と可哀想な感じが煽られるのですが、それも本筋には何の影響も与えないので、中学生の少女が突き飛ばされるシーンとか見せられても、ただ感じが悪いだけ。最後にジバンが「君のお陰で……」とか言い出すのですが、ただ人質になっていただけなので、いっそ意味不明という、全くよろしくない使い方に村松妹は終始してしまいました。
もう少し、各要素を繋げていただきたい。
「宇宙から来た謎の女、クイーンコスモ。彼女の体内に宿る悪魔の魂は、次は、どんな形で爆発するのだろうか」
そして毎度ナレーションで雰囲気だけ盛り上げようとしているのが、段々よくわからない領域に到達しつつある(笑)