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『仮面ライダーキバ』感想22

◆第33話「スーパーソニック#戦いのサガ」◆ (監督:田崎竜太 脚本:井上敏樹
1986年――友情パワーでクイーンに挑むも、当たり前だが一蹴される力。
音也の前でファンガイアとしての真の姿を曝しても平然としているクイーンは、ストラディバリに師事していた事があると自称し、音也の腕にふさわしいバイオリンを、音也自らの手で作るように勧める。
2008年――ジョージとエンペラーの戦いを見つめる、“もう1人のキバ”。戦闘の余波で落下してきた巨大な瓦礫をキックの一撃で粉砕してみせたその正体は、渡の再会した友人、登太牙であった。
ファンガイア内部でもどんどん、仕事の出来ないダメな子扱いを受ける深央は渡を心の支えにしていくが、何も知らない太牙により「婚約者」と「友人」として紹介される2人。
渡はどん底まで落ち込み、静香は「二股かけていたのねこの淫売!」と怒りを燃やし、深央は勢いで「渡が好き」と告白。
しかし、恋愛イベントのあまりのジェットコースターぶりに現実の厳しさを刻み込まれた渡は、そんな深央を拒否してしまうのであった。
もう少し引っ張るのかと思いましたが、深央と太牙の関係は、思いの外早く渡に突き付けられる事に。
まあ、表の人間関係以外に、キバとファンガイアとしての関係もあるので、引っ張りすぎずにテンポを早くする形か。
少々複雑になってきましたがそれぞれの視点でまとめると、

渡:初恋の人といい感じに進んでいたが、なんと婚約者がこの世でたった1人の友人だった! 絶望した!
深央:周囲の決めた婚約者が居るのを黙って好きな相手と付き合っていたらバレてしまい、保護者から罵倒を受けた! そうよ私は恋も仕事も何もかもうまく出来ない女!
太牙:婚約者はダメな子だけど可愛い。再会した友人はダメな子だけどいい奴。金も地位も力もあるから、僕は何の不満もない。

若社長、圧倒的勝利感……!
太牙はこのまま、人生の勝者路線を突き進んでもいいし、婚約者と親友がデキていたショックで豹変してもいいし、どう転んでも面白そう(笑) 自分が恋敵とは知らずに「相手の男と話をつけてやる」と渡を焚き付けたり、「貴女がダメな子でも僕が居るから大丈夫」と深央のフォローに回ったり、好きな相手を駄目にするタイプっぽいですが、そんな好意の表し方と、ファンガイアにとっての障害を排除するキングとしての姿勢が、全く地続きなのは、面白い。
「知ってますよね? 先代のクイーンがたどった、悲劇的な運命を。……貴女は必ず――太牙様を不幸にする」
年の功か、深央に不幸を呼ぶ女の匂いを感じ取ったジョージは密かにその抹殺を図ろうとするが、それを阻む太牙。人間の姿のままエネルギー波で吹き飛ばし、影から何匹もの蛇が出てくる、というのが格好いい。
1986年――音也、クイーンにバイオリン製作を習い、ちょっと、ドキドキ。
「命を……魂を込めなさい……私と貴方の……2人の魂を注ぎ込むの……」
愛の城への闖入者に、入り込めない世界を感じてしまったのか、外へ出て泣き崩れるゆりさん。
ゆりさんは、乙女回路に火が点いた途端に最強の敵が現れて、さすがに可哀想(^^; 誰が恵と光秀の父親になるかわかりませんが、多少はフォローが欲しいなぁ。ただ、次狼を除くと、フォローになるほど引っ張って出しているキャラクターが居ないわけですが。負け戦が図面通りの割には、そのピースが空きっぱなしなのは気になっていたのですが、しっかり埋められるのか、投げっぱなしにされるのか(^^;
一応、周囲に男は居るけど、中年と化け物だけなのが、如何ともしがたい。
2008年――深央の粛清対象が、自分の投資対象でもあった事を知る太牙。
再び亀を抹殺しようとする深央だったが、「教えてくれ。なんで人間を愛してはいけないんだ?」という問いかけに言葉を返す事が出来ず、またも亀を逃がしてしまう。
投資として亀を抹殺しようと現れたジョージの前にはキバが立ちはだかり、ドッガフィーバーを発動。原点の野球に戻り、一本足打法からトドメの振り下ろしてジョージを瞬殺。
一応、過去と現在を繋ぎ、奥のあるキャラクターだったのですが、鬼畜エンペラーにさっくり粉砕されてしまいました。ハンマーに関しては、ノーマルキバの時の必殺技の方が格好良かったり。
そして、逃げ出した亀の前に立った太牙は常に左手を覆っている手袋を外す……そこに刻まれていたのは、キングの紋章。
「ファンガイアとしての誇りを失いし者。王の判決を言い渡す――死だ」
太牙はサガークを召喚し、“もう1人のキバ”、仮面ライダーサガへと変身する!
サガークは最初、空飛ぶ円盤に見えたのでガ○ラ的なモチーフかと思ったのですが、途中の影から蛇の演出を見るに、とぐろをまいた蛇、でサガ+スネーク、という所でしょうか。
サガは銀+黒、という渋いベース配色に、チェスの駒のイメージと思われるごつい肩のデザインが合わさり、なかなかの格好良さ。ベルトに差し込んだ変身アイテムから刃が伸びて細剣になり、構えはフェンシングスタイル。仮面ライダーとしての先達は、Xのライドルスティックでしょうか。
……そういえば、ライジングイクサのバージョンアップ変身に何か見覚えがあると思っていたのですが、Xの「セタップ」か(笑)
サガの構えと共に世界は夜へと変わり、浮かび上がる月、そして真紅の紋章。細剣からビーム紐が伸びて亀の体を貫き、上空に浮かんだ紋章に向けてジャンプをするので何事かと思ったら、紋章にビーム紐を引っかけて相手を釣り上げてから滅殺するという、まさかの『必殺!』(笑)
南無阿弥陀仏
どうしてそうなったのかさっぱりですが、キングは、三味線屋だった。
劇中で描写が出ないままリタイアしましたが、もしかしてルークは必殺「骨外し」とか使ったのか。
ビショップの武器はかんざしだったりするのか。
ファンガイアの闇は深い。