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『魔法戦隊マジレンジャー』感想27

先週分。
◆Stage.39「あべこべ姉弟〜マジュナ・ジルマ〜」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:横手美智子
見所は、しなを作りまくる魁。割と好演の上に、凄く楽しそう。
冥府神トードの毒を受けて芳香と魁の精神が入れ替わってしまい、芳香は魁の体で学校へ、魁は芳香の体でデートをする羽目に。
ここまで、自称恋愛マスターというほどモテ描写のなかった芳香ですが、現在、15股を進行中である事が判明。「今週は少なめで15人とデート」との事ですが、平均して1日に二人ペースでデートをしている事となり、これはもう、立派な職業です。
一方、末弟はサッカー部でもチームワークとか絶無で、マネージャーである山崎さんのアドバイスにも向き合って聞こうとせず、険悪な雰囲気になっていた。
そんなドタバタの中、次なる神罰執行役に選ばれたゴーゴンが地上に出現し、無数の蛇を放つ。その蛇が繁殖して更に数を増やし、次々と人間を噛んだ上でゴーゴンの盾が光を放つ時、世界の全てが石と砂と化すのだ――!
精神が入れ替わってしまった事で魔法変身が出来ず、魁と芳香は戦いに取り残され、デートの顛末を気にする芳香魁。
だがなんと、タイミング悪く芳香のボーイフレンド同士の修羅場に巻き込まれた魁芳香は、これではいけないと、15人全員にきっぱりと別れを告げていた。
末弟、青春の潔癖さで、姉の収入源を崩壊させる。
魁芳香は姉に恋愛論を語り、高校で青春の甘酸っぱい香りに触れていた芳香魁がそれに感化されると、マジトピア、何故か新魔法を配信。
「マジトピア、まだ混乱してんのかよ」
……まあマジトピアは、ずっとオカシイ。
(この、意地でも毎回新魔法、を貫いているのは、作品として偉いと評価したい所ではあるのですが、もう少し「勇気」に説得力があって、後の応用とかで広げてくれればなぁ……)
魁と芳香の発動した新魔法はゴーゴンのバランスを崩して転倒させ、ゴーゴンは小型化。シャイニングアタックを放ったスモーキーを石化させたゴーゴンは、マルデヨーナ世界“長きものの庭”で待つと姿を消し、後には石になったスモーキーが転がるのであった。
定番の入れ替わりネタですが、魁と芳香がなかなかいい演技。特にいつも一本調子の魁は変化がついて、かなり面白くなりました。冥府10神の中ではかなり主体的に動いていたゴーゴンが早くもリタイアしそうですが、まあ、話数の問題もありますし、むしろトードとティターン辺りはどれぐらい頑張れるのか。
そして芳香は、2週間ぐらい経つとまた元に戻りそうだなぁ……いひ。


◆Stage.40「蛇女の庭〜マジーネ・ルルド〜」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:横手美智子
OPに不吉な文字(笑)
変身できない魁と芳香を残し、長きものの庭に向かう残り4人。4人は密林にゴーゴンの姿を探し求め、芳香魁は弟に代わってサッカーの試合へと向かう。
変なテンション(中身が芳香)の魁を平気で受け入れている部員達の器の大きさが老師級。
もしかして末弟は学校では、お調子者キャラとか作っていたのか。
「なんだか……今日の小津くん、今までで一番格好いいかも」
姉の様子が心配で試合を見守る魁芳香に、中身が魁だと気付く筈もなく話しかける山崎さん。芳香だと思われ、魁についての長所と短所を率直に耳にした魁は、遂に、少し反省。
「もっと周りをよく見て行動しろ」って、4話で麗に言われていましたが、苦節36話、反省までの遠く長い道のりでした。
またここで、山崎さんがマジレッドの正体が魁であると気付いているらしい言動があり、これは劇場版でそういう展開があったという事でしょうか。山崎さんは劇場版でヒロインを務めたそうですが、そういえばTV本編では25話以来、およそ1クールぶりの登場。ふと思って確認したら、5−14−25−(劇場版)−39・40という事で、概ね10話ずつ程度のバランスで挟み込まれている模様。
この辺りの継続したサブキャラの使い方は、好きです。
中身入れ替わりでのサッカーの試合を通して、芳香のハイテンションと柔らかな気配りがチームに明るさと一体感を与える光景を外から見た回は、怪我の功名、独りよがりだった自分を省みるが、その2人の前に、ゴーゴンが現れる。
長きものの庭で4人を次々と呑み込んだゴーゴンは2人も丸呑みにしようとするが、そこでスフィンクスが介入。魁と芳香の入れ替わりは元に戻り、よくわからない新魔法で、呑み込まれていた4人も復活。
おまえコーナーによると「呑み込まれたものを取り戻す呪文」だそうですが、どうしてそこまで用途が限定されているのか(^^; マジトピアには、ものを呑み込む精霊でも徘徊しているのか。
ゴーゴンは巨大化すると、繁殖した蛇により神罰を執行しようとするが、トラベリオンが盾を吸い込み、マジレジェンドのファイヤートルネードが炸裂。ゴーゴンはドレイクが必ず恨みを晴らしてくれる……と言い残して死亡する。
最初こそ圧倒的だった冥府10神ですが、なんだか、なし崩し的に弱くなってきてしまいました(^^; マジレンジャーは、総合的にかなり強い戦隊ではあるのですが、もう少し、苦戦して欲しかったなぁ。
その頃、ン・マ転生のきざしが無い理由を調べていたダゴンは、真実を映し出す湖面に浮かぶウルザードの姿を見ていた。ン・マの転生を防ごうと、ウルザードがン・マの魂を回収していたのだ……!
何故か駄目父がウルザードの姿で再登場し、最終クールへ突入していく所で、魁が遂に反省。個人的に、とにかく好きになれる所を見つけにくい赤だったのですが、これで少しは変わってくれるか(^^; 次回もどうやら魁に焦点が当たりそうですが、終盤に向けて先生にガツンとやっていただきたい所です。