はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2019〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『魔法戦隊マジレンジャー』感想31

◆Stage.47「君にかける魔法〜ルルド・ゴルディーロ〜」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:横手美智子
絶対神ン・マへの対抗策を見いだす為、父と母はスノウジェルに助言を求め、ヒカル先生はマジトピアへ帰国する事に。帰国したら二度と人間界に戻ってくる事はないだろう、というヒカルの言葉に衝撃を受ける麗……とそこはかとなく進めていた2人のロマンスがヒートアップ。
一方、インフェルシアでは人間の未知なる力に興味を感じるスフィンクスが地上を残す事を提案するが却下され、ン・マによって神罰執行係に任命されていた。
スモーキーとマンドラが気を遣ってトラベリオンが夕方まで整備中だと偽り、最後にゆっくり人間界を見てほしい、という誘いに応え、麗とヒカル先生は動物園デート。
様子を窺っていた兄妹は、それを後ろから出歯亀する事に。
「ヒカル先生とうらねえが好き同士なんて、最初からわかってたよな」
後付けで、俺はわかってたぜ? みたいな事言うと、格好悪いぞ、翼。
麗の歌をBGMにしたデートシーンはごくごく正統派ながら、この動物が○○に似ている、と看板の前でポーズを取る兄妹それぞれ、のシーンを挟んだりは4人を話に絡めつつ、楽しかった所。
そんなデートにも少しずつ終わりが近づく中、思い出になるような写真を残す事を拒否するヒカル先生。
「絶対に忘れられない。……だって、ヒカル先生の事が好きだから」
「……駄目だ! そんな事言っちゃ、僕は……」
煮え切らないヒカル先生の態度に思わず飛び出すピーピング兄妹だが、そこにスフィンクスが出現。マジレジェンドとトラベリオンスフィンクスに一撃粉砕されるが、それでもマジレンジャー絶対神との戦いを諦めない。
「私達には、守りたい大切なものがあるもの! その想いがある限り、私達はぜったい負けない!」
「想い……それがお前達の絆の、そして、勇気の元になるものか。しかし、なんと不確定な。だが、冥府神には持ち得ないもの。もし、想いが運命を左右するなら……或いは、奇跡が……」
人間の未知なる力に揺さぶられるスフィンクス神罰執行を中断して退場し、この後、ダゴンスレイプニルに粛清されてリタイア。
前回のティターンもなのですが、冥府神の情報レベルが一定せず、人間に感化を受けるタイミングがわかりづらいのは、難点。トードが「母親」「母さん」というのものを理解できていなかったり、知識に偏りがある描写は存在していたので、冥府神そのものが、冥獣帝ン・マの死とともに起動してバージョンアップによる再起動(絶対神化)を目的とするプログラム的存在(ゆえに必要な事以外の知識に乏しい)とか、そーいう事かもしれませんが。
その割には、絶対神転生を最大の目的としないドレイクなどもいたのですが、あれは、バグか。
いい所で入った邪魔が退き、修羅場続行。
やむを得ずヒカル先生は、自分が見たビジョンを元に、既に死ぬ覚悟がある事を告げる。
「僕はもう、君たちに何一つしてあげられない。約束をしても守れないし、嘘をつくことになる。だから――」
号泣する麗を置いて海辺で黄昏れていた先生、母ののろけを聞かされる。
思い人の母親から自分の師匠との若い日のあははうふふな日々を聞かされるとか、どういう拷問ですか……!
何この、責任取らないと凍らされた上で燃やされそうな雰囲気!
母の語りは、脚本家気合い入っていたのかもしれませんが、個人的には、やや長すぎ。総じて、色恋がらみの部分を、台詞で語りすぎた感はあります。
色々と覚悟を決めたヒカル先生は、小津家へと戻る。隠し部屋では麗が哀しみを鍋磨きで紛らわし、それを見つめる兄妹、の中に無言の父が混ざっていて怖い。
「麗、僕の妻になってほしい」
麗の強さを信じず、自分1人で傷つける事を怖がっていた、と謝った先生は、「好き」とか「嫌い」とか通り越して、いきなりの求婚。
無言のお父さんが怖い。
「君のレジェンドパワーが哀しみで暴走する事がないよう、僕が特別な魔法をかける。幸せという名前の」
泣きじゃくる麗を、抱きしめる先生。
教え子である事に加えて、未来の義兄、義姉、義弟1、義弟2、そして義父が見守る中、マジ告白とか、凄い、凄すぎるよ先生……! 今までの顛末が全て吹っ飛ぶ勢いで、男らしすぎるよ……!!
歓声をあげて兄妹4人がはしゃぐ一方、父が無言で超怖い。
「……5歳だった麗が、我に返れば、花嫁か」
……父、怖い通り越して、なんだか可哀想な人に。
後それとなく、この15年の記憶はほとんどなく、ウルザードの迷走ぶりは自分の責任ではない、と主張を入れてきました。
父は魔法で教会を作り出すと、舞台は結婚式に。スモーキーが神父となって結婚式はつつがなく進み、最後に近いのキスを、という所で、教会に飛び込んでくる影。
すわ昔の女?!
いやそれは、傷つきながらもマジトピアの急を知らせにやってきた、天空聖者ルナジェルことリンであった。地上でサンジェルが教え子ときゃっきゃうふふしている間に、絶対神ン・マの襲撃を受け、天空聖界マジトピア壊滅!!
いよいよ迫る最終決戦を控え、劇中で戦隊メンバー同士が結婚式に至る、というのはかなり珍しいでしょうか(とりあえず思いついた例が『鳥人戦隊ジェットマン』で困る)。序盤から恋愛ネタを多く組み込んできた今作ですが、後日談ではなく、あえてクライマックスの前に結婚式を入れてきたというのは、「家族」テーマの戦隊として、貫いたものを感じます。
ヒカル先生×麗は最初のカエルセクハラに始まって、アップルパイ事件などそれとなく距離は近く、初期から織り込み済みのカップリングでしょうし違和感は無いのですが、ここまで持ってくるなら、途中にもう一つ、露骨なフラグ回があっても良かったかなーとは思ってみたり。ヒカル→麗はともかく、麗→ヒカルはワンパンチ不足という気はしますし、もう少しニヤニヤしたかったという、全くもって、個人的な趣味ですが(もしかしたらこの2人も、劇場版で進展があったのかもですが)。
せっかく荒川稔久が参加しているわけですし、ラブコメ回に一度投入していただきたかった(笑)
セクハラ行為に始まり、名実ともに教え子に手を付けたヒカル先生は、数え役満達成で、次回死んでも不可抗力で仕方がありません(おぃ) まあ、ン・マと遭遇する前にブレイジェルに呼び出されて、「ヒカルくん。君を一発殴らせてくれるかな?(にっこり)」で、死ぬかもしれないけど! 生き残っても、兄者の婿いびりが始まりそうだ!
次回、伝説のあの人登場、そして世界の運命はどうなるのか?!