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『魔法戦隊マジレンジャー』感想30

◆Stage.45「二人はともだち〜ジー・ゴル・マジュナ〜」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:大和屋暁
遂にブレイジェルが押さえ込んでいたン・マの魂を手に入れる冥府神。後は冥府神の誰かがン・マの魂に選ばれて依り代となり、その命を捧げる事で、絶対神ン・マは転生する。
「この僕とした事が、魔法使いごときに手傷を負わされるなんて」
前回の敗北に1人苛立つワイバーンだが、まあ、ブレイジェル、神も悪魔も越えた70年代ヒーロー属性なので、ちょっと規格外だから……。
一方、復活した母親を囲み、賑やかな朝食を楽しむ小津家。
目玉焼きの焼き加減程度で、母親を大絶賛する兄妹の洗脳は深刻です。
そして母の目玉焼きを誉めて、麗に思いっきり口をつねられる先生、厳しい立場だな……。
そこへ、どう見ても粗大ゴミのイスを拾って、散歩から帰ってくる芳香。ボロボロのイスを「可愛い」とレストアしようとし、母が「芳香には芳香の見えているものがある」とフォローするのですが、どう見てもキマりすぎです。用法・用量を守って使用しましょう。
朝食を終えた母は、父を探すと言って、魔法部屋の更に隠し部屋へ姿を消す。
「でも父さんを探しに行くって、どういう事だ?」
……君ら、ホント、父には冷たいな。
気持ちは分かりますが(笑)
母が部屋にこもってすぐ、神罰執行係に選ばれたティターンが出現すると、地上の電気を吸収し、それが一定量溜まると落下して世界を消滅させる神の雷と化す雷雲を召喚。マジキングとトラベリオンティターンのほんの一撃で瞬殺されるが、「無益な殺生は好きでは無い」とティターンは姿を消す。
世界を壊滅させようというのに「無益な殺生は好きでは無い」と言われても反応に困るのですが、神罰執行を阻止するべく6人は手分けしてティターンを探し、芳香は子犬と戯れるティターンを発見する。
「アフロくん。あなた、いい人でしょ?」
ティターンの発言と子犬に触れる姿に、友好的な相手という判断をする芳香。
どう見てもキマりすぎです。用法・用量を守って使用しましょう。
一応、どうやらティターンの中で「神罰執行」と「命を奪う」事が繋がっていなかったらしい事は窺え、冥府の神として地上の命と直接触れた事が無い為にその存在がよくわかっていなかった、という辺りのニュアンスもわかりはするのですが、色々省略しすぎて、厳しくなりました(^^; まあ芳香の方は、一日24時間中23時間はラリってるから仕方ない。
芳香のこの、天真爛漫で奔放、というより、マジカルな薬草のキメすぎというキャラクターは最初から最後まで貫かれたのが凄いといえば凄い。
「握手すると、友達になれるんだよ?」
芳香の猛攻にたじろくティターンだったが、そこへ兄者が乱入。しかし芳香はハリセンに変身して兄者を止め、芳香の姿と言葉にティターン神罰を解除。だがその直後、命を慈しむ心を知ったティターンは、ン・マの依り代に選ばれてしまう。
てっきりもはや役立たずのスレイプニルが選ばれるのかと思ったのですが、これはちょっと面白い展開。
ワイバーンスフィンクスが地上に現れるが、ティターンはン・マ転生の為に命を捧げる事を拒否。
「俺は、死なない。やるべき事が、見つかった」
(命の献上を拒否する……? いったいティターンに何があったというのです)
女の色香に、引っかかりました!
ワイバーンティターンを裏切り者として処刑しようとし、相性が悪いのか、魂が重いのか、苦戦するティターン。ピンクは駆けつけたシャインからチケットを奪ってトラベリオンを呼び出すと、ワイバーンを轢いてティターンと愛の逃避行。咄嗟に兄者も取り付いて乗り込み、3人は電車の中に入り込んだワイバーンを新魔法でなんとか電車の外に放り出す……。
状況がわからないまま取り残された4人の前には、これも置いてけぼりにされたスフィンクス
そしてン・マの依り代となったティターンは、やるべき事を、なそうとしていた。
絶対神ン・マを転生させない方法が、一つだけある」


◆Stage.46「湖へ向かえ〜ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ〜」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:大和屋暁
絶対神ン・マの転生を止める手段――それは、マルデヨーナ世界・永遠の樹海にある眠りの湖。あらゆる時間の静止した湖の中には冥府神でさえ手を出す事が出来ず、そこでティターンが眠りにつけば、ン・マの魂を静止した時間の中で永遠に封じる事が出来る。不審をぬぐえない兄者も加え、芳香とティターントラベリオンで永遠の樹海へと向かう……。
一方、精神を飛ばしてインフェルシアを探索していた母は奈落に落ちた駄目夫を発見し、遠隔で魔法力を注いで傷を癒そうとする。そしてスフィンクスから事情の説明を受けた4人は、スフィンクスの世界・賢者の庵に呑み込まれ、脆弱な人間がなぜ冥府神を次々と打ち破れたのか、について問いかけられる。
スフィンクスだけに質問、と神のモチーフと行動が巧く繋がりました。いつもの調子で喧嘩腰に答えた魁は闇の底に落とされそうになるが、翼と先生が咄嗟に包帯を口でくわえて魁を支える。
「支え合う絆と勇気!」
「これが俺たちの力なんだ!」
「面白い。いいでしょう。約束通り、貴方達をティターンのもとへと送ってさしあげます」
その頃、永遠の樹海の3人はワイバーンの追撃を受け、ティターンが緑をかばって手傷を負うも辛くも逃走に成功する。
「俺も、2人を真似てみたいと思った。俺も、誰かを支えてみたい、そう思ったんだ」
支え合う兄妹の姿に感銘を受け、絆というものを学ぶティターン。この言葉に、インフェルシアにも話し合える存在が居るという事を認められず、意固地になっていた兄者もティターンへの態度を改める。
ティターンは体を張って地上界を支えようとしてるんだ。今度は俺たちが、ティターンを支えるべきだ。そうだな」
「ありがとう芳香。お兄ちゃん」
手を差し出すティターンは蒔人の名前を知らないので(芳香が「お兄ちゃん」呼びなので)他意は全く無いという事になっていますが、脚本としていは意図的に“ご挨拶”という事かと思われます(笑)
(「お兄ちゃん」と呼ぶ事を許した覚えはなぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!)
「知らないのか? 握手をすると友達になれるんだ」
「……ああ。知ってるとも!」
我に返った蒔人はティターンと握手を交わし、芳香もそこに手を重ねる。互いが互いを支え合う為……芳香は魔法でティターンの姿に変身すると、緑と一緒に逃げる事でワイバーンを引きつける囮に。まんまとしてやられたワイバーンは凶暴化し、スフィンクスによって樹海に送り込まれた4人が合流するも、6人まとめて薙ぎ払われてしまう。
変身の解けた6人に向けてワイバーンはトドメの一撃を放ち、舞い上がる爆炎――が、その爆炎は、6人の前に降り立った男によって吸収される。
「ここまでよく頑張ったな、みんな」
そこに立っていたのは、そう、5人の父にして最強の魔法使い、小津勇。
なんだか父が、初めて格好良かった。
「超天空変身! ゴール・ゴル・ゴル・ゴルディーロ! 猛る烈火のエレメント! 天空勇者ウルザードファイヤー!!」
勇はマジトピアの呪文により、真っ赤なウルザードへと変身。これはつまり、先生/サンジェル/マジシャインと同じで、勇/ブレイジェルウルザードファイヤー、という事になるのか。デザイン格好いいのに、名前が微妙ですが(笑) マジブレイブとかでは駄目だったのか(^^;
「お父さんが、私達を支えてくれて……そのお父さんを、お母さんが支えてる」
「繋がってるんだ。俺も、芳香も、魁も、翼も、麗も、ヒカル先生も! そしてティターンも!」
「「みんなが支え合ってる!」」
前後編、話の筋としては結構雑なのですが(特にティターン周り)、ここで改めて「勇気の背景」を立ててきたのは面白かったところ。前年『デカレンジャー』において、途中参加の横手美智子がバン(とホージー)を立て直しましたが、途中参加だからこそ入れられた部分、であるのかもしれません。今回、魁の扱いがかなり小さいのもポイント。
雪辱を期して赤ウルに突撃するワイバーンであったが、攻撃をあっさり受け止められ、カウンターの連続斬りから必殺技のコンボで、瞬殺。ほとんどギャグレベルの滅殺でしたが……まあ、相手の世界観がちょっと違ったので、シカタガナイ。
魔力の使いすぎで気を失っていた母も目を覚まし、ここに再生する小津一家。後はティターンが湖で眠りにつけばインフェルシアのもくろみは崩れ去る……筈だった。
「芳香……お兄ちゃん……最後に会えたのが彼等で良かった。お陰でぐっすりと眠れそうだ」
ティターンが湖に足を踏み入れようとしたその時、先回りしていたダゴンの槍がその体を貫く。
「時は来た! 絶対神ン・マ転生の時だ!」
巨大化したティターンの体を食い破るようにして、絶対神ン・マが遂に転生。出オチだった冥獣帝ン・マが如何にも旧支配者然としつつ触手の形状などは八岐大蛇なイメージも入っているのかと思えましたが、絶対神は完全にタコ。つまり、インフェルシアはムー大陸だったんだ!
「我は絶対神。我が内に宿るは、虚無と、飢餓」
ン・マはいずこかへと飛び去っていくが、ヒカル先生はン・マに重なる形で、自分が倒れる不吉なイメージを目にする。果たしてン・マは如何なる災厄を地上と天界にもたらすのか、ようやく揃った小津一家はこの最強最大の闇に打ち勝つ事が出来るのか。次回、ますます要らない子になったヒカル先生、旅へ――。