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『仮面ライダーW』感想19

◆第25話「Pの遊戯/人形は手癖が悪い」◆ (監督:石田秀範 脚本:長谷川圭一
フィリップ宛に疑似メモリと新しいガジェットの設計図が入った謎の郵便物が届き、とりあえず作ってみる事に。……て、そんな軽いノリでいいのか(^^;
多分フィリップが作ったのだろうなーと思われつつ、これまで特に言及の無かったガジェットの制作シーンが入り、既存のガジェットもどうやら、メカに疑似メモリを搭載する事で動いている模様。
事務所では亜樹子が『少女と人形の家』という小説を読んで号泣していたところ、謎めいた少女・リコから「人形を取り返して」と言われ、住所を書いたメモを渡される。単身メモの住所へ向かった亜樹子は、動く人形が文芸評論家を襲撃する事件に巻き込まれ、殺人未遂事件の立派な容疑者に。
謎めいた少女・怖い顔で人間を襲う人形、とファンタジックなホラー題材なのですが、あまり暗くしたくなかったのか、演出ラインとしては怪奇よりもコミカル成分が多めで、所長が顔芸で大奮闘。個人的にはストレートな怪奇演出も見たかったのですが、「復讐のV」でやっているから、という判断だったか。
超常課に囲まれ、後からやってきた翔太郎にも人形が動いた事を信用してもらえなかった亜樹子は、隙を突いて逃げ出すと、メモに書かれたもう一つの住所へ向かう。そこでも家の主が動く人形に襲われ、人形とバトルする亜樹子。そこへ駆けつけた照井、人形をバイクで轢く。
「所長、大丈夫か」
翔太郎がやるべき事を全部やってしまいました(笑)
廃車置き場で2人を翻弄する人形に、大人げない照井は容赦なくアクセルに変身するが、結局は逃げられてしまう。
「実は今回と似た事件が既に2件発生していた」
謎の密室傷害事件――その犯人は、人形のドーパント
2人は事務所に戻ってフィリップに検索を頼み、4人の被害者がそれぞれ『人形と少女の家』を酷評していた事が判明する。浮かび上がるのは小説の作者……そして著者近影に写る作者の娘の姿は、亜樹子の前に現れた少女と瓜二つであった。
やたらべたべたしてくる亜樹子に、なんだこれ、みたいな反応の照井(笑)
別に嬉しくはないが、翔太郎が苛ついているのが楽しいからいいか、みたいな。まあ照井は亡き妹への思いがあるので、もしかすると、亜樹子が妹分ポジションに入ってくる事はあるのかもしれません。なんだかんだで、亜樹子には割と甘い気がしないでもない。
「だって竜くんはとーっても頼りになるんだもん。――どっかの誰かさんと違って」
意趣返しで嫌がらせをする亜樹子は、翔太郎が自分より照井が頼られているとムカつく、という実にいい所を突いた精神攻撃です(笑)
いつもの調子で調査に向かおうとした翔太郎は亜樹子に袖にされ、亜樹子は照井と捜査に。サイン会に乗り込んだ照井は作者を挑発し、その帰路、亜樹子の前に再び現れる少女リコ。
「お姉ちゃん、人形の声を聴いて」
だがその姿は、亜樹子にしか見えない……。
その頃、翔太郎は超常課で刃野に愚痴る、という、ヒーローの底辺を彷徨っていた。
大丈夫か、翔太郎! なんか、某Mさん(by『仮面ライダー○王』)の姿がダブってきたぞ!
そこへ人形が送られてきて真倉が襲われ、課長のせいでとんだ迷惑を被る超常課。
アクセルとダブルは小さな人形に翻弄され、ダブルに至ってはトリガー銃を奪われる始末。亜樹子の「やめてリコちゃん!」という叫びに反応した人形は一瞬綺麗な顔に戻ると逃走するが、スパイダーガジェットにより御用……と思われたがナイフで拘束を切り裂いて脱出し、最後は課長が容赦なくマキシマムドライブ・アクセル旋風脚を炸裂させる。
が、作者が娘をドーパント化していると思われた人形は、本当にただの人形に過ぎなかった。ドーパントの正体は、人形のドーパントではなく、人形使いドーパントだったのである。
「待て、もうやめてくれ!」
変身を解き、正体を現す作者。
「お姉ちゃん、お姉ちゃん、お姉ちゃん……」
だが、亜樹子が手にした人形からは、リコの声が聞こえ続けるのであった……果たして、犯人の真意はどこにあるのか。人形の正体は、本物のリコの行方は? そして、翔太郎はヒーローに返り咲く事が出来るのか?!
一方、井坂内科医院では、冴子の依頼を受けた井坂先生により、若菜が“完璧なドーパント”として魔改造を受けそうになっていた……。
次回、所長、走る。