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『鳥人戦隊ジェットマン』感想4

◆第5話「俺に惚れろ」◆ (監督:東條昭平 脚本:井上敏樹
そういえば今作は、東條昭平がローテ3番目に出てきて、豪華なのでした。
ジェットマシン墜落時の精神的ショックで、体は何ともないのに脚が動かなくなってしまう香。
「バカみたい。こんな事になったのも、私が弱虫で、お嬢様で……竜の言う通り、戦士として、失格ですわね」
連鎖していく狂気……!
そんな香を慰め励まし、細かく描写している時間が無いのもありますが、アコと雷太は素直にいい人ポジションに。
「脚が動かなくても、腕は使えます。お願い竜! 私だって、私だって、本当の戦士になりたいんです!」
そしていい人達を巻き込みながら、狂気は加速度的に拡大していくのであった。
その頃バイラムでは、ロードジゲンが体力回復した暁にはバイラムの支配権は私の物、とラディゲがほくそ笑んでいた。
ジェットマン倒れし時、お前達は私の足下に跪くのだ」
器が小さくていいなぁ(笑)
「わからんのかマリア。私に従うがいい。それがおまえの、運命なのだ」
そして、職場内ナンパ。
それを横目に黙って葉巻に火をつけるグレイ、渋い。
古めかしいレコードプレーヤーでクラシックを聴きながら銃を磨くグレイ、渋い……!
ジェットマンはジェットマシンで、イカロスハーケン形態への合体訓練を継続するが、やはり脱落してしまう香。必死に脚を動かせるようになろうとする香、それを物陰から見守る仲間達だが、見ていられないと手を差し伸べた凱が、竜と揉める事に。
第5話にして、車椅子へ向かって地面を這うヒロイン、というなかなか強烈な絵面。
「おまえが本当の戦士なら、歩ける筈だ!」
そしてキチガイは段々、宗教みたいになっていた。
そこへラディゲに跪くのは真っ平御免、とジェットマンを急襲するグレイ。凱は車椅子の香を連れて逃げ、残り3人も何とかグレイを振り切るが、今度は念動力で煉瓦を操るトランの襲撃を受ける。と、次々と幹部が登場し、スピーディに能力見せが展開。3人は変身するもトランの多彩な超能力に翻弄され、凱と香にはグレイが迫っていた……!
追い詰められた凱はバイクに乗り込むと、グレイへ向けて突っ込み、バイクだけを体当たりして爆発させるという攻撃を敢行。vsトランでは赤がカースタントを行い、『ジェットマン』序盤、割と見応えのある生アクションが続きます。
「凱、どうしていつも竜に突っかかるの?」
「奴のいいこぶりっこが気に食わねぇ。ただそんだけの事だ。だが、あんたは違う」
グレイの追撃から身を潜める凱、香の手をすりすりして、思いっきり平手打ちを受ける(笑)
「あんた……まさか竜の奴を。惚れるんなら俺に惚れろ! お似合いだぜ、俺たちなら」
昔から、凱は香のどこが良かったのかというのがピンと来ていなかったのですが、改めて見るとこの段階では、竜に対する対抗意識、というのがまずありきか。一応、一連の特訓〜車椅子のシーンで、ただのお嬢様ではない香の強さ気高さ、みたいなものは見せていますが。後まあ、竜や香っていうのは、凱にとっての“キラキラ”なのだろうなぁ。
ロードジゲンが充電完了して暴れだし、その混乱に乗じてそれぞれの窮地を脱した5人は合流。だがその前に、バイラム4幹部最後の1人マリアが姿を見せる。マリアの電磁鞭攻撃を受けた竜は、至近距離でその顔を見て死んだ筈のリエと瓜二つだと気付いて困惑。
巨大ロードジゲン出現で発生した地割れに呑み込まれそうになった香の手を掴むも、背後からマリアに首を絞められる竜。
先の人間関係を知った上で見ると、凄いシーン(笑)
竜を助けなければ、という強い思いでトラウマを乗り越えた香は、崖を蹴って飛び上がると昔の女に見事な上段蹴りを炸裂させ、5人は変身。

「レッドホーク!」「ブラックコンドル!」「イエローオウル!」「ホワイトスワン!」「ブルースワロー!」
「「「「「鳥人戦隊・ジェットマン!」」」」」

とここで初の、完全名乗り。ジェットマンはマリアの呼び出した雑魚戦闘員を蹴散らすと、ジェットマシンを召喚。戦闘になると即座に気の合う赤と黒は巨大ロードジゲンに連携攻撃を浴びせ、戦士として一つの壁を乗り越えた白も遂に変形シークエンスに成功。5体のジェットマシンは大型戦闘機イカロスハーケンに合体すると、凄くストレートに科学忍法火の鳥な「ジェットフェニックス」でロードジゲンを撃破する。
イカロスハーケンへの合体から必殺技は、内部のG表現など、スピード感あって秀逸な演出。
「おめでとう香。どうやら君も、本当の戦士になれたようだな」
ハッピーバースデー とぅーゆー♪ うぇるかむ とぅー まっどねす!
朗らかに通じ合う竜と香の様子になにか面白くなさそうながらも、ちゃんと綺麗に畳んだハンカチを返す凱(笑)
「ジェっっっトマン……あまり私を、本気にさせるな」
そしてバイラムでは、怒りに口元を歪めるラディゲの真の姿?が、回転するレコードプレイヤーの盤面に映るのだった――。


◆第6話「怒れロボ!」◆ (監督:東條昭平 脚本:井上敏樹
生徒会長(竜)とクラス委員長(香)のカップルにイライラとする不良(凱)の図。
前回イカロスハーケンへの合体を成功させたジェットマンは、今回はロボット形態への合体訓練、と順を追って展開。本編の尺は短いものの、近年の作品ほど見せなくてはいけないギミックのノルマが厳しくないので、のんびりといえばのんびりです。
「いいか。これだけは言っておく。あんたはいずれ俺を愛するようになる。絶対にな。そん時が来るまで、デートはお預けだ」
香委員長の「もー、結城くんは本当にしょうがないんだから。体育祭の為にみんなで頑張ってるのよ? そうだ、気分転換にちょっと映画にでも行こう?」的な誘いを断った凱は、恋の宣戦布告をしつつ、手近のウェイトレスをナンパ(笑) デートに行くなら家に帰って着替えたいと言うウェイトレスを送っていくが、女の住むマンションは、次元虫の融合したハウスジゲンと化していた!
デート前の着替えを待っている筈なのに、部屋の中に入り込んでいる凱、ナンパ力高い(笑)
体内の住人を次々と消化していくハウスジゲンの触手に襲われた凱は仲間を呼び、またも竜に助けられる羽目に。
「我ながら情けねえぜ。おまえに助けられるとはね」
「何度でも助けてやるさ。おまえは俺たちの仲間だ」
だがその竜が、脱出中にラディゲによって壁の中の異空間に連れ去られてしまう。ハウスジゲンはその正体を現して暴れだし、やむなく4人はジェットマシンを召喚。
「大丈夫、オートコントロールでも合体は出来るわ」
あれ?
冒頭の訓練は何だったのか……という話になりますが、いざとなればオートでも出来る合体を敢えて訓練させる事で5人のコンビネーションを高めようという、小田切長官の深謀遠慮です。
竜不在のまま、オートコントロールのサポートで変形合体して誕生する巨大ロボット・ジェットイカロスだが、ハウスジゲンに一方的に叩きのめされる。凱がどてっぱらにミサイルを撃ち込もうとして、中に竜が居るからと止められるのは、『ガッチャマン』ネタでしょうか(笑)
(※今作のコンセプトデザインにおいて参考にされたとおぼしい『科学忍者隊ガッチャマン』では、事あるごとにコンドルのジョーが「バードミサイルをぶち込んでやる!」とスイッチを押そうとしては、大鷲のケンに止められる)
凱は合体を一旦解除するとブラックコンドルに変身し、ハウスジゲンの中へ。怪物の本性を現したラディゲとの一騎打ちで苦戦していたレッドホークを助け出し、今度こそ、全員が変身しての変形合体。
5人揃って本領を発揮したジェットイカロスはかなり機敏な動きでの格闘戦から、薙刀による攻撃。後先わかりませんが、ロボットの武装薙刀というのは長官が女性という事のイメージもあるのでしょうか。基本モーションは、長官が組んでいそうですし。追い打ちのロケットパンチでハウスジゲンを弱らせると、最後は必殺剣・バードニックセイバーにより、見事に巨大な敵を撃破するのであった。
最後は、ジェットイカロスに乾杯、で大団円。シャンパングラスの中身が白いのは、ミルク飲んでるのか、竜……。
一方バイラムでは、赤と黒のWガントレットビームを受けてよろよろ帰って来たラディゲが、他の3人に馬鹿にされるのであった(笑)
基本、1話完結の形を取りつつも、バイラム侵攻〜5人のジェットマンが揃うまでの1−3話、ジェットイカロスと三角関係が完成するまでの4−6話、の2編からなる連続ものという構造。
アコと雷太は若干割を食っていますが、尺の都合もあり、まずは竜−凱−香の関係をメインに描く、というばっさりとした手法が潔く、綺麗にはまりました。
ただこの6話単独で言うと、「竜とラディゲの一騎打ちによる因縁作り」、「色々あるけど凱が竜を助ける」という要素はしっかり入っているのですが、「巨大ロボの初運用が変身前の4人」というのは、ちょっと奇をてらいすぎた感じ。起動しても一方的にやられるばかりでしたし、そこは素直に、クライマックス大活躍だけでも良かったような。全体的にバタバタとした作りになってしまいました。
ここまでが第1章、という事で次回――予告がないからわかりません(^^; 長らく個人的に謎だった事の一つに、私の脳内で『ジェットマン』=「カップめん」(確かそういうサブタイトルの回がある)という式が成立している、というのがあったのですが、もしかして、「カップめん」の辺りから予告が入るのかなー。いや、単に衝撃的なサブタイトルなだけだったかもですけど。