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『侍戦隊シンケンジャー』感想30

◆第四十三幕「最後一太刀」◆ (監督:竹本昇 脚本:小林靖子
前回の大爆発による気絶から目を覚ました源太は、すぐ近くに十臓が倒れているのに気付く。ここで十臓を仕留めてしまえば地獄が出現する事も無いし、丈瑠に危険が及ぶ事もない……寿司チェンジャーを構える源太だが、裏正の秘密を知り、十臓を、倒すべき外道衆としてばかりではなく、“家族の居る人間”として見てしまった事から、結局刀を振るえずにその場を走り去る……。
爆心地に近かったからでしょうが、前回の爆発で、一番ダメージを受けている十臓(笑)
アクマロがアフターケアしないで飛び去ってしまった為に、あやうく、幹部クラスが寝込みを暗殺されしまう所でした。
屋敷に一時撤退した6人は裏正の正体に戸惑い悩みつつも、この世を救うにはどうにか十臓を止めるしかないと思い定め、源太は自分が弱った十臓にトドメを刺せなかった事を告白して謝罪。
「しょうが、ねえよ……」
「しょうがなくねぇ! ……あめぇんだよ俺は。生まれついての侍じゃねえっての、こういう所かもしれねぇ」
「確かにな、甘すぎた」
源太をフォローする千明と、容赦ない言葉を投げかける流ノ介。
茉子も太夫との戦いで割り切れなかった点について触れるのですが、結局みんな“人間”を殺す事は出来なくて、ではどこからどこまでが人間なのか? という、ちょっと危ないテーマに、人の身にして外道に堕ちた者――はぐれ外道、という要素を使って触れてきました。
「戦わなきゃなんねえんだよな……本当に悪かった」
屋敷を出た源太は屋台に座り込み、自分の行動に思い悩む。
「侍がクリスマスじゃねえよ……」
タツッコミ!(笑)
「やっぱり俺は、寿司屋か!」
自分には侍としての“覚悟”が足りないのか……前回改めて、5人と源太の立ち位置の違いに触れましたが、それを広げる形で“侍ではない梅森源太”にスポットを当ててきました。ある意味では、天才無双だった源太の、弱点、を描くという展開。
ただ実際問題、倒れている十臓を上から刺し殺せるのって、6人の中だと殿と流ノ介ぐらいな気はするのですが(^^;
その辺りの判断材料、対比となるべき5人の侍としてのシビアさ、が特にこれまで描かれていないので、そんな源太の甘さと優しさは、弱点ではあるかもしれないが視点の一つとして必要なものでもある、というこの後の展開が今ひとつ説得力を持つに至りませんでした。
これをやるなら、前半の内にちょっとわけありのアヤカシを、「この世の為」と5人がざっくり斬り捨てる話、などが必要だったと思います。
結局その辺り、アヤカシが基本ヒャッハー脳で大暴れしている所をざっくり倒す、という今作の基本構造――外道衆のパンチ不足がネックとして出てしまった感じ。
翌朝、源太の所へ向かおうとしてバッティングする流ノ介と千明、の姿にニヤニヤする面々。そこへダイゴヨウが、十臓の件の責任を取ると源太が1人でどこかへ行ってしまったと駆け込んでくるが、タイミング悪く隙間センサーが発動し、アクマロが切り取り線の一点に出現する。
殿の指示により、流ノ介と千明が源太を探し、残りのメンバー(というか大奥)がアクマロとの戦いへ向かう事に。
殿、友情を人任せに放り投げる。
その頃源太は、裏正の材料とされた亡き妻の葬られた墓(回想シーンでは特に言及ないが、キャストで「十臓の妻」と表記)を前に何かを考え込んでいた十臓と、寺の山門で接触。魚丸を構えて立ちはだかるもそれを抜かず、座り込んで十臓に頭を下げる。
「俺はやっぱ、侍になりきれねぇ……! 外道衆は許せねぇけど! 家族の魂救いてえって奴を、どうしても剣で止められねぇ。だから! だから頼むしかねぇ。裏正を、諦めてくれ。この通りだ! 頼む!」
刀とは違う手段で十臓を止めようとする源太――過去に寿司の件で繋がりがあった源太と十臓が、ここで面と向かってもう一度絡む、というのは良かったのですが、だいぶ源太の思い込みが暴走しており、十臓が「家族の魂を救いたい」という意思表示をした事が無いのが気になる所です(^^;
「……そうだな。確かにおまえは、侍には向いてない。寿司を握っている方が似合いだ」
十臓は源太の脳天に剣を振り下ろすが、駆けつけた千明と流ノ介がすんでの所でそれを受け止める。
「うちの6人目がなんだって?」
これは台詞も言い方も、千明にしては格好良かった。
「我々はこの男ほど人がよくない。遠慮無く力尽くで行くぞ!」
少し生身殺陣があった後(メンバーでは千明が一番動ける感じ)、十臓は飛び去り、源太に声をかける2人。
「情けねぇ……考えた挙げ句、俺はこんなに甘い」
「それでこそ、源ちゃんだろ。……格好良かったよ」
「私にはとても出来ない。源太、多分おまえのような侍が、私達には必要なんだ。殿たちもきっとそう思ってる」
「行こうぜ。地獄なんか、この世に出してたまるかよ」
てれってっててー♪
流ノ介と源太の信頼度がMAXになった!
流ノ介と千明の信頼度がMAXになった!
千明と源太の信頼度がMAXになった!
3馬鹿は、固い絆で結ばれた!
3馬鹿は、<3馬鹿フォーメーション>を使えるようになった!
男達が熱い友情に目覚めている頃、殿はせっせと女性陣の好感度を上げていた(隣接したヘックスで戦闘するとユニット同士の好感度が上昇していきます)。
色々と思い返してみたのですが、女性メンバー2人の戦隊で、終盤に来て、赤+女子2人がひとまとまりになる、というのはかなり珍しいような。今作も前半は、年長コンビ(青−桃)、年少コンビ(緑−黄)、幼馴染み(赤−金)、となりそうな気配はあったのですが、源太を殿に近づけすぎると殿の殿らしさが継続ダメージを受けてしまうので、千明や流ノ介と近づけていった結果、両手に花と3馬鹿に分かれる、という、思わぬ格差社会になったような(笑)
夢と野望でバーニング中のアクマロは大ハッスルして3人と鎬を削り、そこへやってきた十臓が遂に裏正を手にしてしまう。3馬鹿もやってくるが蹴散らされ、殿は十臓に向けて猛牛バズーカを放つが、アクマロが十臓をカバーリング。夢の為に体を張るアクマロが、なんだか妙に男らしい(笑)
バズーカを跳ね返されて大ダメージを受け、倒れる6人。もはや、此の世に地獄が出現するのを止める事は出来ないのか。アクマロが狂喜に震える中、遂に裏正を構えた十臓は、地球斬りのツボに向けて刀を振り上げると――身を翻してアクマロを斬る!
……ええまあ勿論、そうなりますよね(笑)
ここは展開の都合どうこう以上に、十臓はそういう人というのがハッキリしていたわけなので、作り手がどこまでサスペンスにしようとして描いていたのか、少々気になります(^^;
どちらかというと、地球の大ピンチにお約束でヒーローが駆けつけた、的なカタルシスになっているのですけど、それでいいのか(笑)
「じゅ、十臓さん……な、何故ぇ?!」
「裏正の正体など、初めて見た時から気付いていた」
「では……家族と知りながら、200年も裏正で、人を……」
「外道に堕ちるとはそういう事だろう。もはやこいつも、一蓮托生。――元の切れ味だ。礼を言っておこうか」
十臓は追い打ちでアクマロの体を貫き、その光景に愕然とするシンケンジャー
「アクマロ、人でないおまえが、人の情を頼みにしたのが失敗だったな」
覗き見していた薄皮太夫凄く楽しそうにアクマロを蹴りに現れる(笑)
「十臓さん……あんたさんこそ本当の、外道でござります……」
「だとすれば、俺にやらせても無駄だったというわけだ」
ついでに地球を斬ってみる十臓だが、アクマロの指摘した通りにその性はもや真の外道にして人とアヤカシの隙間には非ず、裏見がんどう返しの術は成立せず、アクマロが打ち込んだ楔は消え去ってしまうのであった。
バイト代を回収した十臓と、意趣返しで気の済んだ太夫は姿を消し、やけになったアクマロの放った回転大雷撃に、取り残されたシンケンジャーは大迷惑。激しく火薬が弾け飛ぶ中、再び変身した6人は烏賊五輪弾とスーパー猛牛バズーカのダブル飛び道具でアクマロを成敗。
巨大化したアクマロとその放つ切神に対しては、シンケンオー、大海王、猛牛大王、ダイゴヨウで分担処理し、全合体でハオー降臨。蹴鞠を薙ぎ払い、バックパックによる攻撃から必殺のモヂカラ大団円を放つ……が、ここまで一切の抵抗を許さず外道を光に還してきたモヂカラ大団円を、アクマロ、まさかの反射。
逆にピンチに陥るハオーだが、その時ゴールドが恐竜折神の存在を思い出し、サムライハオーが更に恐竜丸を装備して、今度こそここに、全ての折神が集う12身合体が成立。12折神大サムライ斬りの一撃が、アクマロを真っ向両断する!
「この痛み、見えたぁ……これが……これがぁ……! ははは、あははははははははは」
最後、アップになったアクマロの顔がずれるという絵は良かった。
「これにて、一件落着」
圧倒的な最強ロボかと思われたハオーの必殺技が跳ね返され、どうなる事かと思ったらまだ底を見せていなかった! というのは良いのですが、どうして今の今まで恐竜の存在を忘れていたのかは、気になります(笑)
ダイゴヨウの中で詰まっていたのか。
金「外道衆……か」
赤「倒さなきゃいけないんだ、俺たちが」
人の情では決して図る事が出来ず、人と相容れぬ人外のもの――源太は改めて外道衆とは何かを思い知り、6人の侍はますます激しくなる戦いへの覚悟を固めるのであった。
夕焼けの土手で心沈む帰り道エンド……かと思いきや、屋敷に帰るとダイゴヨウの連絡によりクリスマスツリーが運び込まれており、侍がクリスマスしてもいいじゃんいいじゃんすげーじゃん、とツリーを飾り付けて一時の和やかな時間でエンド。
志波家へ仕える家臣の血筋でもなく、侍として教育を受けてきたわけでもなく、外道衆との戦いの最中も俗世間とどっぷり繋がっている、という、今作において異分子である事を貫いてきた6人目の侍、シンケンゴールド/梅森源太ですが、言うなれば、今作の世界観にそういったキャラクターとして登場させてしまった源太に関する始末をつけよう(責任を取ろう)、というようなエピソード。
だったのですが……まず上述したように、「寿司屋」の対比としての「シビアな侍」が対アヤカシにおいて強く打ち出されていたとは言えず、源太の甘さ/優しさ、というものがそれほど印象深くならず。
次に、十臓がアクマロを斬った時に6人全員が驚いているという事は、全員がてっきり十臓は裏見がんどう返しを成立させて家族の魂を解放しようとすると思いこんでいた事になり、源太以外の5人も、十臓に人間の情が残っていると考えていた事になってしまっています。
その上で、基本のパターンなら源太の懇願が十臓に何らかの影響を与えるわけですが、そういった事は全くなかったので、物語において「源太の甘さ」を強調した意味が特に生じず、寿司屋と侍の差別化そのものが、話の中で空回りしてしまいました(源太が空回りするエピソード、と見れば確かに成立しているのですけど、それは余りに酷いですし(^^;)
源太についての始末をつけるのと、十臓でやりたかった事を、諸々の都合で一緒にやってみたけど、巧く噛み合わなかった、と言わざるを得ません。
もう少しメタ的に言うと、そもそも噛み合わないとわかっていてぶつけている節もあり、「源太の良い所を見せる」か「十臓でやりたい事をやる」かで、後者が勝った、という方が適切なのかも。
というわけで源太を中心に見るとどうも綺麗に収まっていないのですが、外道とは如何なるものかを見せつけた十臓は白目と黒目が裏返ったり大活躍。
思えば25−26話が、パワーアップ前後編(23−24話)を踏み台にして、太夫の過去と十臓の一時退場を描く、という荒技でしたが、今回もアクマロと源太を踏み台にして、十臓をより濃く描くという構造を取っており、物語上の盛り上がりを踏み台にしてどんどん目立っていく十臓(笑)
ここまで生き残ったので、まさしく十臓が、殿の対、という事なのでしょうが。
そして、これまでネタで、貴重な話し相手とか唯一の友達とか書いていた裏正が、本当に俺の嫁だった事が発覚。
裏正のヒロイン度が急上昇した!!
まさかの、日本刀が真ヒロイン再び、なのか?! (※この件について詳しくは、当方『世界忍者戦ジライヤ』感想をご参照下さい)


◆第四十四幕「志波家十八代目当主」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
今日は楽しいお正月、豪華おせちに隠し芸。賑やかな笑い声に包まれる志波家だが、屋敷を訪れた1人の黒子の姿を見た殿と彦馬の様子が変わり、2人は一通の書状を受け取る。
「これは……」
一方、アクマロがリタイアした三途の川では、シタリが酒に逃げていた。だがそこへ太夫が帰還し、やる気を取り戻したシタリは初の女性型アヤカシを呼び出すと、かねてより密かに準備していた物を用いて、様子見していた志波家当主暗殺計画を再び実行に移す。
「はぐれだろうと外道は外道。好んで堕ちたここがわちきの居場所。よろしく頼む、ご同輩」
血祭ドウコク、そして外道に堕ちきった十臓を見た太夫は、己の居場所を見定め、嫌味を飛ばしてくる女アヤカシを軽くあしらう。長らくスナフキン生活だった薄皮太夫の彷徨はかなり丁寧に描かれましたが、後は外道に一直線なのか、人と人でなしの境界線の話はもう一歩踏み込みがあるのか。
それはそれとして、太夫復帰でやる気を出したと思ったら、即座にいかにも太夫と揉めそうな女アヤカシを呼び出してしまう辺り、シタリには定年退職寸前の駄目な上司像を見てしまう所です。
人間界では、面倒くさい人が無職という名の翼を手に入れて、ギラギラとその牙を研ぎ澄ましていた。
「ようやくだな……また斬り合う事だけに生きられる。命の、最後の一滴まで」
十臓のこれは最初から、例えではなく、本当の意味で睦言だったのかと思うと、実に気持ち悪くて素晴らしい。個人的にはもうちょっと最初からフルスロットルでも良かったですが、マッド系バトルジャンキーとしてはかなり面白くなって参りました。
殿と彦馬が書状に目を通して何やら話し合っている間、源太を含めた5人は書き初め。続けて正月稽古に励み、千明が秘伝ディスク千本ノックに挑んでいる中、なかなかやって来ない殿を、ちらちら気にする姐さんが妙に可愛いんですが!
……今作特に色恋要素は感じていなかったのですが、ここに来て私の中で、姐さん:正室、ことは:側室、というのが異常にしっくり来てしまったので、もうこの先これ以上特に何もなくても、姐さんは正室という事に私の中でなりました。
ようやく合流した殿が千本ノックを行うくだりが入り、稽古を終えた皆が休憩に戻るというシーンで、いつもの部屋に殿と姐さんの姿が見えなくて私だけ握り拳ですよ!(笑)
なお、隊内ヒロイン争いを期待されていたもう1人、花織ことはさんは、お汁粉に魂をひかれていた。
……もう少し頑張れ、
お汁粉食べたさに丈瑠と茉子を呼びに戻った千明は、中庭で2人の会話を耳にする。
「やっとチャンス作れた」
「なんだ? 話って」
「そんなに警戒しないでよ。まあ、確かに、突っ込む気だけど」
「何を」
「ずっと引っかかってる事。――丈瑠が何を抱えているのか。……殿様としてなのか、丈瑠としてなのか、全然わからないけど、それ……私達も一緒に、抱えられないのかな?」
(なんだ……? 丈瑠がどうかしたのかよ)
ここで立ち聞きするのが千明、というのは面白いチョイス。丈瑠の背中を追いかける半人前、というポジションだった千明ですが、姐さんとは違う角度から丈瑠の懐にどんな風に踏み込めるのか。
正室の投げ込んできた内角高めのシュート回転するボールをさけるのか、打ち返すのか、注目された殿の打席だが、ここで隙間センサーが反応して試合は中断。出陣した6人はナナシ軍団と戦うが、その乱戦中、女アヤカシの狙撃がシンケンレッドを直撃する!
シタリの準備していた、志波家当主暗殺の為の秘策――それは火のモヂカラに対して爆発的な反応を示し、火が火を呼んで火を灼き尽くすという、火属性殺しの特殊弾、鬼火球による狙撃であった。
近距離ワープを繰り返しながらの連続射撃により、レッド、そしてそれをかばった5人も次々とダメージを受け、家臣達の倒れる姿に力を振り絞った殿は、スーパー化してダッシュすると、自ら5人から距離を取るという無謀な動きを見せる。
緑(あいつ……なんでいっつもあんな簡単に自分を……)
追いかけてきた5人の前で、赤は背後から撃たれながらも猛牛バズーカで反転攻撃、という相撃ち覚悟とも思える反撃でアヤカシを撃破するが、重傷を負って倒れてしまう。青が印籠を受け取り、巨大化したアヤカシに対して大海シンケンオーが出撃するが、とらえどころのないワープ攻撃に苦戦し、合体が解除。
一方シタリの目論み通りならば、志波家当主の血統ゆえ隅々まで染みこんだ火のモヂカラが鬼火球と過剰反応し、自らの火に灼き尽くされる筈だった丈瑠だが、何故かその身は無事。
そして――弱った丈瑠のぼやけた視界に映った少女が、書道フォンで変身する。
それぞれの折神に分離してしまい、アヤカシに追い詰められる5人だったが、その時、シンケンレッドが操る獅子折神が猛然とアヤカシに攻撃を仕掛けると、圧倒的な火のモヂカラにより、アヤカシを折神一体で撃破。
「これにて、一件落着」
獅子折神を操ったのは死力を振り絞った丈瑠なのか? だが、丈瑠は倒れたまま……慌てて丈瑠を助け起こす5人の前に獅子折神から降り立ったのは、女性のシンケンレッド。
事態を飲み込めない5人の前に更に現れたのは、陣幕を広げる黒子達と、もう1人の爺。
「無礼者! この御方を、どなたと心得る! この御方こそ、志波家十八代目当主、志波薫様にあらせられるぞ」
「は?」「え?」「はぁ?!」
「姫の御前である。控えろぉ!」
そしてその光景を、十臓が見ていた。
……十臓といい太夫といい、戦隊史上最も、ぶらぶら暇潰して通りすがりに覗きを行う悪の幹部だなぁ(笑)
アクマロが退場し、呑気な正月総集編かと思いきや、一気の最終章突入で姫が来た!
ここに来てまさかの、ヒロイン絨・毯・爆・撃!!
ヒロインレースの低レベル乱立というのはままありますが、4コーナー回った所でここまでハイレベルな争いというのはなかなか無い気がします。前半どちらかといえば、殿総受けなのでヒロイン不要、みたいな感じだったので、これはビックリだ!
……てハイ、驚くところ、そこではないですね(笑)
正直に告白しますと、Gyao!のサイトが丁寧に「チェックした次の動画」のサブタイトルとサムネイル画像を紹介してくれる仕様の為、なるべく見ないようにしようと思いつつもどうしても視界に入ってしまい、あーそうかーそうなるのかー、というのは少々わかってしまって勿体ない事をしていたのでありました(^^;
最新の配信で常に見ていれば良かったんですが、まあ、後の祭り。
これは、リアルタイムで体験したいタイプの作品だったなぁ。
序盤で張り巡らせていた諸々の伏線が繋がる、年間通してのこんな大仕掛けだったとは。
掟破りの殿・リストラ?! 殿はこのまま、社会不適格な無職になってしまうのか?! なまじ本気で社会不適格者だけに、色々と洒落にならないぞ殿! そして壮絶なる、無職vs無職の予感……!
この辺り、これまでの伏線関係とか諸々については、次回見てから。
なお、姫登場(姫は姫だから姫ゆえにヒロインの筈である)により、真ヒロインレースの最新オッズは以下のようになりました。


薄皮太夫 4.8倍
裏正 5.9倍
白石茉子 6.2倍
志波薫 8.7倍
志波丈瑠 11.5倍
花織ことは 13.0倍
谷千明 98.3倍
頭一つ抜け出した太夫に敢然と姐さんが迫ってきたところで、大外から物凄い足で裏正がやってきたと思ったら、更に姫がまくってきて、殿はじっと脚を溜めて後方待機。ことは、ちょっと後退(笑) 大穴は千明。