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はじめての『プリキュア』3

おお成る程、OPに、ルート解放済みのキャラが増えてる!(笑)
◆『GO!プリンセスプリキュア』#4◆
「おちょくりやがってぇ」
「――あたしの夢を、邪魔するからだよ」
「夢? おまえの夢なんてどうせ、大した夢じゃねえだろぉ!」
「大した夢だよ! 天ノ川きららの夢は、この星空みたいに、きらきら輝いてるんだから!」
真・主人公、現る。
「プリンセスにならんか?」
「断る」
の拒否イベントに始まり、生身で巨大な敵と対峙→建機で攻撃→信念を持って悪役に啖呵→仁王立ちで天を指さす→変身、と溢れるヒーロー力ですキュアトゥインクル
格好いい。
はるかは、夢に向かって一直線ではあるものの、その夢自体がどうもふわふわとしている。
みなみ様は、信念に裏打ちされているというよりは天然でハイスペックなノブレスオブリージュの人っぽい。
という中で、中学生にして「自分の生き方」を持っているキャラクターが出てくれば格好良く見えるのは当然なのですが、そんな2人との現時点での違いが大きく打ち出された事もあって、物凄い男前に。
これは当然、どこかふんわかしたはるかの夢との対比でしょうし、そこをどう描くのか、そしてはるかは如何にきららの「生き方」を攻略するのか、次回、お手並み拝見で楽しみです。
「私の夢は……プリン」
は絶対、
(……ああ、プリンをバケツ一杯食べたいとか、あれね)
と思われているから、今後の選択肢は慎重に選べ、はるか!
きららのプリキュア拒否にはるかと同レベルで驚いているみなみ様は、善意は他者に通じるし、善行は人間の責務であり、能力ある人間は他者の期待に応えなくてはならない、と考えているタイプなのかなぁ。そう思うと、2年生の1学期に生徒会長やっているのも納得です。てっきり3年生だと思っていましたよみなみ様。
前回色々とあれでしたが、今回は物語も演出面も良かったです。
2話3話と、ストーリーイベント起こすのが最優先でエピソードの展開は雑だったのですが、今回は、同世代のジュニアモデルへの憧れ→街に出てお洒落な服や靴に目を輝かせる→(はじめての買い食い)と、女の子らしいキラキラを積み上げた上で後半のファッションショーに繋げ、ジュニアモデルの怪人化ときららの変身、という流れも綺麗にまとまりました。
トゥインクルの、星空をバックにクレーンを駆け上がり、急降下キック、という演出も良かった。
作画的な捨て回を作って重要回にリソースを回す、というのは如何にも1年物っぽくて、なんだか、懐かしい(笑)
惜しむらくは変身バンクで、「煌めく星のプリンセス、キュアトゥインクル」の名乗りまではモデル属性でアリとして、その後の「お覚悟は、よろしくて」の方は、プリンセスの役割を既に理解している内容含め、どうにも違和感。
はるかは1人目の約束事でまあ仕方がない、みなみ様の場合は逆に「お覚悟は、よろしくて」の方に違和感が無いのでまあ良しとして、3人目でもありますし、少し変則で、ここは次回以降に回しても良かったような。真のパーティインがこれからなら、尚更そういう工夫はあって良かったように思います。
#5
キュアトゥインクルになった天ノ川さん、凄く素敵だった〜。本当に星のプリンセスって感じだったね」
前回のトゥインクル打撃シーンを思い浮かべながら、頬を染めるはるか。
……本当に、この子の中の、「プリンセス」像は、いったい。
「私、天ノ川さんに、プリキュアになってほしい!」
…………もしかしてこの子、ネジが数本飛んでいるのか。
世の中には変身ヒーローに勧誘されて、命を落とす人だって居るんですよ!!
きららをプリキュアに勧誘するはるかは、一日スケジュール体験できららの忙しさとモデルへの情熱を知り、きららを応援する事にして綺麗さっぱり引き下がる……とここは性格の良さが出て良かったところ。
「公私を混同するなと言っただろう。私たちは、プリキュアなんだ」とか言い出さなくてホッとしました(待て)
一方きららは、はるかがあっさり引き下がった上でこれまでと変わらず自分に接してくれる事に戸惑い、大事なオーディションに受かった事をきっかけに、そのオーディションに合格するアドバイスをくれ、自分を応援してくれるはるかの為に、200%の力でプリキュアもこなす事を決意する。
ゼツボーグに苦戦する2人、そこへ走るきらら、というのは定番の盛り上がる展開なのですが、ここまでの今作の戦闘が良くも悪くもアクロバットな打撃戦オンリーな為、前回今回と突然物凄く2人が苦戦しているのが、すんなり飲み込みにくかったのは残念な所。数字のブロックで肉弾戦の間合いに入れない、という演出意図だったのかとは思うのですが、今ひとつ上手く伝わってきませんでした。
また、「2人の苦戦」と「きららがプリキュアになる決意」は意図的に分けたと思われ、2人の苦戦とは関係無く、きららはきららの意志でプリキュアになり、あくまで「結果的に2人のピンチを助ける事になる」という形で描きたかったのだと思うのですが、映像の流れがお約束に引っ張られすぎて「苦戦している2人を助ける為にプリキュアになる」という形に見えてしまったのは、ちょっと上手く行かなかったかな、と思う所。
まあ、背後からの握り拳でゼツボーグを一撃で沈めるトゥインクル(男前)は格好良かったですが。
市街地(学園から離れた場所)にゼツボーグを出したり、魔法生物に2人のピンチを伝言させるという手段を使っていない所など、意図的にそこを繋げなかったと思われるので、出来上がったものがやや中途半端になってしまったのは、惜しい。
で、あくまで人助けではなく、自発的にプリキュアとなったきららの背中を押したもの、それは……友 達 い な か っ た !
……としか理解できないけど、それでいいのか(笑)
興味本位で近づいてくる相手に冷たくしていたり、仕事が忙しくて友達付き合いできない結果、という事なのでしょうが……そういえば確かに、前回今回と、きららの周囲には誰も居ませんでした。
で、今回のオチを見る限り、みなみ様も…………友 達 い な か っ た !
そういえばみなみ様、同学年の友人と親しげに歩いているような描写が無かった……!
というわけで、全方位たらしモードの主人公が友達の居ない2人を籠絡して、プリンセスプリキュアは遂に3人揃うのでありました。
一人より二人がいいさ 二人より三人がいい 力も夢も そして勇気も それだけ強く でかくなる!
きららとの対比で、はるかの「夢(プリンセス)」についてもう少し固めるのかと思ったのですが、そこに関してはあまり踏み込まず。むしろますます、プリンセス=打撃系ヒーロー、という図式が固まりつつありますが、それでいいのか。
次回、新展開の予感。