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『鳥人戦隊ジェットマン』感想24

◆第36話「歩く食欲!アリ人間」◆ (監督:雨宮慶太 脚本:井上敏樹
長野県に慰安旅行へ向かうジェットマン一行。
「長官が旅行に連れてってくれるなんて……なんかあったんすか?」
「天堂くん」
「ハイ」
「私になんか文句ある?」
「え?」
「あ、そっかー。なんだったらこのまま、帰ってもいいのよ?」
いっけんジェットマンの特別休暇っぽいけど、当然のように同行している長官が遊びに行きたかったものと思われます(笑) 多分なんか、私生活で嫌な事があった。
自然豊かな山里で、束の間の休息を楽しむジェットマン。一応凱と付き合っている筈なのに、香がアコとべったりで心配していたのですが、仲間達から少し離れて「今度は2人で来ましょう」というシーンがあって、ホッとしました(笑) 凱もいつもと違う高原コーディネートで、爽やか!
そこへアコが「不純異性交遊禁止!」と茶化してボールをぶつけ、追いかける香、その様子を笑う竜、雷太、長官……前半のギスギスぶりとは打って変わって、隊内の恋愛関係があった上でも和やかなジェットマンのメンバー。少し離れた位置に腰掛けたまま、旅先ではしゃぐ5人を見つめる凱……の姿は、脚本・演出の方では既に意識されているのかと思われ、ぐっと来るカット。
一方バイラムでは、蓄音機から流れる音楽をマリアと聴きながらグレイが渋くグラスを傾けていた。そこへトランが変な笛でぴーひょろぺ〜と不協和音を被せ、くつろぎタイムを邪魔されたグレイは思い切りグラスを投げつける。
「邪魔だ失せろ!」
「グレイまあ、そう怒るな。トランは子供なのだ。まだ芸術を理解できる歳ではない」
「…………くっ!」
「笛や太鼓が欲しい年頃というわけか、ふふ」
隅っこで体育座りしながら待機していたのか、ラディゲも登場し、次元戦団バイラムは、地球に優しく身内に厳しい夢いっぱいの職場です。
「――見ていろ、今に見ていろ! 僕だって、僕だって、子供のままじゃないんだ!」
走り去ったトランは長野県へと向かい、露天風呂サービスシーンを挟んで、トランの吹く笛の音に操られたアリに噛まれた人間が、次々と食欲ゾンビ化していく。ロッジ前の牧場に大量の牛の白骨が転がっているのを目にして異常を知ったジェットマンだが、アリに噛まれていた香がアリ人間と化してしまう。
「てめぇ、ガキだと思っていたがもう手加減はしねえ! 罪を償え! 香を玩具にした罪をな!」
姿を見せたトランに怒りを向けるブラックコンドルはドラム缶をカウンターパンチ。更に剣で斬りかかろうとするが、レッドホークに制止される。
「よせ、凱! バイラムといえども相手は子供だ」
「子供? 僕を、僕を馬鹿にするのか」
身内の罵倒を思い出して怒りに震えるトランはアリを合体させ、バイオ次元獣・アリバズーカが出現。
ジェットマン、罪を償え。僕を、僕を馬鹿にした罪だ!」
アリバズーカは巨大化し、アリが離れた事で正気を取り戻した香が復帰したジェットマンはガルーダ召喚。
「よくも乙女に恥をかかせてくれたわね!」
映像的には、アリ人間と化した村人と一緒に深夜の牧場を徘徊していた香が、牛をバラしてたいらげる、という一線を越えてしまったのか、気になります(笑)
アリバズーカはガルーダに瞬殺され、屈辱に震えるトランを馬鹿にしに、長野県まで出張してくる同僚達(笑)
ラディゲ「敵に情けをかけて貰った上、このザマとはな」
マリア「まさにアリのように踏みつぶされたというわけか」
グレイ「ふ……しょせん子供」
次元戦団バイラムは、みんな気が合う和気藹々とした職場です。
「ははははははは」
高笑いする、先日、レッドホークにセクハラを受けて戦闘をスルーされたマリア。
「ハハハハハハハハ」
哄笑する、先週、鳩に崖から落とされたラディゲ。
「ふふふふふ」
嘲笑う、この間、囮作戦に引っかかって本拠を危機に陥れたグレイ。
次元戦団バイラムは、笑い声に溢れた素敵な職場です。
「…………くっ……うぉぉぉぉぉぉっ! うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
敵味方の双方から憐れみと蔑みを向けられてメンタルの限界に達したトランはまたもその場を走り去る……。同僚からの深刻な苛めに耐えかね、このままトランは退職してしまうのか? だが、くさってもバイラムの幹部。子供といえども屈辱を受けたまま膝を屈するものではなかった!
「見ていろ……今に見ていろ! 僕の、僕の怒りが成長を早める!!」
トランは怒りのエネルギーを全身に行き渡らせ、その爆発的な感情が、トランの持つ超能力と合わさって急速に肉体を成長させる!
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
肉体が急成長を遂げ、身の丈に合わなくなったマントを脱ぎ捨てたトラン、なんと、全裸の、美青年(広瀬匠)に!!
こまっしゃくれた少年が、いきなり、バタ臭い美形(全裸)になる、という物凄いインパクト(笑)
そして広瀬さんの放つ、圧倒的な悪の美形オーラ!
地方ロケ編でどうして井上敏樹なのかと思ったら、まさかの急展開で、戦いの行方は果たしてどうなる?!
今回で退場となったトランはもう少し出番のあったイメージだったのですが、改めて見るとほとんど作戦を担当しておらず、下手すると、グレイより働いてないかも(^^;
子供幹部で見た目に変化をつけたのはいいものの、スケジュールだったり絵的な問題が生じたのか(悪の幹部とはいえ子供を5人で袋叩きするのはまずい、みたいな)。そんなわけでキャラとしてはあまり活かされなかったものの、超能力による攻撃の演出や、ホルスタイン模様のマントなど、デザイン面は好きでした。
余談:旅行先にも関わらず鞄に入れてきていたのか、異常事態が発生するや否や、びしっといつものスーツを着用している長官、素敵。